2.5DFPS『VRG』Steamにて2021年内早期アクセス配信開始へ。肉片を取得するとHPが回復する、レトロでモダンな国産シューター
国内の個人開発者latel88氏は8月11日、『VRG』の早期アクセス配信を2021年内に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は1100円。Steamおよびitch.ioではデモ版も配信されている。
『VRG』は、レトロとモダンスタイルをかけ合わせたという2.5DFPSである。本作には、ストーリーは存在しない。プレイヤーの分身たる主人公は、攻撃を仕掛けてくるローブ姿の杖を持った謎の集団と戦闘。スプリント、タクティカルスプリント、ウォールラン、リーン、スライディングといったモダンなFPSのテクニックと、10種類以上の武器を活用し、敵と殺戮劇を演じていく。
ステージ上には、多数の敵が待ち構えている。1人1人の敵は取るに足らなくとも、大勢の敵を相手にしつづければ消耗し、やがて力尽きてしまうだろう。そこで本作には回復システムとして、敵を倒した際に飛び散る肉片を取得すると、プレイヤーのHPが回復する仕組みが導入されている。また連続で敵を倒していくと、コンボランクが上昇する。コンボランクによって、移動速度の上昇やレティクルの収縮、反動の減少といったバフが発動し、最大ランクのSSSではスローモーションも発動。コンボランクが上昇するほどコンボランクの維持は難しくなるものの、ランクの上昇に応じて肉片の出現量も増える。上手く戦ってコンボランクを上げると、爽快に敵と撃ち合えるわけだ。
本作では、1エピソードにレベル5個とシークレットレベルが存在する、古典FPSのようなエピソード形式でゲームが進行する。また、肉片を食べた量に応じて買い物できるショップや、両手の武器を自由に組み合わせられる機能、ゲームプレイのオプションとしてパーマデスや死亡時に武器を失う要素も用意されている。
本作を制作しているのは、国内の個人開発者であるlatel88氏だ。本作の開発では、UnityやUnreal Engine 4といった既製のゲームエンジンではなく、カスタムエンジンを使用。ステージ上のボクセルやビルボードも含めて、GPUベースのレイキャスティングで描画し、テクスチャは64×64のピクセルで制作されている。グラフィックについては、1992年にリリースされた往年のFPS『Wolfenstein 3D』へのリスペクトが込められており、レイキャスティングでの表現がどこまで可能であるかの技術的な実験でもあるそうだ。また本作は、『Wolfenstein II: The New Colossus』や『タイタンフォール』の影響を受けているという。
『VRG』はPC(Steam)向けに、通常価格1100円で2021年内早期アクセス配信開始予定。早期アクセス期間は1年を予定。早期アクセス開始時点では、2つのエピソード、練習場、8種類の敵、14種類の武器およびガジェットが実装されているという。Steamおよびitch.ioでは、デモ版も配信中だ。