対戦格闘ゲーム『メルティブラッド: タイプルミナ』14番目のキャラクター発表。「Fate」シリーズから「月姫」の世界にセイバーが参戦
Project LUMINAは9月29日、情報番組「TYPE-MOON TIMES Vol.6」内にて『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA(メルティブラッド: タイプルミナ)』の参戦キャラクターとしてセイバーを発表した。放送内では、オープニングやシステム紹介、ゲスト陣によるゲームプレイも披露されている。
『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』は、『月姫』の世界観をベースにフランスパンが手がけてきた2D対戦格闘ゲーム『MELTY BLOOD』シリーズの最新作だ。本作では、『月姫』のリメイク版『月姫 -A piece of blue glass moon-』がベースに置き換わり、HDへの対応やキャラクタービジュアルの一新、バトルシステムの再構築を実施。新たな装いと共に、再び戦いが繰り広げられる。プレイアブルキャラクターとしては、新発表されたセイバーを含めて14名が登場。『月姫 -A piece of blue glass moon-』での新キャラクターからは、代行者ノエルおよび死徒ヴローヴ・アルハンゲリが参戦している。また開発は従来シリーズどおりフランスパンが担当。ストーリーモードとボスラッシュモードでは、奈須きのこ氏執筆によるストーリーも展開される。
本日9月29日に発表された「セイバー」は、『Fate/stay night』のメインキャラクターの1人であり、「Fate」シリーズで長く活躍してきた聖剣の使い手である。従来の『MELTY BLOOD』シリーズでは、奈須きのこ氏の手がけた『空の境界』から両儀式が登場していたが、セイバーは本作におけるゲストキャラクターなのだろう。ストーリーモードでは、本来英霊召喚の存在しない「月姫」の世界に何故か現界してしまったセイバーが、謎を解くために総耶を探索。「月姫」世界のキャラクターたちと出会うことになるようだ。
【UPDATE 2021/9/29 20:05】
詳細情報について追記
プレイアブルキャラクターとしてのセイバーは、間合いを詰めるスピードと連続攻撃によるラッシュをもち、真っ向勝負のスタイルで戦うという。高速移動とともに剣戟を見舞う技「エルフィンダンス」では、コマンドによって移動後の動きが変化。弱版では後退後に再攻撃、中版では素早く直進して攻撃するなど、相手を揺さぶりつつ接近する手段となっている。
剣を鋭く振るう技「ファーストエア」では、2段階の派生が用意されている。1段階目の派生技「セカンドエア・ディフィート」は下段、2段階目の派生技「サードエア・ブレイク」は中段属性をもち、けん制に加えて派生の選択によって崩しにも使えるという。そのほか、セイバーは剣をもっているためリーチが長く、前方空中へ出の早い攻撃を繰り出す「ウイングエア」も搭載。中距離からの接近とラッシュが強力な、相手と真っ向から戦えるキャラクターになっているようだ。
またセイバーには、2種類のアークドライブが用意されている。1番目のアークドライブ「約束された勝利の剣」では、聖剣エクスカリバーを解放し、巨大な斬撃を放つ。聖剣は画面端まで届き、剣を振り下ろしている最中は無敵も付与されるため、切り返しにも使えるという。2番目のアークドライブ「全て遠き理想郷」は、聖剣の鞘アヴァロンを掲げ、相手の攻撃を無効した上で攻撃するカウンター技。飛び道具などにも対応しているため、セイバーがアークドライブを発動可能な場合は立ち回りに気をつける必要がありそうだ。ラストアークは、斬撃後にエクスカリバーで追撃する「約束された勝利の剣/剣舞」となっており、ダイナミックな演出が用意されているという。
放送内では、セイバー参戦の経緯についても語られた。本作の開発ディレクターであるフランスパン芹沢鴨音氏によると、フランスパンでは本作の開発が決定する前に「TYPE-MOON作品の新作格闘ゲームを作らせてください」と提案していたことがあったという。セイバーも含めてサンプルのキャラクターも開発していたが、『月姫』リメイクの完成が見えてきていたため、結局本作が開発されることとなった。しかし、サンプルのキャラクターをお蔵入りにしてしまうのはもったいない。TYPE-MOON側から、何らかの理由をつけるので出していいという許可が出たため、本作に参戦することになったそうだ。また、限定版特典「MELTY BLOOD 読本」内の、奈須きのこ氏および武内崇氏によるインタビューでも、詳細な経緯が語られているという。
『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』は、9月30日にPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに、通常版税込7480円で発売予定。ネットワーク対戦にはロールバックネットコードを採用し、クロスプラットフォーム対戦には非対応。また限定版は、デジタル/パッケージともに税込1万1880円。限定版には特典として、『MELTY BLOOD』シリーズのサウンドを収録した「MELTY BLOOD SOUND COLLECTION」、インタビューや設定の歴史などを収録した「MELTY BLOOD読本」が付属している。そのほか、シングルプレイモードの有間都古および暴走アルクェイド、ボスラッシュモードについては、配信などでの配慮が呼びかけられている。