グラミー賞受賞アーティストのセイント・ヴィンセント、『ゼルダの伝説 BotW』に夢中。300時間もプレイ

グラミー賞受賞アーティストのセイント・ヴィンセントは、『ゼルダの伝説 BotW』に夢中。自身が出演した映画の小道具として触れたことを機に『ゼルダの伝説 BotW』を遊び始め、いまでは300時間ほどプレイしているという。

アメリカで毎年行われる音楽賞であるグラミー賞にて2度の受賞歴をもつシンガーソングライター、セイント・ヴィンセント。Nintendo Switch版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下、『ゼルダの伝説BotW』)』に夢中になり、プレイ時間が300時間にも及ぶことを、海外メディアVarietyのインタビューにて明かした。

セイント・ヴィンセントことアニー・クラークさんはアメリカ・ニューヨークを拠点に活動するシンガーソングライター。アメリカでもっとも権威のある音楽賞であるグラミー賞で2度の受賞を経験している。その才能は音楽のみにとどまらず、2017年にはホラーアンソロジー映画「XX」で監督としてデビュー。視覚的な表現にも関心が高いことから、楽曲を引き立てるミュージックビデオもそれぞれ「みせる」作品となっている。また、洋式トイレのコスプレでライブに出演したこともあるなど、前衛的でオリジナリティあふれるアーティストだ。

*昨年のグラミー賞授賞式。最優秀新人賞デュア・リパさんとのコラボステージ

昨年グラミー賞ベスト・ロック・ソング賞を受賞した「Masseduction」は「mass(大衆)」と「seduction(誘惑)」を繋げた造語タイトルで、大衆を誘惑する権力をテーマにしたもののようだ。

独創的でとがった作品を次々に世に繰り出しているアーティスト、セイント・ヴィンセントが『ゼルダの伝説BotW』に出会ったのは映画の撮影中だという。友人であり、ミュージシャン/コメディアンのキャリー・ブラウンスタインさんと共同で脚本・主演をつとめる映画「The Nowhere Inn」の撮影で小道具として使用された、プロデューサーのひとりの私物であるNintendo Switchに『ゼルダの伝説 BotW』が入っていたようだ。

「子どもの頃に『ゼルダの伝説』が大好きだったけれど、それ以来ずっと遊んでいません。久しぶりに『ゼルダ』に触れました」とセイント・ヴィンセントことアニー・クラークさんは語る。のべ300時間プレイしたことを告げると、ブラウンスタインさんが「それじゃあ、あなたは(『ゼルダの伝説 BotW』の)エキスパートね」と返す。それに対してクラークさんは肯定はせず、なんとも言えないというような表情で笑った。

『ゼルダの伝説 BotW』をプレイしたことがある人であれば思い当たるかもしれないが、同作は広大なフィールドに120箇所の「祠」、900個の「コログのミ」などの収集要素が点々と隠されていることや、フィールド自体のつくりが「歩き回ること」を誘導するようなデザインになっていると思われること、遊び方の自由度が高いことなどを含め、比較的長く遊ぶことができる作品とも言える。もしかすると、「300時間のプレイ時間」では「エキスパート」というほどやり込んでいると言い切ることができなかったのかもしれない。

インタビュー動画に書き込まれたコメントを見ると、実際の平均プレイ時間とは異なると思われるが、『ゼルダの伝説 BotW』における300時間というプレイ時間を「(少なくとも)長くはない」と感じる人が、どちらかというと多いようだ。また、「セイント・ヴィンセントが『ゼルダの伝説 BotW』を夢中でプレイしている」ということがおおむね好意的に受け入れられているようにも見られる。

ブラウンスタインさんの「エキスパートね」ということばに対して見せたクラークさんの表情が何を意味していたのか定かではないが、多忙なアーティストが300時間もの時間を費やすほど同作に魅力を感じていることは確かだろう。どうやら『ゼルダの伝説 BotW』に“誘惑”されてしまったようだ。

Maho Ikemi
Maho Ikemi

ニュースを担当します。物心ついた時にはゲームに囲まれていました。この先もゲームとともに楽しく過ごしたいと思っています。

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