『Apex Legends』キーボード/マウスでエイムアシストを不正利用する“お手軽すぎる”方法に注意喚起。開発チームは対応予定との報道
『Apex Legends』にて、エイムアシストにまつわるグリッチが解消されるとの見込みだ。本作がクロスプレイ対応になってから9か月あまりが経った。PCユーザーとコンソールユーザーが公平に対戦するうえで欠かせないのが、エイムアシスト機能だ。直感的に正確なエイムを狙えるキーボード/マウスユーザーに比べ、コントローラーのトリガー操作で照準を合わせなくてはならないPS4/Xbox One/Nintendo Switch(非ジャイロ)ユーザーは相対的に不利といえる。そこでコントローラーユーザーが敵を狙いやすくするのが、エイムアシスト機能だ。エイムアシストには、おおまかに分けて「敵に対し照準が追従する効果」と「敵に照準が合っている間、入力感度が弱くなる効果」が存在。キーボード/マウスユーザーとコントローラーユーザーの間に有利不利が生じないようになっているわけだ。
エイムアシストは、コントローラーユーザーのハンデを解消するためのシステム。当然、キーボード/マウスユーザーには利用できないはずの機能だ。ところが一部ユーザーの間では、キーボード/マウスのままコントローラー用のエイムアシストを悪用する手段が知られている。
代表的なものはハードウェアコンバーターを使う、というもの。外部デバイスを使用することで、実際にはキーボード/マウスを使用しているにもかかわらずコントローラーを使用しているとゲームに認識させる方法だ。さまざまなメーカーから数多くのコンバーターが発売されており、ネット上を検索するとそうしたハードウェアを販売している業者がいくつも見つかる。またソフトウェア側でキーボード/マウス入力をコントローラー入力と誤認させるためのツールも存在。こうしたソフトは無料での試用期間が設けられていることも多く、不正なエイムアシスト利用の敷居を下げてしまっている実情がある。
ただ、こうしたゲーム外部のデバイスやツールを用いる方法がある一方、自宅にあるもので簡単にエイムアシストを悪用できてしまう方法が発見されているようだ。eスポーツチームCloud9の『Apex Legends』プレイヤー、PVPXことJamison Moore氏が注意喚起している。コントローラーのキーを入力し続けたまま、所定の設定をすることで、ゲームは入力系統がコントローラーのままだと認識。キーボード/マウスにてプレイが可能にもかかわらず、コントローラー向けのエイムアシストが適用されるようになるのだ。
ツイートによれば、Moore氏は個人的に『Apex Legends』開発チームにコンタクトをとったようだ。すでに問題は開発チームの関知するところとなっており、修正の予定があると伝えられている。ただしMoore氏は、問題の改善に(開発チームに)どれほどの時間が必要か分からないとコメント。「今は間違いなくもっと大きな問題がある」としつつ、将来的にエイムアシスト不正利用の問題は改善していくだろうと予想している。同ツイートの発信時は『Titanfall』に関するハッキング騒動の最中だったことを踏まえてのツイートだろう。
フェアな対戦環境を構築するうえでは、大きな課題といえるエイムアシストの不正利用問題。運営チームは2019年にもコンソール版におけるキーボード/マウスの使用を許容しないとの見解を示しており、今後も入力系統における公平性にまつわる問題には積極的に取り組みを望みたいところだ。
【UPDATE 2021/7/6 17:53】
悪用を防ぐため、具体的な手順の記載を削除