荒廃した世界を行くSRPG『Fae Tactics』Steamにて7月31日発売へ。魔法生物の収集&パーティー編成要素ありの、ターン制・行動順ハイブリッドバトル
Humble Gamesは7月18日、『Fae Tactics』を7月31日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはSteam/Humble Storeで、日本語に対応している。また、Nintendo Switch版のリリースも予定されているようだ。
『Fae Tactics』は、荒廃した世界を旅するターン制シミュレーションRPGである。本作の舞台は、魔法界と自然界、二つの世界が存在した世界。両者はかつて一つだったが、エレメンタルゲートによって分割され、それから何百年もの間ゲートは閉ざされたままだった。しかし、ある日エレメンタルゲートの封印が解かれ、二つの世界は不完全な形で融合を果たし、魔法生物フェイと自然界の生物たちの大勢が命を落としてしまう。
荒廃した世界に取り残された生存者たちは、旧世界の瓦礫を利用して新たな生活を営みはじめていたが、同時に魔法生物フェイと人間の間では緊張が高まりつつあった。主人公の少女ピオニーは、人間の魔法使い。母を探し、2匹の仲間と共に荒れ果てた世界を旅しているうちに、戦いに巻き込まれていく。
荒廃した世界には、蛮族行為を働く魔法生物も発生しており、旅をしている中でピオニーも彼らと戦うことになる。戦闘では、ターン制を採用しつつ行動順を取り入れたハイブリッドなシステムによって、敵味方のユニットが行動順に1回ずつ行動。ターンを繰り返し、仲間と協力して敵のリーダーを倒すなどの条件を達成することが、目的となる。
味方ユニットのターンでは、ユニットの移動や敵への攻撃などができる。正面から攻撃しても良いが、本作にはユニットの向きがあり、背面から攻撃すると回避やリアクションスキルが生じないバックアタックに。また、待機によって行動順を遅らせて敵を誘い込むことや、敵からターゲットされなくなるクロークを含めた属性ごとのアシストスキル、行動せずにターン終了することで待機スキルを発動させることも可能。敵に隣接した近接ユニットによるコンボ攻撃、高さによって発生するボーナス、地形や条件によって発動する味方の特性もあり、戦略的な行動が有利な展開につながっていく。
戦闘中などに召喚タリスマンを入手すると、対応した魔法生物の召喚できる。召喚する魔法生物は、戦闘前にコスト内で編成を行い、戦闘開始時に召喚される。また、全体攻撃や回復といった呪文タリスマンの構築や、能力ポイントの割り振りによるキャラクターの成長システムも用意されている。
本作を開発したのは、アメリカ・ニューヨークのインディーゲームデベロッパーEndlessfluff Games。クラウドファンディングキャンペーンの成功を経て2013年にリリースされた、海底都市を探索する2Dアクション『Valdis Story: Abyssal City』などを開発してきた小さなスタジオだ。
同スタジオのブログによると、本作は『ファイナルファンタジータクティクス』と『カルドセプト サーガ』の影響を受けており、前者の戦闘と後者のデッキ/パーティー構築要素の組み合わせを目指して開発がスタートした。また行動システムを決める上では、『ファイアーエムブレム』のようなチーム制と『ファイナルファンタジータクティクス』のようなスピード制を比較。スピード制を採用しつつ敵の複数回行動などを防ぐため、ターン制でありながら行動順に動くハイブリッドなシステムに決定したそうだ。『Fae Tactics』は日本語に対応し、7月31日にSteam/Humble Storeにて配信開始予定となっている。