反逆魔術師RPG『Spire of Sorcery』10月22日Steam早期アクセス配信開始へ。発表から3年温めた、ダークな戦略RPG

Charlie Oscar Lima Tango Interactive Entertainmentは10月15日、『Spire of Sorcery』を日本時間10月22日にS早期アクセス配信開始すると発表した。『Spire of Sorcery』はパーティー制のターンベースRPG。

Charlie Oscar Lima Tango Interactive Entertainment(以下、Charlie Oscar)は10月15日、ターンベースRPG『Spire of Sorcery』について、日本時間10月22日にSteamにて早期アクセス配信開始すると発表した。価格は2000円(税込)で、日本語表示に対応予定。体験版も配信中だ。
 

 
『Spire of Sorcery』はパーティー制のターンベースRPG。舞台となるのは、圧政を敷く帝国や危険なモンスター、そして人外種族たちが群雄割拠する世界「ルンド」だ。この世界では時折、魔法の力をもった者が生まれることがある。魔力の持ち主たちは、帝国および大衆たちから脅威と見なされ、弾圧や搾取の対象になっているのだ。プレイヤーが率いるのは、こうした境遇から逃げ延びた魔術師たちで構成されるパーティーだ。

本作の戦闘はターンベース制で、戦略性の高いものとなっている。パーティーメンバーの攻撃手段としては呪文や錬金術および装備効果などがある。これらの手段は組み合わせることでコンボが発動したり、環境効果を発生させることも可能だ。また、治癒効果や爆発性をもつ物質を調合して戦闘に活かせるとのこと。パーティーメンバーにはそれぞれ個性が設定されており、その時々の気分なども考慮してパーティーを管理しなければならない。冒険の道中では新しいパーティーメンバーが加入するほか、寄り道となるミニストーリーでは、パーティーの気分に影響する選択肢が出現することも。
 

 
パーティーはルンドの世界の探索を通じてさまざまな生物と遭遇し、資源やレシピを入手していく。資源は料理などに利用できるほか、拠点となる「生きている塔」の拡張にも利用できる。ストーリーにも深く関わるこの塔は、人外種族への侵略を進める帝国に意思をもって相対している。塔のカスタマイズを進めると新しいメカニズムが追加されるとのことで、物語とゲームプレイにどのように絡んでくるのか興味深い要素だ。また、本作は一度のプレイスルーでは網羅できない広がりをもつとのことで、リプレイ性の高い仕組みになるようだ。

本作開発元のCharlie Oscarは2015年に、カードを使ったストラテジーゲーム『Gremlins, Inc.』をSteamにて早期アクセス配信開始、翌年に正式リリースしている。同作は記事執筆現在で4965件のSteamユーザーレビューを集め、好評率は86%と堅実な評価を得ている。今回の『Spire of Sorcery』についてもファンからの期待を集めており、同スタジオの発表によればSteamにおけるウィッシュリストは7万7000件を突破。先ごろ公開された体験版については約2万人がプレイしたといい、ファンの高い期待をうかがわせる。『Spire of Sorcery』の発表は2018年で、今回の早期アクセス時期発表まで3年にわたる期間があった。今回の発表は、本作の展開を長らく待っていたファンにとって非常に嬉しい知らせだろう。
 

 
『Spire of Sorcery』早期アクセス版には、ストアページで紹介しているゲームの基本メカニズムがほぼ実装されているとのこと。チュートリアルやアニメーションについては未実装の部分が多く、今後拡充していくようだ。早期アクセス期間中はフィードバックを受けてのブラッシュアップと、コンテンツ追加が中心となる。具体的には毎月のアップデートでクオリティを改善し、隔月でストーリーやロケーションの追加などに取り組んでいくとのこと。早期アクセス期間は2022年末までを見込んでいる。

『Spire of Sorcery』は日本時間10月22日、Steamにて早期アクセス配信予定。価格は2000円(税込)で、日本語表示にも対応する。同ストアページでは体験版も配信されているので、興味のある方は触れてみてほしい。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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