『夜勤事件』Steamにて2月18日発売へ。女子大生が夜のコンビニバイト中に怪異と出会うホラー作品

国内のインディーゲーム制作チームChilla's Art(チラズアート)は、『夜勤事件』を発表した。対応プラットフォームはSteam。『夜勤事件』は、夜のコンビニで怪異に出会うホラーゲームだ。

国内のインディーゲーム制作チームChilla’s Art(チラズアート)は、『夜勤事件』を発表した。対応プラットフォームはSteam。日本時間で2月18日に発売予定。ストアページによると、プレイ時間は40分程度。2種類のエンディングが用意されている。

『夜勤事件』は、夜のコンビニで怪異に出会うホラーゲーム。Chilla’s Artの前作である『雪女』とは一変、雰囲気重視の精神的恐怖を描いた作品となる。舞台となるのは、寂れた住宅街にある1軒のコンビニ。主人公は、同じ住宅街の古びた部屋で一人暮らしをしており、時給1300円に釣られて夜間のコンビニバイトを始めた女子大生だ。彼女は、日付が変わる頃に寝静まった街から橋を渡り、コンクリートブロックの前にぽつんと立てられたコンビニへ出勤。賞味期限が切れた商品を廃棄処分したり、変わった客の相手をしたり、客足こそまばらなものの、夏のコンビニでそれなりに忙しい勤務時間を過ごしていた。しかし、ある日些細な、けれど奇妙な出来事がコンビニで発生。彼女はたった一人の店員として、怪異と対峙していく。

本作の特徴の一つとして、VHS風のフィルターを採用したグラフィックが挙げられる。レトロゲームのような荒い画面に仕上げることで、世界の輪郭がぼやけ、プレイヤーにそこに何かがいるのではないかと思わせる。結果的に、じめじめとした雰囲気や恐怖感が増していると言えるだろう。フィルターは設定から切り替え可能で、見辛い場合はいつでもオフにできる。また本作では、少なくとも序盤は過去作に比べて進行方法がわかりやすくなっており、これもプレイフィールの向上に繋がっている。

『夜勤事件』を手がけたChilla’s Artは、兄弟でホラーゲームを作っているという国内のインディースタジオ。2019年の後半からSteamで精力的に作品を発表しており、福岡県宮若市にある実在の心霊スポットを舞台にしたホラー作品『犬鳴トンネル』、事故物件で怪現象に出会う『事故物件』など、いずれも低価格ながら恐怖感のあるホラー作品を開発してきたチームだ。

Patreonでの投稿を元に推測すると、『夜勤事件』開発期間は約1か月。発売時期などは不明瞭ながら、Steamでは次回作と思われるホラーボスハンティング『神武』のストアページも公開されている。2020年は、2019年よりインプットを増やして活動していくそうだが、変わらずハイペースな作品の発表が期待できそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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