ハードボイルドシューター『El Paso, Elsewhere』発表。スローモ回避と2丁拳銃で愛した吸血鬼を屠れ
デベロッパー/パブリッシャーのStrange Scaffoldは6月6日、三人称視点シューティングゲーム『El Paso, Elsewhere』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年発売予定だ。
『El Paso, Elsewhere』は“エルパソ、あるいはどこか”、というタイトルが示すように、アメリカ・テキサスのエルパソに存在するものの、別次元のように歪んだモーテルを舞台にしている。3階建てだったモーテルは、超常的な力によって“地下方向に”46階分、拡張されてしまっている。プレイヤーの目的は、それらのフロアに足を踏み入れ、それぞれに跋扈する「狼人間」や「堕天使」といった敵たちを撃ち尽くしてフロアを突破することだ。
また、ストーリーモードはフルボイスで描かれるとのこと。主人公の最終目標は、モーテルの奥深くに潜むヴァンパイアの主、Draculaeを倒すことだ。Steamストアページの紹介には「お前が愛した敵を倒せ、たとえお前自身が死ぬことになろうとも」と意味深な言葉が添えられており、ストーリーにもハードボイルドな要素が盛り込まれていることを示唆している。
本作はコンセプトとして「超常的ネオノワール」を掲げている。ノワールとは、大まかにいえば犯罪や暴力が深く関わる映画や小説の作風のことだ。本作の「愛した相手を倒す」というジレンマを含んだ物語や、主人公のトレンチコートにネクタイというスタイルには、確かにノワールのテイストが感じられる。恐ろしいモンスターがうごめく中、負けず劣らず2丁拳銃やマシンガンなどをぶっ放して対抗する主人公。大量の敵を始末して辿り着いた先に何が待っているのか、興味をそそる設定だ。
そして、本作のアクションを特徴づけるのが、スローモーション要素だ。トレイラーでは映画「マトリックス」ばりの跳躍スローモ回避を見せつけている。このゲームプレイを見ると、同ジャンルのファンは『MAX PAYNE』シリーズなどが脳裏によぎるのではないだろうか。Steamストアページでも「想像を絶する量のスローモーションダイブ」を標榜しており、スローモーションアクションに飢えていたプレイヤーには垂涎のタイトルになりそうだ。
なお、デベロッパーのStrange Scaffoldは尖った世界観のゲームを手がけてきたスタジオだ。最近の例としては、臓器売買シミュレーションゲーム『Space Warlord Organ Trading Simulator』を発表し、注目を集めた(関連記事)。シミュレーションから三人称視点シューターと、ジャンルががらりと変わった本作でも、存分にそのブッ飛んだ感性が発揮されていることを期待したい。
「三人称視点クラシックシューターへのラブレター」を標榜している本作。同ジャンルのファンは要チェックだ。『El Paso, Elsewhere』はPC(Steam)にて2022年発売予定。対応言語は英語で、日本語への対応は未定となっている。