『Neon Abyss』でNintendo Switch酷使。『クラフトピア』で念願の牛錬金。逆ホラー『CARRION』でどんくさ生命体になる。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。245回目です。暑いですね。ステイホーム中も水分補給はこまめに。

右スティックの酷使でドリフトの兆候が


最近『Neon Abyss』にハマっています。配信から2週間ほどが経ち、プレイ時間は70時間弱。ランダム性の高いゲームシステムによって、空き時間についついプレイしてしまうわけですが、初めて見るアイテムがいまだにドロップして驚かされる。ただ、不満がないわけでもなく。本作では入手したスキルをいくつでも重ねていくことができ、画面いっぱいに銃弾を撒き散らすことも可能ですが、Nintendo Switchにはやや荷が重いのか、ここまで強化すると処理落ちが気になる。また、クラッシュする頻度も高い。

それでもプレイし続けるのは、毎回異なるスキルを積み重ねていく楽しさや、コンパクトでサクッと遊べる手軽さがあり、またアンロック要素が豊富だから。新たなキャラクターやスキルアイテムなどが追加されていく。なお開発元によると、Nintendo Switch版でのパフォーマンスについては改善パッチを開発中とのことです。
by. Taijiro Yamanaka


牛を煮たい


大きな鍋を使って、生きた牛をそのまま煮込みたい。ベルトコンベアで自動的に運ばれてくる牛を使って、全自動牛煮会がしたい。そんな人類が持つ根源的な欲求を満たすべく、現在クローズドアルファ中の『クラフトピア』をちょっと遊んできました。

全自動牛煮会の開催には、まず文明レベルをいくつか上げる必要があります。魔女がぐつぐつと何かを煮込んでいそうな大鍋が解禁されたら、宴はもうすぐです。牛を神の使いと崇める信仰がありますが、本作における牛は天からの賜り物。具体的には、晴れ時々牛といった具合で空から牛が落ちてくるポイントがあるので、その近辺で準備をしていきます。今回は、牛を直接大鍋に放り込むスタイルではなく、見慣れたベルトコンベア式を採用。上空から降ってきた牛がベルトコンベアに乗り、そのまま鍋に落下すると、牛肉と牛乳が出来上がりました。

ちなみに、現バージョンでは材料が牛だけだと時間経過によって肉が煮込まれ、失敗料理になってしまうので、実質牛乳トラップでした。開発中らしいところももちろんありますが、すでに本作らしいカオスな魅力は感じられ、早期アクセス配信開始時には期待できそうです。
by. Keiichi Yokoyama


究極どんくさ生命体


触手になって人類を蹂躙するホラー『CARRION』を遊んでいます。飛び散る血飛沫! うごめく肉塊! という見た目の衝撃度からハードなゲーム内容を想像していたのですが、実は至るところで「おもてなし精神」を感じるデザインでした。自身の鳴き声を使うことでセーブ地点の場所を特定しやすい。ギミックを使う場面では必要な能力をかならず回復できる、などなど。そして何より、主人公の肉塊がめっぽう強いです。タイミングさえ誤らなければ銃撃される前に人間を屠れるので、そうそう死ぬことはありません。仮にうっかり手負いになっても、大抵そばに「食べてください」といわんばかりの無抵抗な人間がうろついています。

個人的にちょっと苦戦しているのはマップ構造の把握です。ステージ設計は相当迷いにくい丁寧な作りになっているのですが、いかんせんクリーチャーは地図を見ることができないのでたまにドツボにはまります。同じ場所を行ったり来たりする触手の情けなさったらないぞ。
by. Yuki Kurosawa


ひょうかむずかしい


『ゴースト・オブ・ツシマ』は収集要素コンプするために詰めに入っています。佳境です。とかいいながら、来週も理由つけて遊んでいそうですが。本作については、仕事上発売前からプレイさせてもらっているのですが、発売後はより楽しめている気がします。SNSなどで多くの人が『ゴースト・オブ・ツシマ』を楽しんでいるという雰囲気を感じながら、その中で自分も遊ぶというのが、ちょっとしたライブ体験のようで。初めて触った時から楽しく、自分にあったゲームだと感じましたが、発売後の盛り上がりや評価の高さに後押しされて、自分の中の評価も上がりました。

本作のメタスコアとユーザースコアの乖離(関連記事)は、ある意味では僕の現象を如実に表した例かもしれません。なにも評価軸がない段階で評論するメディアレビューと、すでにレビューやトピックが出揃った時点でするユーザーレビューが、同じにならないのは自然で。個人的な予想にすぎませんが、今メディアがレビューするとすれば、『ゴースト・オブ・ツシマ』の点数は以前より高く設定される気がします。それほど、今の時代においては、話題性というのが大きな影響力を持っているのではないかなと思います。語るのも遊ぶのも、楽しいゲームですからね。
by. Minoru Umise