密集団を解散させるリズムゲーム『密ですビート・ストリート』公開。半人半漁の妖怪と共に、ソーシャルディスタンスを徹底

Unity製ゲーム投稿サイト「unityroom」にて、『密ですビート・ストリート』が公開された。『密ですビート・ストリート』は、密集団を解散させてソーシャルディスタンスを徹底させるリズムゲームだ。

Unity製ゲーム投稿サイト「unityroom」にて、『密ですビート・ストリート』が公開された。対応プラットフォームはPCで、価格は無料。ブラウザから作品ページにアクセスすると、そのままブラウザ上でプレイできる。

『密ですビート・ストリート』は、密集団を解散させてソーシャルディスタンスを徹底させるリズムゲームだ。本作の舞台は何らかの疫病が蔓延し、3密の回避とソーシャルディスタンスの徹底が求められている世界。大多数の人が外出を自粛している中、街中には少数の密集団が存在していた。某都知事風の主人公は、語尾にビエが付いた関西弁で喋る半人半漁の妖怪と街へ繰り出し、ソーシャルディスタンスを徹底させることになる。

本作のゲームパートは、リズムゲームになっている。音楽にあわせて接近してくる4種類の密集団を解散させ、正確なプレイにより高いスコアを出すことが目的だ。ゲームプレイが始まるとさまざまな密集団が接近してくるので、タイミングをあわせて都知事から見た左右を入力。近い距離で会話している密の場合には「密です」の一言で解散させられるが、3人以上が近い距離に集まっている密集や、なぜか路上に椅子とテーブルを持ち込み会話している密接、わざわざ2人で電話ボックスの中に入りスマートフォンを見ている密閉に対しては、それぞれZ/X/Cキーを追加で入力し、テーブルや電話ボックスごと解散させる。

また、一定の距離を保っている一団が流れてきたら、ポーズと共にソーシャルディスタンスを叫ぼう。譜面は密、Stay Home、命を守るため、の3種類。難易度は、曲ごとにジシュク級、キンキュウジタイ級、ロックダウン級の3種類。ロックダウン級では街中が大勢の人で溢れ、非常に危険な状況に陥っている。かなりの密度でネタが詰め込んであるのだが、リズムゲームとしてしっかり遊べることが本作の魅力だろう。なお、オンラインランキングにも対応している。

『密ですビート・ストリート』を開発したのは、ひらめきと論理のパズルADV『Treehouse Riddle』を制作したサークル丸ダイスの丸ダイス氏とPuzzler.K氏、ゲーム開発もしているピクセルアーティストのフチヌロー氏、Web上で音楽を公開しているNoE氏、4名によるチーム。プログラム、楽曲、譜面、キャラクターイラストなど、それぞれ分担して開発が行われたようだ。

また本作は、ゲームエンジンUnityを使って1週間でゲームを作るゲームジャム「Unity1週間ゲームジャム」用に開発された作品であり、本作同様にお題「密」に沿って1週間で作られた278以上の作品がunityroom上で公開中となっている。『密ですビート・ストリート』は、unityroomにて無料公開中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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