『Fallout 76』開発者だけど質問ある?公式スレッドにてペット実装予定、エンクレイヴやB.O.S.など気になる情報明かされる
先週14日に大型アップデート「Wastelanders」が配信され、同時にSteamでの販売も開始した『Fallout 76』。NPCによる思わぬ逆襲などのバグに見舞われつつ、Bethesda Softworksはプレイヤーからのフィードバック獲得に熱心だ。その活動の一環が海外掲示板Redditにて開かれた公式“AMA”スレッド。いわゆる“Ask Me Anything”、なんでも質問箱である。ここでは本作のプロジェクトリーダーJeff Gardiner氏とリードデザイナーFerret Baudoin氏が直々に、ユーザーから寄せられた疑問へ回答した。質問募集はすでに締め切られているものの、スレッドは2500件もの反応を集める大好評を博した。
たびたび寄せられた質問のひとつは新たなコンパニオン、さらにはペット実装の可能性についてだった。これに対してGardiner氏が回答していわく「今やコンパニオンシステムが実装されているわけですから、ペットを加えることも視野に入れています」と表明。ロボットのコンパニオンについては、昨年公開されたロードマップにて示唆されていた。現在は新しいロードマップを作成中とのことで、実装されるかどうかは後日明らかになるだろう。
もっとも議論されたのはWastelandersで追加された人間NPCのゲームバランス、さらには彼らの「自衛本能のなさ」についてだ。入植者たちは基本的に、プレイヤーから危害を与えられても特に反応することはない。たとえそれが盗みや殺しであってもだ。さらには拠点エリアに対して核ミサイルを投下されたときですら、しれっと生き延び防護服を着たまま生活を続ける様子が確認されている(関連記事)。シリーズの過去作であればプレイヤーによる盗みに対し攻撃してくることもあった彼らの変わりようについて、Baudoin氏は実情に即した回答を寄せている。
現在のNPCのノーリアクションぶりは、ゲームとしてのバランスや面白み、さらにはバグ対策も勘案した結果の落とし所だという。ユーザー全員が同じ世界で暮らしている以上、誰かの行為によってNPCが敵対的になってしまうと不都合が生じる。たとえばほかのプレイヤーがクエストをこなそうとした際に必要なNPCが死亡してしまっていたら、非常に厄介な状態となる。また実際、開発側で何度かNPCの息の根を止めようとしてみたこともあったが、その場合多くのバグが発生してしまったという。こうした諸般の事情を鑑みて、ゲームバランスやバグ対策が優先されているとのこと。
このほか、コンテンツのロードマップが1年にわたり進行中で、ローンチ以来アパラチアを変容させてきたストーリーラインはまだまだ続くことが語られた。Gardiner氏・Baudoin氏ともに、シリーズおなじみの組織エンクレイヴやB.O.S.の関わりを示唆し、アパラチアがFEVウイルスの実験場だった可能性について言及している。
開発チームはこれからもReddit上でAMAを開催予定とのこと。今後も数々の要素が追加されていくであろう本作に期待を寄せたいところだ。