「ポケモン風」MMORPG『Temtem』2021年春にコンソール版発売へ、クロスプレイとクロスセーブ実装目指す。中期ロードマップ公開

 

インディースタジオのCremaは2月27日、Steamにて早期アクセス販売中のモンスター育成MMORPG『Temtem』の中期ロードマップを公開。2020年冬から2021年夏にかけて追加予定のコンテンツについて、その概要を説明した。この中では、本作の正式リリースは2021年春に予定しており、同時期にはコンソール版の発売も計画していることも明らかにしている。

本作は、Nintendo Switch/PS4/Xbox One向けに移植予定で、クロスプレイの実装を検討しているという。PC版では、すでにSteam版とDiscord版のプレイヤーが一緒にプレイできる環境が整っており、また技術的にも簡単とのこと。近年はコンソール各社もオープンになってきたため、すべてのプラットフォームで対応したいとの希望を述べている。

一方、プラットフォームをまたいでセーブデータを同期できるクロスセーブについては、本作は各プラットフォームに依存しない独自のログインシステムを用意していないことから、技術的な難しさがあるという。ただ、すでに取り組みはおこなっており、実現への自信も覗かせる。もちろん、こちらもコンソール各社の了承が必要になるだろう。

中期ロードマップでの、2020年冬に実装予定のコンテンツは以下のとおり。

・新たな大陸:Arbury
・最大30種類の新テムテム
・2体目の未知のテムテム
・Club Dojo Wars
・トレーディングハウス
・ランクマッチV2
・観戦モードV2

本作では、フレンドと共に結成できるいわゆるギルドのようなクラブ機能が2020年春に実装予定で、これを使った新要素がClub Dojo Warsだ。6つある空中諸島それぞれにクラブ道場が設置され、そのリーダーであるクラブへの挑戦権をかけた、クラブ対抗のトーナメント戦が毎週実施される。勝者はそのクラブ道場を保有し、自由に飾り付けできるほか、防衛するたびに報酬を得られるという。

トレーディングハウスは、プレイヤー同士でテムテムの交換をおこなうための場所。すでにゲーム内には「WIP(開発中)」の看板を掲げて存在はしている。トレードは、掲示板のようなものに書き込む形で提供あるいはリクエストするため、プレイヤー同士が直接やりとりすることはない。いずれはオークションやランダム交換といった要素を導入することも検討しているとのこと。

ランクマッチV2では、プレイヤーの戦績に応じて金銀銅メダルのようなものを付与することや、シーズン制にて同じく戦績によって報酬を与えることを計画しているそうだ。そして観戦モードV2は、プロシーンを想定してキャスターや観戦者を招待できるロビーを作成したり、より多くの観戦機能を持たせることを計画している。

20221年春に実装予定のコンテンツは以下のとおりだ。この時期には、先述したPC版の正式リリースと、各コンソール版の発売も計画されている。

・エンドゲームコンテンツとなる島
・デイリー/ウィークリークエスト
・バトルリプレイシステム
・コスメティクスストア

エンドゲームコンテンツには、『ポケットモンスター』シリーズにおけるバトルフロンティアのような要素を考えているとのこと。小さな島が追加され、そこに存在する、それぞれ異なるゲームメカニクスを持つ複数の施設にてバトルに挑戦し、戦果に応じて報酬を得られる。ここでのバトルはPvEが中心になるとのこと。

コスメティクスストアでは、プレイヤーキャラクターの衣装やエモート、家具などを販売することを想定しているものの、まだ具体的に決まっているものはないという。ただオンラインゲームとして、サーバー代やメンテナンス費用を賄い、そして継続的に開発を続けていくために、こうした少額課金要素を導入したいとのこと。もっとも、課金によって有利になったり、シナリオをスキップできたりといったものは販売しないとしている。

そして、2021年夏には以下のコンテンツの実装が計画されている。

・ゲームモード「Nuzlocke」
・3体目の未知のテムテム
・アーケードバー
・ドラフトPvP
・コスメティクス・バトルパス

Nuzlockeは本作における高難易度モードで、同じ難易度のプレイヤーだけのサーバーでプレイする。捕獲できるテムテムは各エリアに1〜2体しかおらず、テムテムの捕獲可能数にも制限があり、さらにバトルにてテムテムが倒されると永遠に失ってしまう。コスメティクス・バトルパスは、『フォートナイト』などでもおなじみのシーズン制のパトルパスシステム。無料あるいは有料のバトルパスの進捗によって、コスメティクスアイテムを入手できる。

なお、これらの中期ロードマップの内容については、まだ実装時期が先のため使用が確定していないものもあり、今後変更される可能性もあるとのこと。2020年春から秋にかけての短期ロードマップについては、こちらの記事を参照してほしい。