「ダンジョンズ&ドラゴンズ」ベースのCRPG群「Gold Box」がSteamで3月30日より配信へ。珠玉のクラシック作品が一挙登場
イギリスのパブリッシャーSNEGは現地時間3月11日、テーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」をベースとしたクラシック諸作品を、Steam向けに配信すると発表した。「Gold Box」として親しまれる20本を超える作品を、3月30日より同プラットフォームでリリースする予定だ。
今回配信が発表された諸作品は、Strategic Simulations, Inc.(SSI/現在は解散済)から発売されたコンピューターRPGシリーズだ。オリジナル版開発元はSSIのほか、Westwood StudiosやStormfront Studios(いずれも解散済み)などが知られている。1988年発売の『Pool of Radiance』を皮切りとして、SSIからはTRPG「アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ」各版をベースにした多数の作品がリリースされた。そうした作品群はGold Boxシリーズと呼ばれており、今回Steam向けに展開されることになった。
作品の例としては、リアルタイムの3Dダンジョン探索ゲーム『Eye of the Beholder』がある。こちらはスーパーファミコン移植の日本国内版がカプコンからリリースされたほか、ポニーキャニオンからPC-9800シリーズ、メガCD版も発売。ふたつの続編も制作されるなど人気を博した。前述の『Pool of Radiance』は、 クエストの作り込みやNPCとの交流などを重視した、TRPGの再現を意識したゲーム性が評価された。続編も複数制作されたほか、こちらもファミリーコンピュータ向けに移植され、日本国内展開している。そうした趣きを異にする作品群が、一挙にSteamに登場するわけだ。Steam向けに3月30日リリース予定のGold Box作品リストを、以下に紹介する。
『Forgotten Realms: The Archives – Collection One』(『Eye of the Beholder』『Eye of the Beholder II』『Eye of the Beholder III』)
『Forgotten Realms: The Archives – Collection Two』 (『Pool of Radiance』『Curse of the Azure Bonds』『Secret of the Silver Blades』『Pools of Darkness』 『Gateway to the Savage Frontier』『Treasures of the Savage Frontier』『Hillsfar』『Unlimited Adventures』)
『Forgotten Realms: The Archives – Collection Three』 (『Dungeon Hack』 『Menzoberranzan』)
『Dungeons & Dragons: Krynn Series』(『Champions of Krynn』『Death Knights of Krynn』『The Dark Queen of Krynn』)
『Dungeons & Dragons: Dark Sun Series』(『Shattered Lands』『Wake of the Ravager』)
『Dungeons & Dragons: Ravenloft Series』(『Strahd’s Possession』『 Stone Prophet』)
『D&D Stronghold: Kingdom Simulator』
『Al-Qadim: The Genie’s Curse 』
なお、これらの作品は現行ハードウェアでの動作に最適化されているだけでなく、その多くが快適さを向上するユーティリティツールにも対応するとのこと。コンパニオンアプリ「Gold Box Companion」は、ダンジョンマップの管理やジャーナルの閲覧、スペルブックへのアクセスなどを助けてくれるとのこと。また、統合ランチャーやパーティーの互換作品間での転送ツールなども提供されるそうだ。
Gold Box諸作品は3月30日より、Steam向けに配信開始予定。リリース日については、SNEGによるプレスリリースでは3月25日とされているものの、Steamストアページ表記に準拠している。なお、いずれの作品もGOG.comでは現在配信中だ。