実写ゲームブック『Deathtrap Dungeon: The Golden Room』発表。リビングストンの傑作ファンタジーをインタラクティブ・ドラマで体験

Wales Interactiveは6月17日、『Deathtrap Dungeon: The Golden Room』を発表した。『Deathtrap Dungeon: The Golden Room』は、実写ドラマにて展開されるインタラクティブ・ムービーだ。

Wales Interactiveは6月17日、『Deathtrap Dungeon: The Golden Room』を発表した。対応プラットフォームはPC/Mac(Steam)および海外PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One。本作は日本語表示に対応し、リリース時期は2022年を予定している。 
 

 
『Deathtrap Dungeon: The Golden Room』は、実写ドラマにて展開されるインタラクティブ・ムービーだ。原作として、「火吹山の魔法使い」などで知られるイアン・リビングストンによるゲームブック「死のワナの地下迷宮」を題材にしている。 

Fangの街では毎年、Baron Sukumvitなる人物が勇敢な挑戦者に向けて、「死のワナの地下迷宮」を開放している。迷宮は複雑な罠や恐ろしいクリーチャーに満ちており、入った者に試練を与えられる。生きて帰ってきたものには大量の黄金が与えられるとされ、ここ何年もの間、数えきれない冒険者が死のワナの地下迷宮に挑んできた。しかし、誰ひとりとして生きて帰ってきたものはいない。そんななか、Baronの兄弟であるLord Carnussは今年、死のワナの地下迷宮に挑戦する。そのために彼は奴隷の集団を血の島における死のアリーナで鍛えてきた。血の島から生還したのは、頑健で電光石火の冒険者Anvar Braxusと、恐れ知らずで頭の切れるハーフエルフのMina DiMaggio。Carnussは彼の代理として、AnvarとMinaを迷宮へと送りこむ。 

迷宮のなかで、AnvarとMinaは互いの知恵を組み合わせて奮闘。暗く危険な迷宮では、何度も死の危険が訪れる。恐ろしいクリーチャーやアンデッドの戦士、名状しがたい悪鬼に加え、ほかの迷宮挑戦者にも遭遇。暗殺者や手ごわい戦士らに、そこかしこで出くわすこととなる。はじめは必要に迫られて協力していたが、徐々に信頼と絆を築き上げていくAnvarとMinaのふたり。しかし、迷宮の奥では葛藤を迫られることとなる。迷宮を踏破し、生きて帰ることができるのはただ一人だけなのだ。果たして、生還できるのはAnvarとMinaのどちらになるのか、プレイヤーは見届けることとなる。 
 

 
本作では1本のメインストーリーに対し、複数の異なる分岐が存在。選択肢により違ったルートや結末、あるいは死亡エンドが待ち受けている。実写ドラマにおいては、ドラマ「マンダロリアン」にて使われたCGIバーチャルセット技術と同様のものが使用され、ファンタジー世界を生き生きと描きだしている。キャストには、「ヴァイキング 海の覇者たち」に出演したGeorgia Hirst氏や、「トランスフォーマー/ 最後の騎士王」に出演したMarcus Fraser氏などの顔ぶれがある。 

本作の開発およびパブリッシングを手がけるWales Interactiveは、実写によるインタラクティブ・ムービーを数多く手がけてきた。2020年には新型コロナウイルスの影響下で、オンラインを介した異性との交流を味わう実写デートシム『Five Dates』をリリース(関連記事)。時事ネタを絡めつつ、けだるくも甘い時間を表現し一定の評価を得た。『Deathtrap Dungeon: The Golden Room』では、ハイファンタジーの世界観を表現しようとしている。その表現力に期待がかかるところだ。 
 

 
『Deathtrap Dungeon: The Golden Room』は2022年、PC/Mac(Steam)および海外PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One向けにリリースを予定している。 

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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