邪教の神に祈りを捧げる国産ホラー『PrayerPlay』発表、12月配信へ。架空の言語を、解析表を使って解読

フロシキラボは7月31日、『PrayerPlay』を発表した。『PrayerPlay』は、架空の言語を読み解き、邪教の神に正しく祈るフォークホラーアドベンチャーゲーム。

国内インディーゲームデベロッパーのフロシキラボは7月31日、『PrayerPlay』を発表した。対応プラットフォームはSteam/itch.io。2020年12月のリリース予定となっている。

『PrayerPlay』は、架空の言語を読み解き、邪教の神に正しく祈るフォークホラーアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、とある謎の教団。主人公は、教団で3つの儀式に参加し、彼らの崇める神に祈りを捧げることになる。ただし、神と呼ばれるものたちは、彼らの時間感覚に合わせた祈りを求めており、機嫌を損ねると命を差し出す結果になってしまう。

儀式を無事終えるには、邪教の神の求める時間だけ、祈らなければならない。宗教画を前にした儀式の時間は、現実の時間で計測される。また、作中の教団関係者の話す言葉や教典などは、9の神聖文字と27の活用言語を使った、架空の言語によって記されている。本作には、言語の解析表と、架空の言語で記述された邪教の聖典が付属。解析表を用いて彼らの教義や言葉を理解し、プレイヤーが正しく祈りの時間を過ごすことで、邪教の儀式から無事に生還できるわけだ。

命を賭けて忌まわしき神へ祈りを捧げる緊張感や、言語から読み解く謎解き要素が、本作の魅力なのだろう。発表にあわせて公開された動画では、ノートPCの周りにロウソクや花を飾り、PCを祭壇に仕立てあげている様子も映されている。また、本作に登場する言語はABCに対応したものではなく、解析表と聖典にも解釈の違いもあるため、ゲームクリアには解析表と聖典をしっかり理解する必要があるそうだ。


本作を開発しているフロシキラボは、田平孝太郎氏による国内のインディーゲームデベロッパー。セーブ回数によってルートとエンディングが変化する短編ADV『Home coming』をノベルゲームコレクションで無料公開しているほか、記憶喪失の主人公が記憶を取り戻すことで世界の見え方が変わる人格形成ADV『MEssing MEmory』を2021年発売に向けて開発中。また本作においては、架空言語の制作では悠遊庵主人氏、言語解析表や聖典のデザインなどはパンチ氏、宗教画制作には塚本穴骨氏とデュエット氏が参加している。

PrayerPlay』は、Steam/itch.io向けに2020年12月リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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