『スマブラSP』のセフィロスが重楽しい。『FF14』初期装備の悩み。『The Medium』は本・映画好きにおすすめ。『NUTS』でリス監視。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。272回目です。
次回の体験版フェスは6月だそうで
今週はSteamゲームフェスティバルが開催中ということで、何年か前に記事を書いた横スクSTG『Squadron 51』の体験版をプレイ。昔の特撮SF映画のようなビジュアルが特徴で、いかにも模型っぽい質感の機体に合成感のある背景、やたら飛び散る火花や急にもくもく立ち込める煙など、なかなか雰囲気が良い。また、地球外生命体による支配に立ち向かう反乱軍の物語が、これまたB級な実写ドラマとして収録。プレイ中にも絶え間なくセリフが飛び交い、開発にはかなり力が入っている様子です。
ゲームプレイはというと、縦方向に少し広がりがあったり、武器選択要素がある以外は至ってシンプル。もっとも、体験版でプレイできる序盤だけの印象ですが。それよりも、現在実施中の本作のKickstarterキャンペーンが、残り5日で初期目標金額の3分の1しか集まっていないことが気がかり。この体験版をきっかけにブーストすることを願いたい。
by. Taijiro Yamanaka
本・映画好きにおすすめ
今週は『The Medium』をプレイ。クリアしました。本作最大の特徴は、何と言っても画面分割による「二重現実」の描写。これは本作の発表時より大きくフィーチャーされていた要素ですが、実際にプレイすると予想以上に斬新で。特に評価したいのは、2画面でのレンダリングを単なる映像表現にとどめていないこと。2つの世界を媒介して謎解きしたり、あるいは両方の世界をワープしつつ探索を進めたりと、「二重現実」のシステムがしっかりとゲームプレイ面に落とし込まれている。固定カメラを採用していることもあり、根幹のシステム自体は古典的ですが、世界観の見せ方が秀逸で最後までマンネリを感じずに遊べました。
一方、本作のジャンルはホラーに分類されますが、ジャンプスケアなどのシンプルなホラー演出は控えめ。どちらかというと生理的嫌悪感を刺激するような表現が多く、特に肉片で継ぎ接ぎされたような霊界の内部は不気味で気持ち悪い。また、ストーリーについてはミステリー寄りで、自分から積極的に咀嚼しないと理解しにくい部分も多々あり、世界観の好みは分かれそうな印象。裏を返せば本作の世界観はかなり重厚で、主人公マリアンが霊体と対話し、さまざまな感情に触れていく中では、死や愛、憎しみといった普遍的なテーマについて考えさせられます。普段から小説や映画を嗜んでいる人に特におすすめしたい作品ですね。
by. Nobuya Sato
リス監視アドベンチャー
なぜ、リスたちは奇妙な行動を見せるのか。今週は、ある森に潜む変わったリスを調べるため、人里離れた不思議な森の中の奥地へと向かっていました。『NUTS』は新人調査員として、古い森の中でリスを調査するアドベンチャーゲームです。昼の間にカメラを設置し、夜は画面越しにリスの行動を観察。昼と夜を繰り返し、カメラの位置や角度を調整しながら、少しずつリスの住処や餌の隠し場所へと迫っていきます。調査を進めるうちに、ニーナ教授の目的や奇妙なリスたちの行動、森の中の状況も明らかとなり、不思議な森の物語が描かれていました。ストアページではミステリーと謳われているものの、謎解きや推理がメインではなく、カメラを使った調査と不思議な森での体験がゲームプレイの大部分を占めます。
レトロゲームのように色数の抑えられたグラフィックは尖ったゲームプレイを思わせますが、本作はむしろ親切な作りになっていました。カメラやリスなど、重要なものは違う色で描くことでわかりやすくなっているほか、リスたちは毎晩同じ行動をとってくれるので、多少特定に手間取っても安心です。調査員として訪れた森には、リスたちとの不思議な体験が待っていました。
by. Keiichi Yokoyama
「タンク フルフェイス」で毎日検索
『ファイナルファンタジーXIV』ひいてはMMORPG初心者に共通の悩み、それは「初期装備がオシャレでない」に尽きるのではないでしょうか。私が本作を始めた最大の理由は「カッコいい甲冑騎士になりたいから」。鎧兜キャラが大好きで、『FF14』におけるフルフェイス装備は燃えざるを得ないラインナップでした。ですが、初期装備……全然ないんですよね、顔の隠れる兜が。レベル12で装備できる「バルビュート」はアイコンがグレートヘルムっぽい形状なので期待してたんですが、いざ装備したらその、何というか。“ボバ・フェットの偽物の偽物”みたいな印象でした。緑だし。とりあえず頭装備に何もないのも心もとないので、魔法防御力の上がるメガネをかけてお茶を濁しています。でもオッサンキャラを使ってるせいで、完全に老眼鏡なんだよなあ。
首から下はまだしも鎧っぽい装備が手に入るのが救いでしょうか。でもトラウザー履いてたら、人から「お前のキャラ尻を強調しすぎじゃないか」と謗りを受けました。言われてみたらビキニパンツに見えなくもな……どうしてくれる!
by. Yuki Kurosawa
つい裸スキンを選びがち
昨年末から『スマブラSP』をちょこちょこプレイしています。ファイターパスVol.1は購入しておりましたが、Vol.2は見送り。ほとんど遊ばない状況が続いていましたが、セフィロスの実装から復帰しました。セフィロスチャレンジをプレイしたくなったり、セフィロスそのもの性能が気になったり、また記事化においてもちゃんと触れるべきだということでVol.2購入。そこからまたDLCファイターの練習などもするようになり、今に至ります。
お気に入りキャラはやはりセフィロス。コンボなどは決めづらいのですが、剣キャラの楽しさに重量キャラの使用感があわさっており、二度おいしい。バーストを決められる技も豊富で、なんというか、負けた時に納得しやすいです。今思えば『スマブラSP』は重量キャラばかり使ってしまいます。特にパックンはお気に入り。鉄球での牽制や首伸ばしなど、奇襲パターンが他ファイターとはまた違う。やはりHD振動の存在も大きいのかなと。大技のヒット時の手応えが気持ちいい。僕の中で『スマブラ』といえば、スピードキャラが楽しいイメージが先行しているので、パワーキャラでも楽しめる今の環境はとても新鮮。セフィロスがこなかったら今遊んでいたかどうかわからないと考えると、やっぱり人気キャラが参戦するという魅力は強いですね。
by. Ayuo Kawase