ロボットターン制SLG『DUAL GEAR』Steamにて早期アクセス開始。2069年の地球で描かれる、デュアルギアの戦い

ロボットターン制SLG『DUAL GEAR』Steamにて早期アクセス開始。2069年の地球で描かれる、デュアルギアの戦い。『DUAL GEAR』は三人称視点でユニットを直接操作するターン制SLGだ。

タイのインディーゲームスタジオOrbital Speed Studioは7月29日、『DUAL GEAR』の早期アクセスを開始した。対応プラットフォームはSteam。日本語に対応しており、価格は1980円。8月5日までの期間は、20%オフの1584円で購入できる。


『DUAL GEAR』は、デュアルギア部隊を率いて敵と戦う、ターン制シミュレーションRPGである。本作の舞台は、人類が宇宙へ進出しようとしていた2069年の地球。2020年頃に大流行した感染症により、経済システムへ打撃を受けた大国は政治的影響力を失い、国際連合に代わってUNRが設立。軌道上への核融合炉の設置、宇宙探査用人型ロボットの開発、大規模な宇宙ステーションの建設など、地球外からの資源入手を目的としたガイアプロジェクトがUNRの元で進められていった。しかし2058年には、ガイア宇宙ステーションの核融合炉が、正体不明のテロリストにより攻撃を受け、爆発の影響で犠牲者を出してしまう。また、2068年にウォッチメイカーがガイアの全プロトコルを破壊し、ハッキングしたメディアによる放送を行った後、世界中で襲撃が多発。UNR側についたPMC部隊と、ウォッチメイカーによる紛争が世界を覆うことになる。

ニール・カールセンは、2058年のテロ事件の際、UNR側で活躍したベテランパイロット。爆発の影響で妻と娘を失い消息を絶っていたのだが、黒いデュアルギアに搭乗していた少女アリヤと出会い、特殊部隊ネモス7の隊長として再び戦火へ身を投じる。地球を置いていく必要があるというガイアの目的、ガイアを破壊しようとした黒いデュアルギア、ゼノフレームとガイアの破壊。ガイアプロジェクトの意図や両者の思惑なども、ストーリー上で描かれていくのだろう。


デュアルギア部隊の戦いは、ターン制が採用されており、ターン中には各ユニットを三人称視点で操作していく。ユニットの操作時には、行動に使うポイントがあり、その範囲内で移動と敵への攻撃を済ませる。複数回攻撃も可能だが、移動でゲージを消費しすぎると攻撃できないこともある。三人称視点でユニットを直接操作する点では、『戦場のヴァルキュリア』シリーズに近いと言えるだろう。

サブマシンガン、マルチロックできるミサイル、スナイパーライフル、近接武器といった搭載武装は換装可能。レベルが存在し、戦闘中には経験値が得られるほか、武器の経験値などもあり、上位の武器スキルもアンロックできるようだ。また、3Dグラフィックで描かれた重厚な機体や、ロボット作品らしい雰囲気も本作の魅力だろう。なお早期アクセス開始直後には、最初のステージのボスが間違ったステータスで実装されており、負けイベントのような強さを誇っていたのだが、すでにアップデートで修正されている。


本作を開発しているのは、前述のとおりタイのインディースタジオOrbital Speed Studioである。ゲーム業界で経験のあるメンバーを中心に2014年に設立され、2016年のクラウドファンディングキャンペーンなどを経て、開発が進められてきた。早期アクセス開始直後のバージョンには、4つのストーリーミッションを含む1章が搭載されている。正式リリースを迎える際のフルバージョンには25のストーリーミッションや新しい機体、武器を実装するほか、ローカルマルチプレイにも対応するそうだ。また、正式リリースは2021年内の予定で、同年内にはPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switchでのリリースも予定されている。

『DUAL GEAR』は、Steamにて早期アクセス配信中。8月5日までは、20%オフの1584円で購入できる。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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