『League of Legends』PROJECTスキン発売記念キャンペーン実施中。Patch 5.18の内容、プレイヤー処罰システムの刷新も告知
『League of Legends』を開発・運営するRiot Gamesは、新スキンの販売開始にともない記念キャンペーンを展開中。世界大会へ向けたPatch 5.18での変更内容や、新たな「プレイヤー処罰システム」についても告知した。
キャンペーンは週替りで実施
Patch 5.16リリース直後にティーザーサイトが公開されていた5種類のPROJECTスキンが、9月8日より販売開始となった。販売開始にともない、リリース記念キャンペーンが実施されている。
第1週(9月8日~15日23時59分)- 期間内の購入で特殊ローディングボーダーが付属
いずれかのPROJECTスキンを購入すると、期間限定で特殊ローディングボーダーが付属する。現地時間9月15日23:59まで。この期間が終了すると、今回発売された5種のPROJECTスキンは9月17日まで一旦販売を終了する。
各PROJECTスキンの定価は以下のとおり。
PROJECT: YI – 1820 RP
PROJECT: FIORA – 1350RP
PROJECT: LUCIAN – 1350RP
PROJECT: LEONA – 1350RP
PROJECT: ZED – 1350RP
さらに、既存スキンである「PROJECT: YASUO」もこの期間中は半額の675RPで販売される。
サモナーアイコンおよびワードスキンも販売中。アイコンが5種類セットになった「PROJECT ICON BUNDLE」は、通常価格の20%オフで購入できる。
また、今回リリースされた5種類のPROJECTスキンおよびアイコン・ワードスキンに加えてPEOJECT: YASUOがセットになった「PROJECT ALPHA SET」も販売中。このセットはフレキシブルバンドルとなっており、既に所持しているコンテンツ分は自動で価格が割り引かれる。販売価格は最大で7897RP(チャンピオンも全て同時購入なら12842RP)。
第2週(9月17日0時1分~24日23時59分)- 4種のPROJECTスキンがリリース記念価格に
PROJECTスキンは9月17日より販売を再開。今回リリースされた5種のPROJECTスキンのうち、Legendary SkinであるPROJECT: Yi以外の4種がリリース記念価格975RPで販売される。特殊ローディングボーダーは付属しない。リリース記念価格での販売は9月24日までとなる。
PROJECTスキンはビジュアルエフェクトも変化
Patch 5.17および5.18の適用期間中、チーム内のプレイヤーがPROJECTスキンおよびOptic Enhancer ward skinを使っていると、ゲーム中のビジュアルエフェクトがPROJECT仕様に変更される。
各PROJECTスキンは「Sync Point」を持っており、1体につき2ポイントが加算される(Optic Enhancer ward skinは1ポイント)。2ポイントでスポーンエフェクト、4ポイントでメレー・キャスターのミニオンが、6ポイントでさらにキャノン・スーパーミニオンもPROJECT仕様に変更となる。
Patch 5.18の実装期間はまだ不明だが、パッチ周期から考えると、少なくとも再来週までは楽しめると思われる。
公式サイトでは「Creative Spotlight」として、ブラジルはサンパウロオフィスに所属するアーティストのMarco “Wendigo” Silva氏が「MechaスキンやBattlecastスキンとは違う、サイバーパンクらしさを持った“PROJECTスキン”」を構想、制作した過程が紹介されている。
PROJECTとは、高度な兵器と身体強化が、対象者が持つ超自然的な霊魂と完全に融合していることだ。こうして結合したテクノロジーとエネルギーは、その持ち主自身の魂を物理的に顕現させることができるが、ごくまれに、肉体を超越した飛翔を可能にすることもある。極限レベルで、確固とした霊魂と優れた身体能力を持っている者のみが、PROJECTの真の力を開放することができるのだ。
5.17の状況と5.18での調整方針
大きな変更が盛りだくさんのパッチ5.16の後にリリースされたPatch 5.17は、前回行われた大規模な変更をフォローしていくパッチのひとつとなった。世界大会で使用される予定のPatch 5.18では、さらなる調整が行われる予定。
Riot GamesのLead Champion DesignerであるMeddler氏は、5.16でリメイクされたチャンピオン「Juggernauts(Garen・Darius・Skarner・Mordekaiser)」について、5.17現在の状況と5.18での調整方針について述べた。
まずMeddler氏は「総合的に、Juggernautたちが少し強すぎるのは明らかだ」とコメント。そのうえで、リメイクにより彼らのプレイは以前とは違ったものになってきているため、「ゲーム内において、違うキャラクターは違うことを行う」という最初の目標が達成されたと見なしており、今後もバランス調整を続けることで、良いキャラクターに仕上がると楽観視している、と語った。
Garenについては、当初の予想よりも強すぎることが判明。5.17で機動力に弱体化を施したものの、まだ少し強すぎるという。5.18で施される大きな変更は、リメイクで導入された「Villan」マーク付与能力が、Garenをキルした相手に発動しなくなるという点だ。Villanマークがついた敵チャンピオンは、Garenから常に大きなダメージを受けてしまうため、常にGarenを相手にするレーンではGaren側が有利になってしまっていた。
Dariusは、リメイク調整後大きく弱体化したが、Hotfixおよび5.17での修正ではかえって強すぎる調整が施されてしまった。5.18ではQの消費マナにスケールを導入し、敵に当たったときのヒール量を減少させるなど、弱体化が予定されている。ここでの目標は、レーンで大きな有利を取れてしまう自己ヒール能力を全体的に弱体化すること。長期的視点では、Dariusのヒール能力に「対象が失っているヘルスのX%」というモデルが正しいかどうか、という点を議論しており、一定割合のヒールに切り替えることは十分ありうるそうだ。
