『アウター・ワールド』Nintendo Switch版6月5日発売へ。名作スペース・オペラを持ち運ぼう
インディーズレーベルPrivate Division は4月1日、『アウター・ワールド』のNintendo Switch版を、2020年6月5日に発売すると発表した。価格はパッケージ版、DL版共に$59.99(約6500円)。パッケージ版にはゲームカードが封入される。なおリリース時には、高解像度テクスチャーの導入をはじめプレイングの最適化を計るデイワンパッチが配信される。最大で6GBの容量を必要とするため、回線状況とSDカードの残り容量には注意したい。本作は当初2020年3月6日の発売を予定していたが、移植を担当する中国スタジオVirtuosの開発環境が、コロナウイルスの影響により悪化。予定日時が未定へと変更されていたという経緯がある。
https://www.youtube.com/watch?v=M3gRE_QUuX0
動画はPS4版のローンチトレーラー
『アウター・ワールド』は架空の宇宙コロニー「ハルシオン」を舞台とするシングルプレイタイプのアクションRPG。既にPlayStation 4、Xbox One、PC(Epic Gamesストア)向けに発売されている。開発を手がけたのは『Pillars of Eternity』及び『Fallout: New Vegas』で知られるObsidian Entertainmentだ。舞台は人類が宇宙進出を果たした遠い未来。70年のコールドスリープから目覚めたプレイヤーは、指名手配中のサイエンティスト「ウェルズ博士」の手引きにより、食糧難によって滅びの運命を辿るハルシオンを救うべく奔走する。
本作最大の特徴は、ゲーム側から提示される多様な会話中の選択肢と、Perk(特性)を用いたステータスシステムによって展開される幅広いゲームプレイ。先鋭化された資本主義が支配するハルシオンでは、搾取する側である企業とされる側である民衆との対立が発生しており、NPCとの会話ひとつとっても、背景事情を鑑みた幅広い選択肢が提示される。義憤に燃える熱いヤツを演じるのもよし、血の通わない企業の犬を演じるのもいい。めんどうくさいなら殺してしまえ。プレイヤーが採った選択は最終的にエンディングという形に収束していく。企業と民衆、どちらの側に着くのか、誰と共に在るのか。それとも全て無に帰すのか、何も見なかったことにするのかはあなた次第である。
また本作には睡眠、食事といったサバイバル要素のほかに、独自の戦闘システムとして「タクティカル・タイム・ディレーション」という、一定時間のあいだ敵の動きをスローモーションにするシステムが備わっている。単純に敵へしっかりと狙いをつけるだけではなく、弱点部位を重点的に攻撃したり、ピンチにおける急ブレーキとして役に立つ。ゲームとしての難易度は物語をじっくりと味わえる「ストーリー」から、極限状態を生き抜く「スーパーノバ」まで4段階設けられており、初心者から上級者まで幅広い層に対応している。
New York Video Game Awards 2020のGOTY受賞をはじめ、王道を征くナラティブヘビーなRPGとしての圧倒的な作り込みから数々の賞を受賞している本作。所持ハードの都合上どうしても手を付けられなかったゲーマーは勿論、ディストピアにて繰り広げられるスペース・オペラという題材、SF作品が好きな方はぜひ手にとってみてはいかがだろうか。Nintendo Switch版『アウター・ワールド』は6月5日発売予定だ。