『Apex Legends』に「キルカム」を実装する予定はない。開発者が語る、倒された際の映像を再生しない理由

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『Apex Legends』では、なぜ「キルカム」が実装されないのか。その疑問に開発者が回答している。多くのFPSゲームに導入されている機能のひとつが、キルカムだ。キルカメラの略で、自分がほかのプレイヤーに殺害された際、相手視点の映像が再生されるというもの。相手がどこに位置していて、自分がどのように見えていたかがわかるわけだ。自身の立ち回りでどこが悪かったかを確認でき、スキルアップのために役立つ機能でもある。『タイタンフォール』シリーズでも導入されており、シューターゲームで広く浸透している機能だといえるだろう。しかし、『Apex Legends』では同様の機能が存在しない。

そこで、あるユーザーは開発スタッフに直接、今後本作にキルカムが導入される予定があるかを尋ねている。すると、Respawn EntertainmentのデザインディレクターJason McCord氏がこれに回答。『Apex Legends』では「チームが全滅する前に死に方を見せると、不公平な情報を与えてしまう。そして、チームが全滅した時点ではキルカムは役に立たない」と答えている。
 

 
『Apex Legends』では、一人のプレイヤーが殺害された時点でも、ほか二人のプレイヤーのはたらきで復帰できる可能性がある。このとき、死亡したプレイヤーが相手の視点からの情報を得られた場合、ボイスチャットなどを介して仲間に伝えることができてしまう。狙撃してきた敵の位置など、生存中のプレイヤーが本来知りえない情報を与えることができてしまうわけだ。

またリスポーン無制限のマルチプレイゲームにおいては、相手の位置がわからず何度も倒されてしまうフラストレーションを回避するためにキルカムが実装されている場合も多い。対して『Apex Legends』はリスポーン方法に限りがあり、全滅してしまえばふたたび相手とまみえることもない。こうした事情もあって、本作ではキルカムが実装されていないようだ。

また同ユーザーは、別の意味としての“キルカム”についても尋ねている。いわゆる「ファイナルキルカメラ」、すなわち勝者の視点からの映像だ。こちらは先述した被殺害プレイヤーの視点ではなく、キルをとったプレイヤーの視点をリプレイ再生するもの。試合の決着がついた瞬間に再生される映像であり、自分が相手にとどめをさした決定的瞬間を見直せる機能だ。必ずしも重要な機能ではないものの、試合での活躍の瞬間を強調してくれる“ちょっと気持ちいい”演出といえる。

しかしMcCord氏によると、こちらのキルカムも簡単に実装できるものではないようだ。最大の理由は、サーバーにメモリー負荷がかかること。すべての試合のファイナルキルを再生できるようにするには、技術的なハードルが高いようだ。必須とはいえないキルカムにリソースを割くことは難しく、開発チームでは優先順位を高くできないというのが実情とのことである。
 

 
いわれてみれば納得がいく、『Apex Legends』とキルカムの相性の悪さ。些細な機能でも、実装する/しないの判断は、さまざまな要素を考慮したうえでの理論や根拠に基づいているようだ。

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