『Apex Legends』EVA-8オートは弱体化されるかも。クリプト強化の可能性も明かされた開発者Podcastまとめ
『Apex Legends』の開発者を招いたPodcastが7月12日に配信され、さまざまな情報が明かされている。Podcast『Apex Uncut』は、プロゲーマーZach Mazer氏とコンテンツクリエイターThe_Fortnite Guy氏が配信する番組。12日の配信では、Respawn Entertainmentにてアソシエイトライブバランスデザイナーを務めるJohn Larson氏が招かれ、コミュニティから寄せられたさまざまな疑問に回答した。
まず寄せられた疑問が、ショットガン「EVA-8オート」にまつわる今後についてだ。同武器はフルオート式のシンプルなショットガンであり、ペレットを8の字状に発射する。比較的ドロップ率の高いショットガンであり、癖のない性能から取り回しもいい。序盤から拾いやすく、マッチを通して活躍できる武器の一つだ。今年2月のアップデートでは連射速度が2.0→2.1へ上方修正。ナーフが続くほかショットガンと比べて有用性が注目されつつあり、一部では「EVA-8オートを弱体化するべきでは?」との声も挙がっている。
Larson氏はPodcastにてEVA-8オートの現状について尋ねられると、たしかに現環境において同武器が強力な位置にあることを認めた。くわえて、EVA-8オートが現在のポジションについた経緯についても説明。当時、ユーザー間ではショットガンで強武器とされていたマスティフがメタとして定着していた。そこでプレイヤーがEVA-8オートを試したくなるような機会を与え、力関係を流動化させるために同武器を強化。しばらく様子を観察していたとのことだ。狙いどおり、現在のEVA-8オートはショットガン武器のなかでもかなり強力なポジションになりつつある。Larson氏は「今後何が起きるか見ても驚かない」として、暗にEVA-8オートに弱体化が施されうる可能性を示唆した。
*1時間07分58秒より、EVA-8オートに対する言及。
また、レジェンドにまつわる議論についても言及。話題に上がったのはクリプトについてだ。Larson氏は、現状の環境においてクリプトのピック率が低迷していることを認めた。一方、ピック率の低さは必ずしも悪いことではないとも捉えているようだ。現状のクリプトについて、Larson氏は「ニッチな需要を満たしている」ことを良い方向に捉えている様子。同時に『Apex Legends』のようにペースの速いFPSでは、頭脳戦を得意とするクリプトはあまり好まれないのだろうと分析している。
一方、今後クリプトに何のアクションも起こさないのかというと、そういうわけでもないようだ。開発チームはクリプトに対し、「アクティブに取り組んでいる」と説明。今後もたらされる変化について、「クリプトモードとドローンモードの流れをスムーズにすること」「両モードが二極化しないよう、健全な方法でパワーを分配すること」などの方向性を言及している。現状ではドローン操作中はクリプトが無防備になってしまうなど、アビリティ使用中・不使用中の動きは断絶した状態。詳細は不明だが、今後は両モードの流れをよりスムーズに移行できる調整が図られるのかもしれない。
*1時間18分09秒よりクリプトにまつわる言及
このほか、多くのユーザーから要望がある「リプレイ観戦モード」の実装予定についても質問が寄せられた。ただしこちらは開発チームとしては取り組んでいるものの、Larson氏から約束できるものは何もないとコメントしている。似た議論は5月にもおこなわれており、『Apex Legends』にキルカムを実装するか否かが問われた一幕があった(関連記事)。ここでもパーティプレイとしての『Apex Legends』に対するキルカムの相性の悪さや、サーバーにメモリー負荷がかかるなど技術的問題が浮上。開発者のコメントを総覧するに、本作へリプレイ機能を追加することは容易ではなさそうだ。
*49分34秒よりリプレイ機能に対する言及
海外掲示板RedditやTwitterなどでは頻繁に情報発信しているLarson氏だが、今回のように顔出しで発言することは珍しい。今後はストリーミングなど、開発者が直接明かす情報についても注目していきたいところだ。