『ボーダーランズ3』ゼインの強化やキングス/クイーンズコールの弱体化を含む最新アップデート配信。フラック透明化ビルドのさらなる下方修正も

『ボーダーランズ3』ゼインの強化やキングスコール/クイーンズコールの弱体化を含む最新アップデート(Hot fixes)配信。『ボーダーランズ3』発売当初から人気のあったフラック透明化ビルドのさらなる下方修正も。

Gearbox Softwareは9月27日、『ボーダーランズ3』の最新アップデート(Hot fixes)を配信した。今回のHot fixesは、武器やキャラクターのバランス調整を中心とした内容となっている。

ゼインの強化

他のヴォルト・ハンターに比べて、エンドゲームにおける火力不足が目立ったゼイン。今回のHot Fixesにより、デジクローンの与ダメージ38%増、ドローン(SNTNL)の与ダメージ50%増という大幅な調整が適用されている。さらにドローンに関しては、ウィンター・ドローンによるクリオ属性化時のダメージ減退効果を削除。ロケットの与ダメージ50%増、オールマイティ・オードナンスの与ダメージ75%増と強化された。効果的に使うのが難しいドローンの有用性が高まると期待されている。

ゼインが強化された一方で、他のヴォルト・ハンターは下方修正。FL4K(フラック)はゲリラ・イン・ザ・ミストの効果時間8秒から6秒に落ち、クリティカルダメージボーナスが50%から25%に減った。アマーラのガーディアン・エンジェルによる体力回復効果はライフ最大値の100%から50%にダウン。なおグラマーのダメージペナルティは-30%から-10%になった。過去のアップデートに続き、リリース初期から有名であったフラックの透明化クリティカルビルドの弱体化が顕著。だが現在はリリースから時間が経ち、アマーラの高火力ビルドの開拓も進んでいる。今後どこまでバランス調整を進めるのか気になるところである。

キングスコール/クイーンズコールの下方修正

今回の武器バランス調整で一番インパクトが大きいのは、キングスコールとクイーンズコールの下方修正だろう。強武器として知られている両武器について、発射速度50%減という措置が取られた。

武器メーカー間のバランス調整

ピストル類に関しては、ジェイコブスとトーグ社製の武器が他社を圧倒しているとのことで、下方修正。一方でティーディオール、ダール、チルドレン・オブ・ヴォルト製のピストルは強化された。

・ティーディオール社製ピストルの与ダメージ15%増
・ダール社製ピストルの与ダメージ15%増
・チルドレン・オブ・ヴォルト製ピストルの与ダメージ20%増
・ジェイコブス社製ピストルの与ダメージ15%減
・トーグ社製ピストルの与ダメージ10%減

マリワン社製の武器に関しては、全体的に与ダメージ25%増、発射速度20%増という措置が取られた。マリワンは、他社よりも属性ダメージ効果が高いかわりに武器ダメージは低いメーカーであるが、結果として火力面で他社に劣る状態であった。今回の調整により、ある程度緩和されるだろう。似たようにアトラス社の武器も火力がやや劣っているとして、全体的に与ダメージ25%増の調整が入った。

そのほか細かい部分では、ジェイコブス社製のアサルトライフルが与ダメージ20%増。他社よりも装弾数が少ない分の補填だ。ダール社製のSMGは与ダメージ10%増。こちらも他社製SMGよりも威力が低いため調整されている。またブラドフ社製ヘビーウェポンは与ダメージ25%増、E-Techティーディオール製ショットガンは与ダメージ50%増と上方調整された。

スナイパーライフルに関しては全体的に強化。単発火力は高いとはいえ、使いづらいシチュエーションがあったとして、ダメージおよびユーザビリティの向上が図られた。具体的には、クリティカルダメージ20%増、発射速度15%増、ADS切替速度15%減、装備切替速度20%減となっている。さらにファイアーストームとストームに関しては、基本チャージ時間が2秒から1秒に短縮された。

ドロップ率やボスの調整

レジェンダリー品のドロップ率を全体的に調整したと報告されている。例としてクルー・チャレンジのターゲットが想定どおり特定装備をドロップするようになった。また、トロイやランペイジャーなどが毎回レジェンダリー品をドロップしないように調整された。
【UPDATE 2019/09/29 10:13】
ランペイジャーの表記を修正。

ボス戦であるグレイブウォードに関しては、攻撃力が高レベル帯のプレイヤーにあわせてうまくスケーリングしていなかったとして、強化されている。さらに同ボスは巨体ゆえに属性ダメージが効果的であるが、今後は属性耐久が大幅にアップ。具体的には、属性チャンス耐久70%増、属性耐久30%増、属性持続ダメージ時間30%減となっている。

そのほかにもいくつかの品質改善系のアップデートが含まれており、ガーディアン・ランク報酬であるホロー・ポイント(クリティカル・ヒットにより敵を倒すと、その敵の周囲に爆発発生)が一時的に無効化された。使用者本人や味方にもダメージを与えることから、Co-opに支障をきたす報酬として問題視されてきた。今後のアップデートにて、根本的な解決が計画されている。

リリース初月から特定ビルドや武器の調整が目立つ『ボーダーランズ3』。開発陣は、ビルドの多様性とヴォルト・ハンター間の均衡性を意図としたものだと伝えており、レジェンダリー装備に関してはより大規模な調整を計画しているとのことだ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

Articles: 1953