オープンワールドモンスター育成RPG『Anitons』開発中。戦闘だけでなく、生活もモンスターと一緒に

ポーランドのスタジオ2Bigo Studioが、『Anitons』を開発中だ。生活要素を組み込んだモンスター収集アクションRPG。日本語を含めて8言語対応を予定。

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たこと無いような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第674回は『Anitons』を紹介しよう。

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ポーランドのスタジオ2Bigo Studioが、『Anitons』を開発中だ。同作はモンスター収集アクションRPG。対応プラットフォームはPC(Steam)で、Nintendo Switchの対応も検討されている。

『Anitons』は、オープンワールド世界で繰り広げられるアクションRPGだ。舞台となるのは、自然豊かな世界。仕事を探していた主人公は、海外に住む叔父を訪ねる。そこではアニトン(Anitons)と呼ばれる生き物が生活していた。叔父が掲げる「すべてのアニトンを集める」という目標に共感し、アニトンたちとの生活 を始めていく。アニトンは、野生で暮らす生物だ。人と暮らすこともでき、戦いに加勢したり仕事を手伝ってくれたりもする。ご飯を食べることも、遊ぶことも大好き。生活を共にし時間を共有することで、アニトンたちと絆を深めていく。


プレイヤーは、広大なフィールドを探索していく。用意されているワールドは、8種類。火山や森、海などコンディションがまったく異なる世界だ。世界には、さまざまな資源が存在しており、それらを採取する。またアニトンも生息しており、彼らと戦闘することもあるだろう。バトルは、ダイナミックなリアルタイム戦闘システムを採用。ほかのモンスター育成RPGとは異なり、ターン制バトルは導入されていない。フィールド上でリアルタイムに敵と戦う形式が採られている。映像では、TPSのように敵を撃っているシーンが確認できる。場合によっては、大勢を相手にすることもあるのだとか。

プレイヤーは、アニトンは6匹まで手持ちとして引き連れられる。最大3つのアビリティを習得でき、中には進化するものもいるそうだ。DNAポイントなるものが必要になるという。最初に選ぶことができる“御三家”は、いずれも2度の進化を果たすそうだ。ゲーム内には9つの属性が存在しており、いわゆるタイプ相性が存在している。こうしたじゃんけん要素も、戦闘を含めてさまざまな場面で鍵を握るという。アニトンの種類は、最大126匹まで実装したいと考えているそうだ。ただし、数よりモンスターそれぞれのクオリティを優先するとのこと。

本作では、フィールド探索や戦闘だけでなく、生活も重要な要素になるようだ。拠点を建築して、そうした家にて暮らすのだ。生活においても、アニトンたちの力は不可欠。電気タイプのアニトンは電化製品の使用を助けてくれるし、火タイプのアニトンは、家に暖を提供する。水タイプのアニトンによって、農作物の栽培が可能になるといった次第。拠点のカスタマイズはかなり細かくできるようで、仲間たちを家の中で暮らさせることも可能。生活レベルでアニトンの助けを得るというのが、本作の醍醐味のひとつになるだろう。

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2BigoStudioは現在Kickstarterキャンペーンにて『Anitons』の開発資金を募っている。10万ドル到達でペットメカニックの実装、14万ドルでボスバトルの実装。18万ドルで天候変化を中心としたランダムイベントを実装。21万ドルに到達すれば、マルチプレイが実装されるという。さらに、48万ドルに到達すれば、Nintendo Switch版の制作も決定するそうだ。現在集まっている金額は3万ドル。まずは7万5000ドルの初期ゴールに到達することが重要になるだろう。

2Bigo Studioは、伐採マルチプレイゲーム『Lumberhill』を開発中で、その傍らにて『Anitons』の制作が進められているそうだ。すでにゲームは1年以上制作されているようで、10人のスタッフがゲームづくりに取り組んでいる。今後の予定としては、2021年5月にアルファ版がバッカー向けに提供され、2023年2月に正式リリースを果たす見込み。完成はかなり先であるが、生活要素にもこだわるモンスター育成RPGということで、差別化がはかられた野心作になりそうだ。

言語としては、日本語を含めて8言語対応を予定。なおKickstarterのキャンペーンページでは「任天堂の知的財産権を侵害していないので、法的問題が発生するとは思っていない」とも併記している。『Anitons』は、PC(Steam)にてリリース予定。Kickstarterキャンペーンにて30ドル以上を出資することで、Steamなどのゲームキーを入手することが可能だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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