PS4『Ghost of Tsushima』ゲームの詳細について開発元がファンからの質問に回答。難易度や狩り要素など

PlayStation 4向けオープンワールド時代劇アクションアドベンチャーゲーム『Ghost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)』。開発元Sucker Punch Productionsには本作に関するさまざまな質問が寄せられているようで、同スタジオは5月29日、米国PlayStation.Blogにてひとつひとつ回答している。

PlayStation 4向けオープンワールド時代劇アクションアドベンチャーゲーム『Ghost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)』。先日放送された「State of Play」では、計18分間におよぶゲームプレイが披露され、本作へのファンの関心はさらに深まっていることだろう。同時に、開発元Sucker Punch Productionsには本作に関するさまざまな質問が寄せられているようで、同スタジオは5月29日、米国PlayStation.Blogにてひとつひとつ回答している。

まず主人公の「境井仁」が扱う武器について、State of Playの映像では、弓矢を射ったりクナイを投げたりといったシーンが見られた。これらの武器はアビリティであり、ほかにもさまざま用意されるそうだ。一方のメインの武器については、侍である仁は最初から最後まで、境井家に代々受け継がれてきた刀のみを使用するとのこと。二刀流も不可。ただし旅を進めるに従って、刀は性能や見た目が変化していくという。

本作では、敵に一騎打ちを挑む誇り高い「武士」としての戦闘スタイルと、上述したアビリティなどを駆使し闇討ちをおこなう「冥人(くろうど)」の2種類のスタイルを、鎧や装束の変更によって使い分けてバトルをおこなう。仁は、最初は武士でしかないが、徐々に冥人の技能を身につけていくことになるという。

武士と冥人はいわば正反対のスタイルだが、どちらかを使い続けることによって物語やエンディングが変化したり、特定のスキルを失ったりといったことはないそうだ。なお、戦闘スタイルは必ずしも鎧や装束に紐づいているわけではなく、装備の組み合わせも自由に変更可能。

画面左下に表示されている黄色い丸マークは、体力回復および特別強力な攻撃の使用可能回数を表す。どちらにどれだけ割くのか判断が求められる。


難易度はイージー・ノーマル・ハードの3種類を用意。ハードモードでは、あくまでフェアであると感じられる範囲にて、モンゴル兵はよりアグレッシブになるため、プレイヤーには正確なアクションが要求されるという。一方イージーモードは、対馬の探索や物語を楽しみたいプレイヤー向け。それでも、それなりに歯ごたえのある敵は登場するとのこと。

なお、いずれの難易度であっても敵の体力値は変わらない。これは、本作のバトルではプレイヤーによるキルがもっとも重要な要素であるため、仁の刀による殺傷性を維持するためだそうだ。あくまで敵の立ち回りによって、難易度に変化をつけているということなのだろう。

また、State of Playで披露されたゲームプレイ映像から、本作のバトルは簡単なのではという声があったそうだが、これは冥人としての熟練のテストプレイヤーが、いくつかアビリティをアンロックした状態でプレイしたという背景があるそうだ。実際には敵も相当強く、油断するとすぐにやられてしまうという。ちなみに船上で戦う場面もあったが、仁は泳げないとのこと。

State of Playではそのほか、風の流れを可視化させて目的地へとプレイヤーを誘導するシステムも紹介された。もともと、これは歴史的な繋がりや映画的表現としてのビジュアルが先行した表現だったという。開発のかなり早い時期に、このアートディレクションを決定。素晴らしい見た目になるまで開発が進んだ段階で、目的地を指し示すことはできるかを試し、そしてシステムとして洗練させていったそうだ。

メインストーリーを進める中で、仁は侍から冥人へと成長していく。一方、旅の途中で訪れることのできる町などでは、さまざまな人に出会いそれぞれのサイドストーリーが展開するという。その内容は、必ずしも蒙古襲来に関連するものとは限らない。そうした物語を追うかどうかはプレイヤー次第ではあるが、護符や資源などかなり良い報酬を得られることもあるとのこと。また、町では商人から物を買うこともできるそうだ。ちなみに、移動に使える馬は序盤に選択する場面があり、以降その同じ馬と共に旅をするとのこと。

本作では時間経過により昼夜の移り変わりがあり、また天候はダイナミックに変化する。ただし特定の場所では、物語や雰囲気に合わせた天候が割り当てられる。


バトルにて、敵の首を切り落としたり身体を真っ二つにできるのか、といった何とも生々しい質問もあった。これに対しては、プレイヤーは特定の部位を狙って攻撃することはできず、また仁は素早く敵を無力化させることを是としていると回答。開発元は冥人の戦闘スタイルについて「泥・血・鉄」をモットーに、本能的かつ激しいものであり、そして常に死と隣り合わせであるとし、敵を倒すために何度も斬りつけることはないとしている。部位断裂表現を否定しているように聞こえるが、明確にできないとは言っていないため、実際のところは本作をプレイして確かめることになりそうだ。

ゲームクリアまでにかかる時間については、オープンワールドゲームのため答えるのは難しいとのこと。旅の途中で、近くで偶然発生した騒ぎなどに寄り道したりしていれば、何十時間も夢中になれる作品ではあるとし、またテストプレイヤーが1週間丸々プレイしてもメインストーリーを終えることはできなかったとしている。

*ゲーム中には、いつでも尺八を演奏可能。抜刀・納刀やお辞儀をすることもでき、ゲームシステム的には意味はないが、こうした所作によって雰囲気作りを楽しめる。フォトモードにも活かせるだろう。

このほか、ファンからの質問ではないが、本作では仁以外のキャラクターとしてプレイすることはないことが明確にされた。また、旅の中では狐や鳥などの動物と出会うことができ、プレイヤーを隠された祠や不思議な場所などに導いてくれるが、一方でプレイヤーを襲う獰猛な動物も存在するという。そしてそれらを狩ると、アップグレードに必要な資源を入手できるとのことだ。

Ghost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)』は、PS4向けに7月17日発売予定だ。ゲームプレイが紹介されたState of Playの内容については、こちらの記事を参照してほしい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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