『ボーダーランズ3』最新アップデートによりヘックスやフラッカー弱体化。ペットやデジクローンはライフ増加

『ボーダーランズ3』最新アップデートによりヘックスとファイアーストームが大幅弱体化。フラッカー、ヘルウォーカー、ブッチャーといった強武器も下方修正されている。一方、複数のレジェンダリー武器が強化されたほか、各種ペットやデジクローンのライフが増加した。

Gearbox Softwareは10月17日、『ボーダーランズ3』の最新パッチ/Hotfixesの配信を開始した。今回のHotfixesは、各メーカーのレジェンダリー武器のバランス調整が中心となっている。これまでの調整から引き続き、強武器を弱体化し、他の武器を強化していく流れとなっている。

大幅な下方修正となったのは、ヘックスとファイアーストーム。いずれも強グレネードとして知られており、これらを求めてレジェンダリー掘りをしていたプレイヤーも多いだろう。今回のHotfixesにより前者はダメージ70%減、継続時間を3秒まで短縮と大幅に弱体化。後者もダメージ70%減という措置を受けている。開発陣いわく、これらはエレメンタル継続ダメージに特化したグレネードとして設計されたが、誤って大ダメージを与えるグレネードになってしまったということで、開発者が想定した役割に戻すべく下方修正された。一方、ハンター・シーカーはダメージ25%増とやや強化された。

ヴォルト・ハンターに関しては別途の調整が計画されており、エンドコンテンツにおいて力を発揮しづらいアイアン・ベア、各種ペット、デジクローンの強化に向けた第一歩としてライフが上方修正された。具体的にはアイアン・ベアのライフ50%増、全ペットのライフ50%増、デジクローンのライフ100%増となっている。

レジェンダリー武器の調整としては、フラッカーのダメージが33%減。さらに1発撃つだけでマガジンが全弾消費される仕様になった。開発当初は、フラッカーの散弾はほとんどが目標から外れることを想定していたとのことだが、実際はそうならなかった。これまで投射物が多く発射速度が速い強武器として知られてきた。そこで開発陣の想定性能に戻すため大きく制限をかけたわけだ。そのほかヘルウォーカー、ブッチャー、ルシアンズ・コール、リューダなどが下方修正されている。

本作のバランス調整理由として、開発者の想定を超える性能であったため弱体化したというパターンが非常に多い。『ボーダーランズ2』とはやや異なる運営方針なのだろう。今回のパッチノートでも「一部のレジェンダリー装備の性能が他より抜きん出ており、キャラクターのビルドを多様化させる代わりに、他のビルドの使用を制限しているように感じられました」と記載されている。とはいえ、一部の強武器を除けば上方修正されているため、新たに強化された武器を試し直してみる良い機会かもしれない。

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最新パッチノートの武器調整と不具合修正は以下のとおり:

マリワン

  • 「ウェスターガン」のダメージが25%増加しました。
  • 「ASMD」のダメージが28%増加しました。
  • 「カットマン」のダメージが25%減少しました。

ティーディオール

  • 「テン・ガロン」のダメージが8%増加しました。

ブラドフ

  • 「シックル」のリロード速度が25%上昇しました。
  • 「フェイザー」のダメージが15%増加しました。
  • 「インフィニティ」のダメージが40%増加しました。
  • 「マグニフィセント」のダメージが25%増加しました。
  • 「ジェリコ」のダメージが40%増加しました。
  • 「ルシアンズ・コール」の精度と操作性が低下しました。
  • 「リューダ」のクリティカル・ダメージ・ボーナスが30%減少し、中央に余分な弾丸を1発スポーンしてしまう不具合に対応する修正を加えました。

「リューダ」の機能は、一定距離後に投射物を1つから3つへと分割することです。この分割の過程で元となった投射物が破壊されずに残っていたため、合計4つの投射物となっていることが指摘されました。元の投射物が破壊されるように修正した結果、ダメージが1発分減少し、武器の基礎ダメージが自動修正されました。以前のホットフィックスで全スナイパー・ライフルのクリティカル・ダメージを増加させたため、今回「リューダ」のクリティカル・ダメージ・ボーナスを少し減少させました。

