PS4『ゴースト・オブ・ツシマ』では、狐は“880万回撫でられた”。ゲームの楽しげなデータを示す数字公開
ソニー・インタラクティブエンタテインメントはPlayStation公式Twitterアカウントにて、『ゴースト・オブ・ツシマ』の発売10日経過時点での、さまざまなデータを公開した。『ゴースト・オブ・ツシマ』内のアクティビティにまつわる記録を数字化する、興味深い資料になっている。それぞれの数字は、プレイヤーたちがこなしたアクティビティのトータルの数である。
まず一騎討ちについて。「そちらの精鋭を出せ!」などのセリフにおなじみの、侍らしい戦闘スタイルを見せる一騎討ちについては、1億5640万回おこなわれているという。成功時には気力も回復し、防具やスキルを強化すれば最大5人刈り取ることができるこの一騎討ちシステムを、数多くのプレイヤーが利用しているようだ。
また決闘について、5750万回実施されているという。ボスらしき敵との対峙でおこなわれる決闘。物語が進めば、相まみえる敵の数も多くなるということもあり、このような数字になっているのだろう。また、本作では仁のあまりの強さに敵がおののくという演出がある。恐れおののき崩れ落ちた敵は1億3940万人いたようだ。冥人として容赦なく太刀をふるう仁に恐怖を抱くのも、無理はない。
旅に関連したデータとしては、プレイヤーたちはのべ810年ほどの時間を乗馬に費やしているようだ。歩いたり走ったりするのもよいが、愛馬で対馬を駆ける気持ちよさも本作の魅力。それぞれの仁が馬の上にいる長さとしては、810年分に及ぶようだ。そのほか、スポットとしては、秘湯は1620万回訪れられ、和歌が1420万回歌われている。
秘湯といえば、仁の美しい尻を拝める場所。体力が増えるという特典があるが、その尻を拝むために、やたらと入浴させているのは筆者だけではないだろう。和歌については、海外版ではHaikuとなっている。和歌の複雑な文化をゲームに落とし込んでおり、美しい歌にも意味不明ポエムにもなるシステム。ハチマキの獲得のためだけでなく、文化としても親しまれているかもしれない。
ほかのスポットとしては、気力を増やす手立てとなる稽古台については、1710万回訪れられているようだ。稽古台のコマンドは、画面でコマンドを見ながら入力するよりも、コマンドごと覚えて目をつぶって入力したほうがクリアしやすい印象だ。おそらくスポットの中では対馬にもっとも多く存在するであろう、稲荷の祠については3750万回詣でられている。もちろん、スポットの訪問回数としてもトップである。なお祠へと導いてくれる狐は、880万回なでられたようだ。なでられたのち、嬉しそうに跳ね上がり、どこかへ消えていく狐。なんともかわいらしく、何度なでてもなで飽きることはない。
そのほかのデータとしては、尺八(笛)は2810万回吹かれているようだ。タッチパッドを左になぞることで吹ける笛。実はこの笛、吹くことで天候を変えることも可能だ。メニュー画面では笛を吹く歌を変更できる。また対馬でこおろぎを集めることで、吹ける歌の数が増えていく。天気を変えるためか、それとも気晴らしのためか。いずれにせよ、2810万回にわたり吹かれている。
また『ゴースト・オブ・ツシマ』ゲーム内では、1550万枚の写真が撮られているという。本作のフォトモードは、かなり気合が入ったつくり。拡大縮小や角度変更だけでなく、時間帯や天候まで変更可能。さらには、風量や風向きといった項目まで調節でき、蛍やとんぼ、紅葉といったちょっとしたオブジェクトを加えるエフェクトまで完備。フォトモードの集大成とも評せる出来になっている(関連記事)。カットシーンなど以外はいつでも起動可能。フォトモードの多機能さが口コミを呼べば、さらに多くの写真が撮られるかもしれない。
以上、さまざまなゲーム内アクティビティに関する数字が公開された『ゴースト・オブ・ツシマ』。本作は発売3日間で240万本が販売されている。発売10日時点ではさらに多くのプレイヤーがゲームを遊んでおり、そうしたプレイヤーが熱中していることが、数字を介してわかることだろう。先日のアップデートでは、高難易度「万死」が追加されたほか、戦闘が易しくなるオプションが導入されている『ゴースト・オブ・ツシマ』。さまざまな魅力を持ち合わせるオープンワールドゲームとして、長きに渡り愛されていきそうだ