『にゃんこ大戦争』改造アカウント販売・購入で19名が書類送検。ネコカン大量保持アカウントでお縄か
国内企業のポノス株式会社は1月19日、同社が開発・運営するモバイル向けゲーム『にゃんこ大戦争』について、改造アカウントの販売・購入者が書類送検されたと発表した。問題となったのは、本作の有償ゲーム内通貨「ネコカン」を不正に保有したアカウントの売買のようだ。
『にゃんこ大戦争』は、Android/iOS向けに展開するストラテジーゲームだ。プレイヤーは猫っぽい生物「にゃんこ」の軍団を操り、日本全国はもとより宇宙や魔界までも進軍。バラエティー豊かなにゃんこたちによる世界平定を目指すのだ。各地で発生するバトルは、時間経過で貯まるお金でにゃんこを召喚し戦わせる自動システムとなっている。時間経過で貯まるお金を上手くやりくりし、敵を上回る戦力を送り込み勝利を掴むのだ。本作には、有償購入のほか、ゲーム内目標クリアでも少量入手できるゲーム内通貨「ネコカン」が存在する。ネコカンは、ゲーム内ショップで戦闘などを有利に進めるアイテムの購入に利用できる。
そして今回、警察および本作開発・運営元ポノスは、本作の不正改造アカウントを作成販売・購入したユーザー19人が書類送検されたと発表した。神奈川県警サイバー犯罪捜査課によれば、売買されたアカウントは約15万円相当のアイテムを最初から保持していた。上述のネコカンを大量に所有する改造アカウントと見られる。書類送検された者の内訳としては、改造・販売者が3名で購入者が16名とのこと。罪状は、私電磁的記録不正作出、および供用だ。ポノスの発表によれば、6道府県警察が連携しての取り締まりだったそうだ。
また、ポノスは今回の捜査において、アカウント売買サイトの問題点が浮き彫りになったと言及。6道府県警察連盟により、アカウント売買サイトに対して改善要望書が提出されたと伝えている。また、今後も不正行為に対しては厳正に対処していくとのこと。記事執筆現在Web上では、本作の不正改造と見られるアカウントが販売されている様子が実際に見られる。なかには、「ネコカン5万個(約20万円相当)」の保有を謳うアカウントを、2500円で出品するユーザーも存在する。今回の取り締まりを受けて、こうした出品についても減少していくことが期待される。また、今回のケースでは作成販売者のみならず、購入したユーザーも罪に問われている。不正アカウント購入に手を出してはならないことも、周知していきたい点である。
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