「ウィッチャー」ドラマ版主演ヘンリー・カヴィル氏、ケガ休暇を機に自作PCをアップグレード。ゲラルトのGPUはNVIDIA GeForce RTX 3090
俳優のヘンリー・カヴィル氏は、自作ゲーミングPCのGPUをNVIDIA GeForce RTX 3090にアップグレードするようだ。12月18日、カヴィル氏は自身のInstagramに近況を投稿。「クリスマス休暇が徐々に近づいており、いくつか計画していることがあります。2番目はクリスマスツリーに決まりですね……」とコメントを添えた。では“1番目”は何かといえば、カヴィル氏自身よりでかでかと写り込んでいるゲーミングPCのことだろう。かたわらには大きなファンのついたGPUが立てかけられており、誇らしげな「GeForce RTX 3090」の文字がはっきりと読み取れる。クリスマスの挨拶をかねて、自身の最新ゲーミング事情をチラ見せしたわけだ。
カヴィル氏といえば、「マン・オブ・スティール」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」などでスーパーマンを演じた英国出身の俳優。Netflixドラマ版「ウィッチャー」のゲラルト役を演じるなど、ゲーマーの間でもその名が知られている。自身もかなりのゲーム好きであることを公表しており、ハードウェアへの造詣も深い。2019年末より「時間と勇気ができたら自作PCを作ってみたい」と語っており、今年7月にとうとう夢を実現(関連記事)。数日間にわたる悪戦苦闘のすえ、理想のマシンを完成させる様子がInstagramにて投稿されていた。
念願の自作PCを手に入れたカヴィル氏だったが、同時にそれは一種の不運でもあった。同氏がチョイスしたGPUは、NVIDIAのGeForce RTX 2080 Tiと堅実な性能。ところがそれからわずか2か月後となる9月、NVIDIAが新たに「GeForce RTX 30」シリーズを発表した(関連記事)。最大解像度8K/60fpsのゲームプレイ実現を謳う「GeForce RTX 3090」が同月末に発売されるなど、新世代GPUが次々と登場したのだ。カヴィル氏にとっては、ようやく手に入れたマイPCが入れ違いで型落ち品になってしまうという、ある意味アンラッキーな出来事でもあった。
ただし、世間としては数か月後にカヴィル氏を襲った災難の方がよりショッキングな事件だっただろう。12月13日、ドラマ版「ウィッチャー」シーズン2の撮影中にカヴィル氏が負傷したとの報せが入った。複数メディアの報道によると、カヴィル氏がケガを負ったのは高さ約6mの木の上に登ってのシーンを撮影していたときのこと。安全ハーネスを着用しての撮影だったものの、斧を振るなど激しいアクションを交える中で、脚を痛めてしまったのだという。現在も作品の撮影自体は主演抜きで続行されているものの、カヴィル氏自身は傷が癒えるまでしばらく休止を余儀なくされることとなった。
心配の声が寄せられる中、カヴィル氏が投稿したのが今回のInstagramだったわけだ。現場を離れたことで、久々にじっくり愛機に向き合う時間をとることができたと見られる。推測ではあるが、今回のアップグレードには初回の組み立てと同様かそれ以上の時間がかかったのではないだろうか。というのもGeForce RTX 3090は発売以来、長らく品薄が叫ばれてきた製品。どうやってカヴィル氏がこの逸品を手に入れたのか不思議がる声もあるが、たっぷりある時間で入念なリサーチにより獲得したのかもしれない。
なお9月に掲載された海外メディアGQのインタビューでは、「自作PCメイキング動画」というニッチな投稿への反響に驚きを示していたカヴィル氏。同時に今後の組み立て予定については、「ちょうど発売されているGPUを使いたい」と語っていた。GeForce RTX 3090の発売日が9月24日、記事公開が9月25日だったことから、おそらくこの時点で同GPUを意識していたと思われる。不運に見舞われたカヴィル氏だが、ブランク期間を利用して有意義に念願を達成したようだ。同氏の容態を心配していたファンにとっても、今回の投稿は思わず笑みがこぼれるホリデーレターになったといえるかもしれない。