傑作ドラクエ漫画『ダイの大冒険』の新作アニメ化及びゲーム化が決定。スクウェア・エニックスが手がける
スクウェア・エニックスは12月21日、ジャンプフェスタ2020内のステージイベントにて、漫画『ダイの大冒険』の新作アニメ化及び、ゲーム化を発表した。アニメ公開は2020年秋を予定しているといい、ゲーム制作に関しては同時進行としているものの、明確な発表時期は決定していない。
「ダイの大冒険」は『ドラゴンクエスト』の世界観をベースに制作されたファンタジー漫画だ。後に勇者となる主人公「ダイ」とヘタレにして最高の相棒「ポップ」、そして僧侶戦士「マァム」たち一行が復活した魔王、そしてその裏にいる強大な存在を倒すため旅をする冒険活劇となっている。原作を三条陸氏、作画を稲田浩司氏が手がけた。監修は、シリーズの生みの親である堀井雄二氏が務めている。1989年から1996年の約7年間に渡り、週刊少年ジャンプにて連載された本作品は、現在までに累計単行本発行部数4700万部を記録するほどの大人気作品であり、国内のみならず海外でも多大な人気を博した。
「ダイの大冒険」の特徴としてはドラゴンクエストシリーズの物語に特有である「悪である魔族と正義の使徒である勇者一行」という明確な善悪の対立項を設けず、怪物の島で育った主人公「ダイ」を中心に魔物と人間、2つの異なる種族がときに対立し、ときに歩み寄りながら、互いの曲げられぬ信念をぶつけ合うという、勧善懲悪ともピカレスクとも異なる独自のストーリーテリングの形態を採っている点が挙げられる。また極大消滅呪文「メドローア」をはじめとして、オリジナル呪文など作品独自の設定が後のゲームシリーズ内に逆輸入されたことでも知られている。なお、「ダイの大冒険」は既にアニメ作品が1991年から1992年の1年間にかけて放映されているほか、3度に渡りアニメ映画化されている。イベント内の情報によれば今回のアニメ化は過去作のリメイクというわけではなく、原作に忠実な完全新作だという。
https://www.youtube.com/watch?v=MR-YCSmkEpM
ゲーム化に関しては、開発をスクウェア・エニックスが担当。プロデューサーを市村龍太郎氏、堀井雄二氏が監修を担当すること以外明らかとなっていないが、イベント中、出演者であるDAIGO氏が「本作は(スマートフォン用)アプリなのか?」堀井雄二氏が「ハード言っちゃっていいんだっけ」と意味深な発言をする一幕がみられるなど、開発自体は現在も水面下で行われている模様だ。
ちなみに12月23日からスマートフォン用アプリ「少年ジャンプ+」にて原作漫画(電子書籍版)の無料連載が決定されているほか、2020年1月6日より旧アニメ版の配信も決定されている。配信プラットホームは未定。30年ぶりの復活ということで、元々のファンは勿論、今回初めて作品を知った方はぜひ目を通してみてはいかがだろうか。