ハワイオープンワールドサバイバル『Fractured Veil』2022年Q2発売へ。ミュータントまみれの2120年ハワイをアロハ精神で生き残れ
海外インディーデベロッパーのPaddle Creek Gamesは5月12日、オープンワールドサバイバルゲーム『Fractured Veil』を2022年第2四半期にPC(Steam)で早期アクセス配信予定だと発表した。本作はマルチプレイにも対応するほか、クラフトや建築など多くの要素を盛り込む予定だという。
『Fractured Veil』は文明が崩壊した、2120年のハワイを舞台にしたオープンワールドサバイバルゲームだ。プレイヤーは蘇生されたクローン人間となり、右も左もわからないまま、生き残りの道を探ることになる。生存のためには、探索や狩りを通じて食料資源を確保する必要があるようだ。また、土地にはびこる敵対的存在にも対応しなくてはならない。
本作の舞台となる約100年後のマウイ島ラハイナには、恐ろしげなミュータントが多数生息している。ミュータントだけではなく、熊などの野生動物や人食い族、さらには他のプレイヤーも脅威となるようだ。それらの外敵に対抗するための手段も豊富に用意されている。
『Fractured Veil』には豊富なクラフト要素も含まれており、収集した素材から武器装備や道具を制作することができる。現在確認できる範囲では、木製の弓矢や手斧などの基本的なものから、「ウクレレを使ったクロスボウ」などユニークなものまであるようだ。作った武器をアップグレードすることも可能。
作れるのはアイテムだけではない。プレイヤーは自らの手で基地を建設することもできるそうだ。木や石、果ては鉄材までも基地建設に利用できるとのこと。手作りの基地を拠点にして、ハワイ探索に繰り出すようなプレイができるようだ。探索の舞台となるラハイナの道や建物、河川についてはプロシージャルに生成されるという。そのほかの地形については、実際のマウイ島の測量データを利用して忠実に再現しているとのこと。
本作にはマルチプレイ要素もある。プレイテストの様子をおさめた動画では、襲いくる敵を10名ほどのプレイヤーで迎え撃つ様子がうかがえる。PvP要素もあるそうなので、多人数のマルチプレイができれば楽しいものになりそうだ。動画内では本作の特長的な要素のひとつとなる「自動ドローン」視点の映像も見られる。こちらはゲーム内で起きた出来事を、自動的に撮影してくれるシステムとのことだ。実際に機械学習を用いて動作するという、非常に興味深いシステムとなっている。
ゲーム内には色鮮やかなハワイの景観が作り上げられている。64平方キロメートルの広大さを誇るマップには、昼夜の概念もある。時間帯によって異なった表情を見せるロケーションの探索は魅力的なものとなりそうだ。天候システムもあり、激しい天候の時には、危険が発生する場合もあるとのこと。
本作は世界観についてもこだわりがあるようだ。『Fractured Veil』公式サイトのストーリーページには、ゲームの世界観を深める大量の記事が存在する。現状では、メインストーリーのようなものが実装されるかは定かではない。ただ、クエストシステムや大規模なNPCシステムは盛り込まれる予定のようだ。そうしたシステムを通じて、ゲーム内でより深く世界観に浸れることを期待したい。
『Fractured Veil』は2016年より開発が進められており、記事執筆現在もクローズドテストが実施されている。開発元Paddle Creek Gamesは、コミュニティと綿密に協力しながらのゲーム制作を目指しているそうだ。ハワイを舞台とした要素てんこもりの野心作は、果たしてどのような仕上がりを見せるのだろうか。
『Fractured Veil』はSteamページを公開中。2022年Q2に早期アクセス版を配信予定とのこと。同ジャンルのゲームがお好きな方はチェックしておこう。