『スマブラSP』でなぜか「しずえさん」が注目集める。『DOOM』との再会も果たし、ソラより重い

 

先日放送された「【スマブラSP】最後のスペシャル番組」を受けて、とある“既存ファイター”が話題になっているようだ。任天堂は10月5日、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(以下、スマブラSP)』最後のファイターとして、『キングダム ハーツ』のソラ参戦を発表した。あわせて有料追加Mii ファイターコスチューム第11弾も発表。『DOOM』シリーズからドゥームスレイヤーの衣装が追加されることを明かした。そしてこれら新発表とあわせて、あるキャラクターが注目を集めている。「しずえ」である。 

しずえは、海外と国内で異なる注目の集め方をしているようだ。まず海外で比較的話題となっているのが、ドゥームスレイヤーとの共演。というのも、しずえとドゥームスレイヤーは、インターネットで深い結びつきが形成されてきた経緯がある。2020年3月20日、『あつまれ どうぶつの森』と『DOOM Eternal』が同日に発売(海外版)。キュートなスローライフゲームとゴア表現満載のFPSが同じ発売日になるという偶然が面白がられ、インターネット上ではしずえとドゥームスレイヤーをコラボレーションさせるミームが流行した。両者を並べた多数のファンアートが制作されたほか、この遊びには『DOOM』公式Twitterアカウントも反応。米任天堂公式Twitterに絡みにいったり、2021年の挨拶をしずえとドゥームスレイヤーの写真で飾ったりと、ファン発のコラボミームを楽しむ様子を見せていた(関連記事)。 

『DOOM』公式が一方的に米任天堂へ絡みにいっていた一方、これまで任天堂側から『DOOM』へ歩み寄る様子は見られなかった。しかし今回、ドゥームスレイヤーのMiiファイターコスチュームが『スマブラSP』に実装されることで、はじめて公式でしずえとドゥームスレイヤーが同じゲームへの出演を果たすわけだ。これまでファンアートでしか見られなかったツーショットが、とうとうゲーム画面で実現する。昨年を中心に盛り上がったミームがここで復活の兆しを見せており、ユーザーが盛り上がっているのである。そして当然のごとく、『DOOM』公式Twitterアカウントも反応。新年に投稿したしずえとドゥームスレイヤーのツーショット写真を引用しつつ、「ついに」と一言を添えてリアクションしている。 
 

 

 
海外ではドゥームスレイヤーとの関連で注目を集めるしずえ。しかし国内では、比較的別の文脈で話題となっているようだ。「【スマブラSP】最後のスペシャル番組」では、最後の参戦キャラクターであるソラの基本的な性能が紹介された。特徴は浮遊感のある独特の挙動だ。ソラはふわりとしたジャンプが可能で、高い復帰性能を誇る。その影響か体重が軽いため、吹っ飛ばされやすいという性質もポイントだ。 

そしてソラのつかいかた説明のうち、この「体重」解説のシーンに大きな注目が集まることとなった。ソラの軽さを比較するため、このカットではステージ「いにしえの王国」におけるバランス台を活用。より重い方の足場が沈み込む仕掛けを利用して、ほかキャラクターに比べてソラの体重が軽いことが示された。そして、ここでの比較で登場したのが、しずえだったのである。 
 

 
おそらく意図としては、しずえのような体格の小さいキャラクターと比べても、ソラが軽いことを印象づけたかったのだろう。しかし、こともあろうに体重比較でしずえという「レディ」を引き合いに出したことは、多くの視聴者に衝撃を与えた。そのため、多くのユーザーにはむしろ、「ソラより重いしずえさん」の方が頭に残ってしまったようだ。しずえといえば、コロコロしたフォルムが可愛らしい丸っこさが印象的。デフォルメされているとはいえ、そのプロポーションには無限の可能性が秘められているといえるだろう。Twitterなどでは、淑女の重量に思いを馳せるユーザーの姿が数多く見られる。 

ちなみにユーザーの調べによれば、しずえの体重は現存の全88ファイターの中66位(大乱闘スマッシュブラザーズWiki)。ゼルダやゼロスーツサムスよりも重く、ピーチやルキナよりも軽いといった塩梅である。人それぞれ思うところはあろうが、少なくとも全ファイターの中でも軽い方であることは明記しておきたい。ちなみに、『マリオカートWii』にて重量級だったロゼッタはしずえより軽い。 

『スマブラSP』におけるソラおよび有料追加Mii ファイターコスチューム第11弾は、10月19日に配信予定だ。しずえも交えて、最後の追加コンテンツによるお祭りを楽しみたいところである。 


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