トーグ

  • 「トライ・ボルト」のダメージが25%増加しました。
  • 「アルケミスト」のダメージが25%増加しました。
  • 「デビルズ・フォーサム」のダメージが13%増加しました。
  • 「フラッカー」の使用時にマガジンの弾薬が全弾消費されるようになり、ダメージが33%減少しました。

「フラッカー」は発射される投射物の数と速い発射速度により、他のショットガンよりも大幅に有効な武器となっていました。当初は散弾が拡散することでほとんどの爆発物が目標から外れることを想定していましたが、実際はそうではありませんでした。今回の修正で投射物のダメージを減少させ、1発ごとにリロードが必要なように調整しました。この調整により、プレイヤーがこの武器のダメージを最大化するには、各ステータス・ボーナスを効率的に使用する必要が生じます。

  • 「レーザー・スプローダー」のロケット投射物のスポーン間隔が0.4秒延長しました。
    【UPDATE 2019/10/18 15:13】英語原文に合わせて、スポーン間隔秒数を修正。

ジェイコブス

  • 「マギー」のダメージが35%増加しました。
  • 「ヘルウォーカー」のダメージが8%減少しました。

ハイペリオン

一部のハイペリオン社製レジェンダリー武器が早い段階でハイペリオン社のプレイスタイルから外れ、メリットがデメリットを大きく上回っていることがわかりました。「ザ・ブッチャー」は想定を大きく上回る有効性を見せていたため、ダメージを減少させて高い発射速度は維持しました。

  • 「カンファレンス・コール」のダメージが15%増加しました。
  • 「クロスロード」の精度が低下し、発射される投射物の数が4から3に減少しました。
  • 「ブッチャー」の精度が低下し、ダメージが25%減少しました。

ダール

  • 「ヴァンキッシャー」のダメージが20%増加しました。

チルドレン・オブ・ヴォルト

  • 「スケクシル」のダメージが15%増加しました。
  • 「リノージュ」のダメージが20%増加しました。
  • 「ペイン・イズ・パワー」のダメージが25%増加しました。

アトラス

  • 「ルビーズ・ラース」のダメージが10%増加しました。

グレネード

「ヘックス」と「ファイアーストーム」が誤ったグレネード MOD に調整されていました。この2種のグレネードは、元々エレメンタル継続ダメージを与えることに特化した武器として設計されました。しかし誤って大きなダメージを与えるように設定されており、エレメンタル継続ダメージの効果はわずかしか機能していませんでした。今回の調整はこの2種のグレネードにとって大きなものとなりましたが、たくさんのグレネードがスポーンする、目標にたくさんのグレネードが命中する、といった見所は維持したかったため、このような結果となりました。今後は単なる高ダメージグレネードとしてではなく、本来の役割が強調されるはずです。

  • 「ハンター・シーカー」のダメージが25%増加しました。
  • 「ヘックス」のダメージが70%減少し、継続時間が3秒に短縮されました。
  • 「ファイアーストーム」のダメージが70%減少しました。

アーティファクト

レジェンダリー・アーティファクト「エレメンタル・プロジェクター」の最大値が、本来の113%ではなく183%と誤って表示される不具合が生じていました。そのため、その相違を修正し、最大値を90%に減少させました。

  • 「エレメンタル・プロジェクター」の最大ダメージが90%に減少しました。

不具合の修正

  • 「真のヴォルト・ハンター」モードにおいて、サイコが正しく「真のヴォルト・ハンター」モード用の名前を使用するようになりました。
  • 銀河の進行状況から、任意のレア・スポーンを削除しました。
  • FL4Kを使用していると「カンペキ正気なシド」が敵対しない不具合を修正しました。
  • サイドミッション「ラッチドアップ」でラッチが正常にスポーンせず、ミッションをクリアできなくなる不具合を修正しました。
  • 「ゼロからのスタート」でリリスがシヴの懺悔の間のドアに向かって進み続けるように修正しました。
  • パチンコ機が武器をドロップする確率を減少しました。
  • 「シスターン・オブ・スローター」でゼインのデジクローンが檻の中にスポーンしないよう修正しました。
  • シールド・ブースターが自動取得の対象となるよう修正しました。
  • エコーキャスト拡張機能に要素を追加し、エリジウムの宝箱が赤い宝箱として表示されないようにしました。

 

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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