『スマブラSP』にて、しずえさんとDOOMスレイヤーがついに出会う。強化されたしずえ、禁断のコラボ
任天堂は10月19日、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』アップデートVer.13.0.0を配信した。同アップデートでは最後のファイターとしてソラが追加されたが、もうひとつ念願のコンテンツ追加がはたされている。それは、コスチュームとしてドゥームスレイヤーのヘルメットとアーマーが配信されたことだ。つまり、「しずえとドゥームスレイヤー」の邂逅が実現したのである。
『どうぶつの森』のしずえと『DOOM』のドゥームスレイヤーのコラボは、昨年初頭に盛り上がった一種のネットミームだ。『あつまれ どうぶつの森』と『DOOM Eternal』の北米発売日がたまたま同日の2020年3月20日となった。ほんわか島暮らしゲーム『あつまれ どうぶつの森』と、ゴア表現満載の『DOOM Eternal』。まったくジャンルの異なる大作の発売日が同じになったことが面白がられ、シリーズの顔であるふたりをかけあわせたファンアートが大量に生み出されることとなった。
内容としては、『DOOM』の主人公であるドゥームスレイヤー(Doomguy)としずえ(Isabelle)が仲良くするというもの。武装して共闘したり、バーで飲み明かしたり。『あつまれ どうぶつの森』告知映像およびゲーム本編でしずえが飲んでいた麦茶を、ウィスキーと見立て、しずえが飲んだくれになるといった設定もこの流れから生まれている。暴虐の限りを尽くすドゥームスレイヤーとシリーズアイドルのしずえが仲睦まじげにふれあう姿は、不思議な雰囲気の魅力を生み出していたのだ。
『DOOM』側は、この非公式コラボにノリノリ。Twitter上でたびたび任天堂向けにラブコールを送ったり、2人のねんどろいどフィギュアを並べて新年を祝ったりと積極的であった(関連記事)。一方、任天堂はこの絡みには静観気味。ファン由来のネットミームに介入することや、CERO Z(北米ではMature 17+ )タイトルとの絡みということで、慎重にならざるを得ない要素が多かったかもしれない。しかしながら、しずえとドゥームスレイヤーは、ついに公式に出会うことになった。『スマブラSP』で、である。
Ver.13.0.0では、Miiコスチュームとしてドゥームスレイヤーのヘルメット+アーマーが販売開始された。81円で追加コンテンツを購入すれば、全Miiファイターに装着できるドゥームスレイヤーのヘルメットと、射撃Miiファイター用のドゥームスレイヤーのアーマーが手に入る。射撃Miiファイターにて両コスチュームを装着すれば、あっと言う間にドゥームスレイヤーになるわけだ。あくまでコスチュームの域を出ないものの、衣装の精巧さや射撃Miiファイターのもともとの性能との相性の良さもあり、うまくゲームに馴染んでいる。
そしてしずえは、もともと『スマブラSP』に参戦済み。ドゥームスレイヤーと化した射撃Miiファイターとしずえを戦場に立たせることで、夢のコラボレーションが正式にはたされたのだ。これに『DOOM』公式Twitterアカウントは大喜び。「together at last(ついに一緒になれた)」との言葉を添え、共演のスクリーンショットを投稿している。
喜ぶのは、この非公式コラボを愛してきたユーザーとて同じ。さまざまなユーザーたちがそれぞれのユニークな方法で彼らのコラボを喜んでいる。『DOOM』と『DOOM Eternal』はNintendo Switchでもリリースされており、Miiコスチュームコラボ実現も自然な流れ。任天堂が意図したものかは不明であるが、粋なコラボが果たされた。
なお余談であるが、『スマブラSP』Ver.13.0.0アップデートにてバランス調整が実施され、しずえが大きく強化された。カブを引っこ抜く下強攻撃にくわえ、横スマッシュ攻撃の持続時間や下スマッシュ攻撃のふっとばし力が上がったほか、前投げのふっとばし力も強化。バースト手段が多くなり、使い勝手が上がっている。ドゥームスレイヤーと対峙するために身体を鍛えてきた、というわけではないだろうが、結果的にしずえとドゥームスレイヤーのMiiファイターの勝負は、かなり拮抗しそうである。
『スマブラSP』は、Nintendo Switch向けに配信中。ドゥームスレイヤーが活躍する『DOOM』および『DOOM Eternal』もNintendo Switchでプレイ可能である。