捜査アドベンチャー『ディスクロニア: CA』クオリティアップのため延期。Meta Quest 2版第1章が夏、Nintendo Switch版は冬以降へ
国内のゲーム開発会社MyDearestは3月3日、『ディスクロニア: CA(DYSCHRONIA: Chronos Alternate)』の発売延期を発表した。Meta Quest 2版第1章が2022年春リリース予定とされていたが、2022年夏へ変更。開発期間の延長によるクオリティアップのため、延期が決定されたそうだ。なお、第1章以降の予定も変更されている。それぞれ第2章が2022年秋以降、第3章およびNintendo Switch版が2022年冬以降にリリース予定だ。
『ディスクロニア: CA』は、起こるはずのない殺人事件を調査する、VR/ノンVR捜査アドベンチャーゲームだ。本作の舞台である海上都市アストラム・クローズでは、あらゆる犯罪を夢によって未然に防ぐことで、犯罪発生率0.001%を誇っていた。しかし、ある日事件が発生。都市の創始者アルバート博士が、何者かに殺害されてしまう。
本作の主人公ハル・サイオンは、実験中の事故により記憶を失った青年だ。アストラム・クローズの特別監察官であるハルは、都市からの要請により捜査を開始。なぜ博士が殺されたのか、何が都市で発生するのかといった謎に迫っていく。終末の鐘が響く時、最後の7日間が幕を開ける。
ハルは、左手で触れたモノの記憶へアクセスする能力を持っている。モノに触って記憶を読み取り、過去へ飛ぶことで事件の真相を知れるわけだ。ただし本作には審問パートがあり、都市の幸福を守る統合人工知能に対し、証拠を集めて真実を証明しなければならない。そのため捜査パートでは、記憶の読み取りと並行して証拠集めをおこなう。左手でモノの記憶を読み取り、右手でモノを手に取り動かし、捜査を進めていく。
捜査パート内では仕掛けも用意されているほか、ハルの行動によって物語の展開が変わる要素も導入されているそうだ。また本作はMeta Quest 2(Oculus Quest 2)版がVR、Nintendo Switch版がNon-VRの作品となっている。
本作を手がけているMyDearestは、VRゲームなどを開発している国内のスタートアップ企業だ。これまでに『ALTDEUS: Beyond Chronos』『東京クロノス』『Innocent Forest』など、物語体験を重視したVR作品をリリース。『ALTDEUS: Beyond Chronos』Steam版では、180件以上のユーザーレビューの内、96%の好評によりステータス「非常に好評」を獲得している。
本作『ディスクロニア: CA』では、クラウドファンディングキャンペーンの成功も経て開発が進められてきたが、今回の発表によりMeta Quest 2版の第1章の配信が、2022年春から2022年夏へ変更された。プレスリリースによると、延期はクオリティアップを目的としたものだという。延長された開発期間は、「より物語にのめり込んで心躍らせることができるプレイ体験を作り上げるために」使うとコメント。ゲーム体験やグラフィックのクオリティ向上を目指して、開発が進められているそうだ。
『ディスクロニア: CA』は、Nintendo Switch/Meta Quest 2向けに開発中。Meta Quest 2版は第1章が2022年夏、第2章が2022年秋以降、第3章が2022年冬以降にリリース予定。フルエピソードのNintendo Switch版は、2022年冬以降リリース予定となっている。また、本作の他デバイス/プラットフォーム版については、追ってお知らせがあるそうだ。