『原神』iOS版が最新アップデートで120fpsに対応。「霧の海と謎の秘境」で新たな冒険の地がヌルヌル動く
miHoYoは10月13日、『原神』にてVer.2.2「霧の海と謎の秘境」を配信した。今回のアップデートでは、星4のプレイアブルキャラクターとしてトーマなどが追加されたほか、稲妻の新エリア「鶴観」が登場。霧に覆われたエリアにおける、新たな冒険に挑むことができる。エリア追加にともなう新モンスターや、「謎境一騎」「古の孤影」といった新イベントなどのコンテンツ実装と並んで、今回のアップデートでは機能上の新たな要素が追加されている。それがiOS版における「120fps」の実装だ。
本作においては、画面設定にて「画質」と「表示モード(解像度)」を調節できるほか、複数存在するカスタム項目から詳細なグラフィック設定を施すことが可能だ。フレームレートは、このカスタム項目の一つとして調節が可能となっている。従来のフレームレートは30または60の二択のみだったが、パフォーマンスをさらに向上させる「120」の項目が一部デバイス向けに追加されるようだ。
『原神』はiOS/Androidに対応する一方、PS4やPS5、PCなどにも最適化がおこなわれているハイエンドゲームでもある。PCやPS5版は3840×2160の4K解像度および60fpsでの動作に対応。7月に配信されたバージョン2.0ではキャラクターのシェーディングを向上するなど、パフォーマンス面での改良が進められている。他プラットフォームと並行し、技術研究が常におこなわれているわけだ。
iOS版も高い解像度をサポートしており、リッチな環境に向けた設定も当初から意識されていた。今回の120fpsへの対応は、さらになめらかにゲームを遊びたいユーザーに向けての新たな選択肢となりそうだ。
【UPDATE 2021/10/13 16:16】
iOS版解像度についての記述を修正。
ちなみに近年、120fpsに対応するモバイルゲームは少なくない。モバイル版の有名タイトルとしては、『マインクラフト』が120fps対応だ。ボクセルアートによる描画数の少ないタイトルだけに、携帯端末でもサクサクプレイが可能となっているのだろう。比較的描画数の多いタイトルではモバイル版『Mortal Kombat』も120fpsに対応しており、対戦ゲームの生命線ともいえる高いフレームレートを維持している。
さらにインディータイトルでは、スキーアクションゲーム『Alto’s Odyssey』が120fpsに対応しているようだ。このとおり、120fpsに対応するモバイルゲームは点在している。とはいえ、フル3Dのオープンワールドで展開するゲームとしてモバイル向けにも120fpsに対応する『原神』は珍しい一例といえそうだ。対応の背景として iPhone 13 Pro/Pro Maxのディスプレイが120hzに対応したことがきっかけかもしれない。リズムゲーム『Thumper』も、iPhone 13 Pro発売後にアップデートで120fpsに対応している。
【UPDATE 2021/10/13 14:21】
iPhone 13 Proのディスプレイへの言及について追記。
なお今回の120fps対応はiOS版において確認されたものであり、PC版およびPS5版には適用されていないようだ。iOS版にてテスト運用され、他プラットフォームにも実装される可能性もありそうだ。今後のアップデートによる対応に期待したいところである。
『原神』は、PlayStation 4/PlayStation 5/PC/iOS/Android向けに配信中だ。
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