5.16でリメイク直後のSkarnerは大きく勝率を伸ばしたことが話題になっていたが、5.17実装前にHotfixによる調整が施され、「常に強すぎることもなく、弱すぎることもない」程度のバランスに落ち着いたとMeddler氏は書いている。依然として強すぎる傾向はあるので、5.18ではEのスローを弱体化、gankの強力さを弱める調整が行われる。
リメイク後のMordekaiserは、ソロレーナーとしてはとても弱く、ファームを行うデュオレーナーとして強すぎることが明らかになった。そこで基礎Armor値を下げ、Wのヒールとダメージを減少させる弱体化処置が行われる。また、今まで自分にかけることができなかったWだが、自分にかけることを可能にすることで、ソロレーンでヒールを得られるようになる。
5.18はWorldsパッチとなるため、プロの競技プレイを前提とした調整が多く行われる予定であるとも、Meddler氏は強調している。先日のLPL(中国リーグ)では、大規模パッチ5.16にHotfixを施したバージョンでプレイされた試合があり、リメイクされた4体のチャンピオンがいる環境でプロがプレイしたデータとして参考にしたとのこと。「SkarnerとDariusがピックされ、両方ともに強く見えたが、圧倒的には見えなかった。Garenは元々ソロキュー向けの性能なので、姿が見えなかったのは予想通り。Mordekaiserのピック・バンがともに見られなかったのは、連携が密なチームであれば彼を止められるからなのか、それとも彼の変更をプレイに十分生かせるレベルまで掘り下げられていないだけなのか……解釈に困るデータだ」とMeddler氏はLPLでの概観について語っている。
プレイヤー処罰システムの刷新
韓国の情報サイト「Inven」によると(※9月15日現在、韓国外からのアクセスを遮断中)、9月9日にPlayer Behavior TeamのLyte氏がソウル市内のホテルで行った講演中、Patch 5.18で新たなプレイヤー処罰システムを導入することを発表した(リンク先は有志による記事英訳)。
以前用いられていた、ゲーム内での振る舞いが有害なため通報されたプレイヤーを他のプレイヤーが裁く「Tribunal」システムが停止して以来、ゲーム内でネガティブな行動を取るプレイヤーに対する処罰システムの自動化を目指し、処罰システムが段階的に実装されていた。
今回発表された新処罰システムの概要では、処罰システムを自動化するとともに、「処罰を受けたプレイヤーがクライアント内ですぐに処罰理由を確認可能なインターフェース」「チャットおよびRanked制限システムの強化」「悪意をもって故意に勝利を目指さないプレイの自動検知」「マナーの良いプレイヤーに対する褒賞」の4つが大きな柱として発表された。
以前の処罰システムでは、プレイヤーから報告されたケースを運営スタッフが直接確認していたため、悪質なプレイヤーに対する処罰が遅れることが頻繁にあったのだが、自動化された処罰システムでは、即座にネガティブな行動が罰される。AFKやチャット内暴言に対しては、既に自動化された処罰システムが導入済みである。
処罰を受けたプレイヤーが行動を改めなければ、継続的に重い処罰が下される。最初の処罰以降に受けた報告にもとづき、最も軽い処分で10試合のチャット制限から始まり、次は25試合のチャット制限、さらには2週間のアカウント停止処分、そして30日間のアカウント停止処分までが存在するとのこと。
新処罰システムの導入にともない、Patch 5.18導入時にデータベース保存されているチャットログが全削除、現在チャットもしくはRanked制限を受けているアカウントは制限が解除されることも明言された。Lyte氏のAsk.fmによると、これにより制限が解除されたアカウントは、シーズン終了時までに新たな処分を受けなければ、2015シーズンのRanked Rewardを受け取る資格をクリアできるとのことである。
処罰を受けたアカウントに対し、クライアント内での警告カードが実装予定
PBE公式掲示板内に書き込まれた告知によると、アカウントに対して何らかの処罰を受けた場合、処罰内容および処罰事由を記した「Reform Card」をクライアント内で実装予定とのこと。これはLyte氏が講演で明らかにした「処罰を受けたプレイヤーがクライアント内ですぐに処罰理由を確認可能なインターフェース」に当たる。
今回PBEでテストされているのは、クライアント内の「Reform Card」表示となる。「Reform Card」は処罰を受けたプレイヤーに送られる、処罰内容と処罰事由を記したカード。従来はアカウントに登録したメールアドレスに通知されていたが、この仕様がライブサーバーに実装されれば、クライアント内に表示されることとなる。
自動処分の改良
ネガティブな行動がゲーム内で見られた場合、システムが自動的にそれを検知、即時に処罰が下される「Instant feedback(即時処分)」がこの1年ほどで徐々に実装されているが、システムの刷新にともない、この仕様にも細かな改良が施される。
既に実装されている処罰のひとつ「チャット制限」は、ゲーム内チャットにて度の過ぎる暴言や差別発言が検知されると、ただちに2週間もしくは恒久的なアカウント停止処分が下されるというもの。この処罰はコミュニティから「厳しすぎる」という反応が多かったため、Player Behavior Teamはさらにチャットログの解析を重ね、マイルドに改善したものを実装するとのこと。
またネガティブな行動のひとつ「Intentional feeding(故意に敵チャンピオンの餌となる行為)」の検知および自動処罰がこの夏から始まっている。これについてもシステムをさらに改良、NeuroCat氏の言によれば「故意のフィードと、ソロキューで暴れまわるRivenメインのプレイヤーをきちんと区別するシステム」になるとのこと。