『原神』にて、トルネードバグなる奇妙な現象が確認される。回転しながらどこまでも飛んでいくシャンリン
PlayStation 4/PC/iOS/Android向けとして、9月28日にリリースされた『原神』。同作では、国内外から多数のプレイヤーが集まっているためか、さまざまなことが話題になっているが、広大なオープンワールドを舞台にした大規模な作品らしく、バグも存在しているようだ。
Twitter上で「香菱(シャンリン)トルネードバグ」と呼ばれている上記の挙動は、ある一定の操作を行った場合に、落下攻撃を横方向に繰り出せるもの。やり方の一例としては、オブジェクトに掴まった状態からグライダーを展開。後ろ方向を入力してキャラクターをカメラの方に向かせた後、滑空中にキーボードの場合は小刻みにWとADキーを、パッドの場合には斜め前方に向かって細かくキー入力を繰り返すと、キャラクターの姿勢が傾いていく。この姿勢が傾いた状態で落下攻撃を繰り出すことで、本来下方向へ向かって繰り出す落下攻撃が傾いた方向に出るようになる。バグというよりは、空中でキャラクターを傾かせるテクニックと、その状態を利用した落下攻撃の向き変更といったほうが良いかもしれない。
姿勢の傾き具合によって飛ぶ角度は異なり、上手く水平に調整すると上記の動画のように世界の果てまで飛ばせるのだろう。香菱以外のキャラクターでも落下攻撃を異なる方向に繰り出せるものの、キャラクターによって落下攻撃は異なるため、香菱ほど飛ばない可能性はある。また、筆者がPC版で試した際には水平ではなく斜めに向かって香菱が飛んでいった結果、本来侵入できない場所に突き刺さるように着地し、延々とパイモンに元の場所へ戻るよう促された。
なお、このバグの研究を行っていた@bananadorobow氏は、Discordで画面共有を行い、それぞれ課金しながらガチャを引いたところ香菱ばかりが出現。その成果を活かすべく 香菱の可能性を追い求めた結果が、この研究成果であるそうだ。
『原神』の怪しい挙動としては、壁抜けもいくつか報告が上がっている。やり方の一例としては、まず大剣使いのキャラクターに切り替え、重撃を繰り出す。重撃のモーション中にフォトモードを起動し、フォトモードの設定から「自分を隠す」をオンにすると、重撃の移動によって壁の向こう側にたどり着く。その後の展開は壁の内部によって異なるが、場合によっては壁内で自由に行動可能。キャラクターが消えることで、当たり判定も消えているのだろうか。
そのほか、海底を歩けるバグや、マルチプレイでキャラクターのグラフィックが乱れる現象もSNS上にはあがっているが、大規模なオープンワールド作品にバグは付き物であり、そうした現象も含めて同作の味と言えるかもしれない。
『原神』は、PlayStation 4/PC/iOS/Android向けに配信中だ。