台湾ホラーゲーム『返校』映画版の邦題が「返校 言葉が消えた日」に決定。2021年7月に、放映予定

映像配給会社ツインは3月22日、7月に国内で放映予定の映画「返校(原題)」の邦題が「返校 言葉が消えた日」になると発表した。

映像配給会社ツインは3月22日、7月に国内で放映予定の映画「返校(原題)」の邦題が「返校 言葉が消えた日」になると発表した。発表にあわせて、国内向けのメインビジュアルも公開されている。


「返校 言葉が消えた日」は、台湾のゲーム開発会社RedCandleGamesの手がけたホラーADV『返校 DETENTION』を原作とした、実写映画作品である。1962年の台湾では、蒋介石による国民党の独裁政権下で、市民への相互監視と密告が強要されていた。本作の主人公は、翠華高校に通う女子高生のファン・レイシン。ファンが放課後の教室で目を覚ますと、不思議なことに校内には誰も居なくなっていた。ファンが校内をさまよっていると、政府から禁じられた本を読む会のメンバーであり、彼女を密かに慕う男子学生ウェイ・ジョンティンと遭遇。ファンは、ウェイと協力して学校からの脱出を試みるものの、どうにも学校から出ることはできない。消えた同級生と先生を探す2人は、悪夢のような恐怖に襲われながら、学校で起こった政府による迫害事件の真相と、その原因となった密告者の正体に迫っていく。


本作は、台湾では2019年に上映されている。同年開催の中華圏の映画の祭典「第56回金馬奨(ゴールデン・ホース・アワード)」においては12部門にノミネートされ、新人監督賞、脚色賞、視覚効果賞、美術デザイン賞、歌曲賞を獲得。2億6000万台湾元(約9億2700万円)以上の興行収入も記録し、同年の台湾映画では1位のヒットになっている。

またプレスリリースによると、原作『返校 DETENTION』を開発したRedCandleGamesの取締役コーヒー・ヤオ氏も「ジョン・スー監督の描く映画の描写は、まるで魂自体が現れ出すような感じだ」とコメントしており、映画としての描写や演技にも期待が持てそうだ。なお『返校 DETENTION』の実写版は、動画配信サービスNetflixによるドラマも配信中。Netflix版「返校」では、30年後である1990年代の翠華高校を舞台とした、もう一つの「返校」が描かれている。

映画「返校 言葉が消えた日」は、2021年7月にTOHO シネマズ シャンテを含む全国の映画館にて、R-15+(15歳未満鑑賞禁止)で放映予定。また、原作『返校 DETENTION』は、Nintendo Switch/PC向けに販売中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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