『ELDEN RING』の「ツボ小僧」が海外コミュニティで大人気。短い手足とキュートなフォルムでミミック枠に降臨

ゲームイベントSummer Game Festにて、発売日と新トレイラーが公開された『ELDEN RING』。新トレイラーはゲームの世界観を色濃く物語る、盛り沢山の内容となっている。緊張感溢れる戦闘シーンや、多くのキャラクターが描かれている中、あるキャラクターが早くもコミュニティの人気を集めている。そのキャラクターは、「Pot（ツボ）」だ。

※ ツボの登場シーンは1:08～

新トレイラーでは、奴隷の如く車を引く巨人や、頭部が狼になっている剣士など、敵対を予感させる魅力的なキャラクターが登場。『ダークソウル』などに登場するボス「白竜シース」を彷彿とさせる、巨大な白竜が火を吹く様など、ファンの話題にあがりそうな要素が盛り込まれている。しかし、一部ファンの心をがっちり捕まえたのは、トレイラー登場時間にして1秒にも満たない、歩くツボだった。

『ELDEN RING』トレイラーに登場するツボは、まさしく「手足の生えたツボ」としか形容しようがない見た目をしている。のそのそと歩き、奇妙な可愛げも感じられる。また、BGMにまぎれて「ゲコッ」とでもいうような、カエルめいた鳴き声を発しているように聞こえる。この、正式名称も判明していない奇妙なキャラは、またたく間にコミュニティの一部を席巻。「Pot Mimic（ツボミミック）」や「Pot Boy（ツボ小僧）」などの愛称を与えられ、SNS上では早くも、“ツボ小僧”の二次創作絵を公開するユーザーも出現している。

どうやらツボ小僧は、マスコットやアイドル的存在として、一部ユーザーに受け入れられたようだ。同様に「物から手足が生えている」というキャラクターでは、『ダークソウル』シリーズに登場する敵キャラクター、ミミックが挙げられる。ミミックは、宝箱を頭部として、そこから胴体と手足が生えたようなデザインのキャラクターだ。宝箱を迂闊に開いたプレイヤーに齧りつく、トラップ的な存在となっている。マスコット的な扱いを一部で受けるキャラクターではあるものの、手足が長くやたらに俊敏で、頭部からは鋭い牙と長い舌が飛び出しているなど、ツボ小僧よりもグロテスクな造形になっている。

一方で、ツボ小僧の手足は短く動きはヨチヨチといった感じで、ツボ自体も丸く、全体的に可愛いシルエットになっている。冷静に考えれば不気味ではあるものの、ミミックに比べれば遥かに脅威を感じない存在だ。Twitterではツボ小僧に関する投稿が盛んになされており、前述のように多数の二次創作絵がアップロードされている。ほとんどの絵は、ツボ小僧の可愛さを強調するようなコミカルな描き方となっており、いずれも多数のリツイートを集めるなど、ツボ小僧人気を物語っている。

海外掲示板Redditの『ELDEN RING』コミュニティ、/r/Eldenringでもツボ小僧は気に入られているようだ。新情報発表のお祭り騒ぎのさなか「今日からここはツボ小僧について語る掲示板になりました」という投稿がなされ、約4000のUpvote（高評価）がつけられている。同スレッドの中では「ミミックみたいなモンスターは、出れば出るほどイライラするでしょ」と“ツボ小僧否定派”の意見も見られる。一方で「ツボを割ろうとローリングした瞬間、奴らに掴まれるのを想像してみてくれよ」といった実際の挙動に期待するコメントや、「かわいい」「フロム・ソフトウェアらしい、俺は大好きだよ」といった好意的なコメントも投稿されている。

同コミュニティにはほかにも、ツボ小僧関係の投稿がなされている。トレイラーの一部を切り取って、ツボ小僧が踊っているように編集した動画の投稿や、「ツボは俺たちに割られるのはもううんざりなんだ」と題して、フロム・ソフトウェア作品で恒例になっているツボ割りと絡めて、ツボの反撃を示唆するジョークなどが投稿されている。

約2年前の発表から長らく沈黙を保ってきた『ELDEN RING』。新トレイラーという新たな話題がコミュニティに投下されたことで、さっそく同作にまつわる大きなムーブメントが発生しているようだ。ツボ小僧が果たして見た目のとおり、“可愛い”で済むような強さなのか。そもそも本当に敵キャラクターなのかなど、疑問は尽きない。ツボ小僧の詳細もふくめ、今後の同作に関する続報を楽しみしつつ、コミュニティの盛り上がりを見守っていきたい。

『ELDEN RING』はPC（Steam）およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに、2022年1月21日発売予定。