アクションADV『Anodyne 2: Return to Dust』Steamにて正式日本語対応。レトロな3Dポリゴンと2Dドットで描かれた奇妙な世界を冒険

Analgesic Productionsは5月13日、Steamで販売中の『Anodyne 2: Return to Dust』が日本語に対応したと発表した。『Anodyne 2: Return to Dust』は、ナノダストの驚異に立ち向かうアクションアドベンチャーだ。

海外のインディーゲームスタジオAnalgesic Productionsは5月13日、Steamで販売中の『Anodyne 2: Return to Dust』が日本語に対応したと発表した。日本語対応にあわせてセールが行われており、5月19日までの期間は20%オフの1640円で購入できる。

『Anodyne 2: Return to Dust』は、『Anodyne』の精神的続編に相当する、ナノダストの驚異に立ち向かうアクションアドベンチャーだ。レトロなグラフィックで描かれた奇妙な世界を冒険していく。本作の舞台は、全ての中心「センター」からあらゆる物事が生み出されたという世界ニューザランド。ニューザランドには、センターの被造物である住人たちが暮らし、彼らは美しい調和の心を持っている。しかし、現在ニューザランドの住人たちは、恐怖や怒り、邪悪な欲望を増大させるナノダストに脅かされていた。

主人公は、目を覚ましたばかりのノヴァ。ノヴァは、ミクロレベルに小さくなれる能力を持っており、その力を使って住人たちの体内へ侵入。心をむしばむナノダストを直接取り除き、ニューザランドを崩壊させようとするナノダストから、世界を守ることになる。作中冒頭の説明によれば、前作『Anodyne』とは世界観や登場人物が異なっており、順番は気にせず楽しめるそうだ。

ノヴァの冒険する世界は、PlayStationやNINTENDO64を思わせるポリゴンとゲームボーイ風のドット絵、2種類で構成されている。ナノダストに脅かされているニューザランドは、3Dで表現。粗いポリゴンで描写された画面の中には、奇妙で個性的な姿の住人たちが暮らしており、ユーモアのあるテキストと歪なグラフィックで描かれる彼らとの交流によって、独特の世界観が味わえる。2段ジャンプを使った探索や、シーンによってカメラや視点が切り替わる演出もあり、どこか趣を感じさせる。

また、ノヴァが能力を使ってミクロの世界へ飛び込むと、見下ろし視点の2Dグラフィックに変化。ドットで表現されたゲーム内では、吸い込みと吐き出しができるナノ掃除機を使って、画面内の敵を全て倒すと解除されるギミックや、ボス戦なども混じえつつ、体内を探索していく。このように、3Dと2Dを切り替えながらゲームは展開し、住人と触れ合う中でノヴァは選択を迫られる局面もあるようだ。Steamのストアページによると、平口祐規氏と高橋温氏が日本語ローカライズを担当。クオリティの高い翻訳によってキャラクターもそれぞれ個性的に表現されており、人と人の絆や苦労が描かれていく。

本作を開発したのは、Melos Han-Tani氏と、Marina Kittaka氏の2名だ。シカゴ在住の日系アメリカ人4世Melos Han-Tani氏がプログラムおよびサウンド、Marina Kittaka氏がグラフィックとストーリーを担当。『Anodyne』も同じ2人によって開発されており、前作のファン向けに繋がりが見つけられる要素も用意されているという。

また両名によるスタジオAnalgesic Productionsは、『Anodyne』シリーズ以外に、無料公開中の父の記憶世界を探索する『All Our Asias』や、光と闇のエネルギーを操るナラティブアクション『Even the Ocean』をリリースしている。残念ながら日本語には対応していないが、独特の世界観が気に入った方はこれらの作品もチェックしてみるといいだろう。『Anodyne 2: Return to Dust』は、Steam/Itch.ioなどで配信中。Steamでは、200件以上のレビューを経て「非常に好評」を獲得しており、20%オフのセールも実施されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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