Nintendo SwitchのJoy-Conドリフトのせいでほろ苦。『龍が如く7 光と闇の行方』はおじさんがよかった。『Boomerang X』はブーメラン爽快。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。294回目です。梅雨が終わりそうです。
アシスト設定も充実
今週は『Boomerang X』を少しプレイ。X型ブーメランを武器に戦う一人称視点のアクションゲームです。アリーナステージにて、ウェーブ制で襲いかかってくる敵の群れを始末しては次のエリアへと進む、というのが基本的な流れ。ブーメランなので投げたら返ってくるのだが、任意のタイミングで一気に引き寄せることも可能。さらに、投げたブーメランに向かって主人公自身が瞬間移動したり、投擲パワーを溜めている際に時間をスローにしたりなどのスキルも存在する。
本作では、こうしたスキルを組み合わせて、文字どおり縦横無尽にステージを飛び回りながら戦うこととなる。トレイラーでは、アクロバティックかつ華麗なプレイを次々に繰り広げていて、操作が複雑な作品なのではとの印象もあったが、実際の操作体系は比較的シンプル。易しいゲームではないものの、直感的にカッコ良いアクションを決めることができ、爽快感あるゲームプレイを楽しめます。
by. Taijiro Yamanaka
人間味溢れるおじさんたちに夢中
今週は『龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル』を遊んでいました。戦闘をアクションからRPG風ターンベースへ刷新、新主人公を据えてのナンバリング作品ということで、リリース前後には大きな反響のあった本作。筆者も『龍が如く』シリーズを通して楽しんでいるファンのひとりとして、期待とともに懸念も持ちつつのプレイでした。
RPG風となった戦闘システムは、個人的にはもう少しテンポ高めの方が好みではあるものの、懸念していた違和感などは感じず。筆者が『龍が如く』シリーズに求める「任侠アドベンチャー」というコンセプトとの相性も悪くなく、クリアまで楽しめました。新主人公である春日一番や周囲を支えるキャラクターたちについても、よく作り上げられている印象。すくなくとも物語の根幹をなす春日一番とその“家族”たちについては、一本筋を通して描かれており、キャストも大変適切だったと感じました。
個人的には、足立やナンバといったおじさんキャラが非常にツボでした。次回作が出るとしたら、春日一番の物語の続きとなるのか、RPGとしてブラッシュアップされるのかはたまたアクションに回帰するのか、そして、かわいいおじさんたちは沢山出るのか、気になるところです。
by. Seiji Narita
ゲーム自体はめちゃくちゃよかった
新作のリリースラッシュが落ち着いたということで、積みゲーを消化しております。リリースと自分のタイミングが悪ければ、埋もれてしまうケースもあり。『アンリアルライフ』もその例でした。開発者のハコ生活さんの作品『COLOR FINDER』は大の好みで、すでにその才能の片鱗を感じていましたが、『アンリアルライフ』も素晴らしいADVでした。ドット絵が目にいきがちですが、僕はテキストが好きです。作り手の誠実さや純粋さが感じられる。
と、作品自体はかなりよかったのですが、ハード面では四苦八苦しました。Nintendo SwitchのJoy-Conドリフトです。スティックに触らずとも入力がされてしまうという同現象です。『アンリアルライフ』は親切で、ボタン入力だけでなくスティック入力でテキストが進む。その影響で、大事なシーン時にJoy-Conがドリフトし、ものすごい勢いでセリフが飛ばされていくケースが数回起こりました。台無し。以前会社の人に接点復活剤を貸してもらい、一時的には改善したものの2か月でドリフトが復活してしまった。日頃遊んでいるタイトルにはあまり影響は出ていなかったのですが、スティック入力にテキスト送りが実装された親切仕様によって、プレイフィールが害されるのは盲点でした。開発者はまったく何も悪くないので、切ない。Nintendo Switch新モデルではJoy-Conの仕様、こっそり変わってたりしないかなぁ。
by. Ayuo Kawase