クラウドサービス「ポケモンHOME」配信開始。『ポケモン剣盾』では新たな解禁ポケモンも現れ、対戦環境変化の予感

 

株式会社ポケモンは2月12日、クラウドサービス「Pokémon HOME(ポケモンHOME)」を配信開始した。対応プラットフォームは、Nintendo Switch/iOS/Android。プレミアムプランの価格は、1か月360円/3か月600円/12か月1950円。スマートフォン版とNintendo Switch版を連動させることで、全ての機能が利用可能となる。

「Pokémon HOME」は、すべてのポケモンが集まる場所を謳い文句に、『ポケットモンスター』シリーズのソフトやサービスと連携して、過去作のポケモンを連れてきたり、最大6000体のボックス機能が利用できるクラウドサービス。アプリを起動すると、偉大なポケモン研究家を自称する、異様に見覚えのあるダイオーキドなる人物がポケモン図鑑の完成という夢を語り、フシギダネ/ゼニガメ/ヒトカゲの3体から1体を選ぶことになる。

機能については、事前に公開されていたとおりだが、スマートフォン版ではミラクルボックス/GTS/グループ交換によるポケモンの交換、Nintendo Switch版では『ポケットモンスター ソード・シールド』『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』と連携し、『ポケットモンスター ソード・シールド』へ対応する一部のポケモンを連れて行ける。

『ポケットモンスター ソード・シールド』への対応については、発表時の画像では、本編に加えてDLCに登場するポケモンにも多数対応予定とされていたが、「Pokémon HOME」配信にあわせて解禁されたポケモンがいるようだ。解禁されたポケモンは、フシギダネ、ゼニガメ、ロコン(アローラのすがた)、ミュウツー、セレビィ、ゼクロムなど、約50種類。ゆめ特性と呼ばれる隠れ特性についても、一部ポケモンを対象に解禁されている。

一方で、移動できないポケモンや使用できないわざも存在するようだ。『ポケットモンスター ソード・シールド』へ移動できないポケモンには、赤いマークが出現。また、めざめるパワーを含め、最新作に登場していないわざを覚えたポケモンには、注意を示す黄色いアイコンが現れる。覚えた状態のままソードシールドへ連れていけるが、わざの使用はできないので注意。

今回の解禁をうけてカジュアルマッチは魔境と化しており、Twitter上などにはミュウツーを含めた伝説のポケモンたちとの遭遇報告が上がっている。ただし『ポケットモンスター ソード・シールド』にて開催中のランクバトルシリーズ2では、レギュレーションに“『ポケットモンスター ソード・シールド』で手に入るポケモンが使用できます”と記載されており、今回解禁されたポケモンはランクバトルでは現時点で使用できないようだ。いずれにせよ、今後対戦における環境は大きく変化していきそうだ。

「Pokémon HOME」の配信を記念して、サービス開始から1か月の期間「ポケモンバンク」及び「ポケムーバー」の無料利用キャンペーンが実施されている。ポケモンバンクから「Pokémon HOME」へポケモンを連れてくるにはプレミアムプランへの登録が必要となるが、無料期間終了後一定期間が経過すると、ポケモンバンクへ預けたままのポケモンは消えてしまうようなので、連れてきたいポケモンがいる場合は忘れないうちに最新の環境へ連れてきておくと良いだろう。