『あつまれ どうぶつの森』にて「壁抜けバグ」が発見される。海へと飛び出したり、「3段階目の高さ」に到達可能
『あつまれ どうぶつの森』にて、壁抜けバグが発見された。壁抜けバグとは、その名のとおり壁などのオブジェクトをすり抜け、通常のゲームプレイでは侵入できない場所へ行けてしまうバグ。YouTuberのStephenPlays氏が発見したようだ。
『あつまれ どうぶつの森』の壁抜けバグは、手順としてはかなりシンプル。用意するのは、長めのイスとテーブルである。イスに座りテーブルをつかんでいる間に、フレンドから自分の島に来る/出ていくことで、壁抜けが発動するというもの。まずはゲートを開けて、長イスとテーブルをセット。“壁抜けしたいものの隣にイスを置く”というのが、ポイントだ。たとえば大海原に出たい時には、下の図のように海面の隣にイスを置いておく。
そしてフレンドもしくは誰かに島にきてもらおう。その際に、長イスの上に乗り、Aボタンでテーブルをつかんでおく。つかんだまま人が島に来たり出たりすれば、そのタイミングでプレイヤーはイスの上にめりこむように立つ状態になる。そうして、“壁”を超えられるようになるのだ。
たとえば海に隣接しておけば、大海原に侵入することが可能。走っているとそのうち見えない壁にあたるなど、特別なことができるわけではない。とはいえ、本作の海のフィールドの広さなどを確かめることはできる。また博物館に隣接し壁抜けバグを発動させれば、博物館の頂上に登ったりもできる。同バグは家の中でも使用可能とのこと。
さらにStephenPlays氏は、このバグを使うことで、「3段階目の高さ」に到達できることも発見している。『あつまれ どうぶつの森』では、地形に高さの概念があり、現時点でブロックを2個重ねた「2段階目」に到達でき、これが最高。このバグを使うことで、3段階目の高さまで到達できるという。3段階目の高さについては、移動できるだけでなく、そこにオブジェクトを置くこともできるそうだ。また、ハシゴで降りることもできるとのこと。ただし、ハシゴで降りても登ることはできないので注意。なお壁抜け状態から通常のフィールドに戻りたい時には、緊急脱出サービスを利用すればいい。
このバグについては、机まわりの処理が関係していると推察される。机まわりの処理については、増殖バグの発生源でもあり(関連記事)、本作の不具合によく絡んでくる。通常、座る場所が1箇所のみのイスでは、対面にテーブルがあってもつかむことはできないが、2箇所以上座る場所がある長イスでは、対面のテーブルをつかむことができる。こうした処理が、壁抜けバグを誘発している可能性はありそうだ。座ったままテーブルをつかむ動作は、ゲーム中では特に意味をなしていないので、もしアップデートにてこの座りテーブルつかみがなくなれば、壁抜けバグも消滅するだろう。壁抜けバグは『ポケットモンスター ソード・シールド』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』でも発生している。マリオクラブのデバッグ力をもってしてでも、生まれてしまうのかもしれない。
今回の壁抜けバグは不具合とはいっても、現在確認されている限りでは、アイテムを増殖したり、他プレイヤーに迷惑をかけるなど、ゲームプレイのフェアネスを損なうものではない。とはいえ、通常のプレイでは行けない場所に行けてしまうことは確か。実際に再現することには多少なりともリスクがあるので、興味のある方は注意してほしい。バージョン1.2.0では実現可能であるが、今後のアップデートでは修正されることになるだろう。