ドラゴン空戦マルチ『Century: Age of Ashes』Steamで基本プレイ無料配信され、好調スタート。ただし課題も残す
フランスのゲームスタジオPlaywingは12月3日、ドラゴン空戦アクション『Century: Age of Ashes』を配信開始した。基本プレイ無料形式。対応プラットフォームはPC(Steam)で、Epic GamesストアとMicrosoft Store向けにも後日配信予定。ゲーム内は日本語表示に対応。本作はさっそく、好調な滑り出しを見せているようだ。
『Century: Age of Ashes』は、ドラゴンによる空戦が繰り広げられるマルチプレイ対戦ゲーム。プレイヤーはドラゴンに跨り、ミサイルめいた火球やアビリティを駆使してドッグファイトに挑む。本作には現在、異なるアビリティをもつ3つの騎乗者クラスが実装されている。「ウィンドガード」はサポートや撹乱を得意とするクラスで、味方へのシールド付与や毒の煙を撒いての撹乱が可能。「マローダー」は敵の機動性を制限したり、ドッグファイトで大火力を発揮する能力がある。「ファントム」は姿を消したり罠を設置する能力をもつトリッキーなクラスだ。
本作は6人から最大12人までの対戦をサポートしている。ゲームモードには、金貨を奪い合う「略奪」や、旗を奪取してのゲート通過数を競う「炎のゲート」、チームデスマッチを展開する「乱闘」などの6対6モードがある。また、3対3で制限時間中のチーム撃墜数を競う、比較的手軽なルーキーモードも実装されている。高機動のドラゴンで空中戦を繰り広げる対戦ゲームはなかなか新鮮だ。
本作はリリースから間もなく、1万1000人に迫るSteamピーク同時接続者数を記録している(SteamDB)。基本プレイ無料タイトルとはいえ、小規模スタジオの新規IPとしては好調な開幕といえるだろう。ユーザーレビューについても、記事執筆時点で1092件を集めているものの評価はやや低め。好評は74%(やや好評)に留まる状況となっている。レビューでは、ネットワーク関係の不満点を挙げる意見が見られる。例として「ホストが切断するとマッチが強制終了する」「ラグで操作がこまかく巻き戻る」などの問題を複数ユーザーが指摘している。
また、「リリース前にしか手に入らないと宣伝されていたファウンダーパックが、現在も販売されている」と指摘するユーザーもいる。本作には3種類の有料ファウンダーパックが用意されている。いずれも記事執筆現在、Steamページから購入可能だ。一方で公式サイトでは、今年11月18日まで「リリース後は絶対に手に入らない」と謳われていた様子が見られる(Internet Archive)。この記述は現在削除されている。本作は同時接続者数で好調なスタートを切ったものの、ゲームプレイと運営に課題も抱えているようだ。これらを解消もしくは説明していけるかが、今後重要になりそうである。
『Century: Age of Ashes』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料で配信中。Epic GamesストアとMicrosoft Store向けにも後日配信予定だ。コンソール向けにも2022年のリリースを予定している。