一人称視点ホラーアクション『Mortal Sin』10月29日発売へ、体験版公開中。魔法と剣で敵をバラバラに
個人開発者Nikola Todorovic氏は4月22日、同氏が手がける一人称視点のアクションゲーム『Mortal Sin』の体験版をSteamにて公開した。10月29日の発売が予定されている。
『Mortal Sin』は緊張感のある戦闘を特徴とする一人称視点アクションゲームだ。主人公は自身にかけられた呪いを解くため、剣一本を頼りにダンジョンに侵入。襲いくる敵や危険なトラップの数々を突破していく。本作にはローグライク要素もある。たとえばダンジョンは自動生成される。拾得アイテムの装備や武器強化などはできるものの、死亡すれば一から出直しだ。ダンジョン潜りを繰り返してプレイヤー自身が経験を積む設計になっている。
何よりも目を引くのはその個性あるビジュアルだろう。グラフィック・ノベルの影響を受けたという描写はダークかつ派手な印象で、敵や自分の手足などは背景と区別して青く表示され、血や危険なトラップなどは赤く目立つようになっている。遊びやすさと個性を両立させようという意図が感じられる。
戦闘は剣や斧などによる近接戦が中心で、こちらもやや珍しいシステム。というのも、本作では攻撃が当たった箇所によっては敵の四肢が切断されるのだ。しかし、敵の足や頭を切り落としても油断はできない。丁寧にとどめを刺していかないと、「気づけば手負いの敵に包囲されていた」ということもありうる。
この切断システムにも工夫がなされており、たとえば、頭を失った敵はこちらを認識することができなくなる。あらぬ方向を攻撃している間に、こちらから安全に攻撃することができるわけだ。ほかにも、足を失った敵は機動力が落ちて距離を取りやすくなるなど、切断を戦術的に利用することができる。
敵の攻撃を弾くガードシステムも用意されており、タイミング良く敵の攻撃をガードすれば、反撃で強力なパワーアタックを放つことができる。パワーアタックは攻撃ボタン長押しでもおこなえる。蹴りを放つこともでき、敵を突き飛ばして距離を取ったり、トラップに巻き込んで倒したりするのに役立つ。
RPG的な要素も存在しており、ダンジョンを進んでいくとアイテムや魔法などを拾うことがある。防具アイテムは、敵から受けるダメージの緩和や移動速度上昇などの効果があり、武器アイテムもふくめ、エンチャント(追加効果)が付与されたものも存在する。魔法は青いゲージを消費して使う方式。体験版ではプレイヤーの周囲に敵を切り裂く刃を発生させるものや、周囲の敵を凍りつかせるものが確認できた。ピンチ時の切り札的な存在だ。
筆者も実際に『Mortal Sin』の体験版をプレイ。敵やオブジェクトが視界に入る前からトラップに巻き込まれたり、敵の挙動が変になったりと荒削りな部分も見られた。しかし、敵を斬りつける感触などは気持ちよく、戦闘については楽しめた印象だ。ダンジョンのおどろおどろしい雰囲気も良く表現されている。ちょっとしたジャンプスケア要素もあるのだが、戦闘や探索といったゲームプレイを邪魔するほどではない。とはいえ好き嫌いが分かれる部分かもしれない。
『Mortal Sin』はSteamで10月29日発売予定。体験版は日本語未対応だが、長文は冒頭部分くらいで、操作もシンプルなので言語のハードルは低そうだ。気になる方は体験版で、実際の感触を確かめてみてほしい。