XBLA良作『Charlie Murder』『The Dishwasher: Dead Samurai』のPC版が発売決定、『Salt and Sanctuary』Ska Studiosの過去作
ソフトウェアエンジニアのEthan Lee氏は11月12日、Ska StudiosがXbox 360向けに発売した『Charlie Murder』と『The Dishwasher: Vampire Smile』を、Windows/Mac/Linux向けに移植すると自身のPatreonページで発表した。
Xbox 360版『Charlie Murder』ローンチトレーラー
『Charlie Murder』は、2013年にXbox 360のXbox LIVEアーケード向けに発売されたアクションRPGだ。主人公のチャーリーが結成したバンドCharlie Murderと、悪魔に魂を売ってしまった友人ポールあらためモーティマー卿が率いるバンドGore Quafferの戦いを描く。
ゲームプレイは最大4人までの協力プレイに対応するベルトスクロールアクションとなっている。ナイフやタイヤ、あるいは敵の死体まで、マップに落ちているあらゆるものを拾って武器にすることができる。スマートフォンがメニュー代わりになっており、カメラ機能やTwitter風のSNSも備えている。敵を倒すごとに増えるSNSのフォロワー数は経験値になっていて、レベルアップすると各種ステータスにポイントを割り振ってキャラクターを強化することができる。そのほかさまざまなスキルや装備アイテムが用意されており、キャラクターのカスタマイズ性が高いゲームだ。
Xbox 360版『The Dishwasher: Vampire Smile』ローンチトレーラー
一方の『The Dishwasher: Vampire Smile』は、2011年に同じくXbox 360のXbox LIVEアーケード向けに発売された2Dアクションゲームだ。その2年前に発売された『The Dishwasher: Dead Samurai』の続編として制作された。本作の主人公ユキは、前作の主人公ディッシュウォッシャーの義妹で、彼女の怨念に満ちた復讐の物語を二人それぞれの視点から描く。
本作は剣を主体にしたアクションゲームで、次々とつながるコンボや素早い身のこなしなど、爽快感の高いゲームプレイが特徴だ。2人協力プレイにも対応している。ストーリーが進行するにしたがって複数の武器が入手可能で、それぞれの性能に合わせてバトル中に切り替えて戦う。敵を倒すとお金を落とし、ショップで武器の強化や回復アイテムなどを購入することができる。本作の世界観はかなりダークで、残虐表現も高めだ。(オプションで血の色を変更可能。『Charlie Murder』も同じく)。
今回移植を手がけるEthan Lee氏は、Ska Studiosの『Salt and Sanctuary 』や、『Rogue Legacy』『Transistor』など数々のインディーゲームの移植を担当してきたことで知られる。彼は2014年に開発終了したマイクロソフトのゲーム開発環境XNA Game Studioのライブラリを保存する活動としてFNAを開発し、フリーオープンソースソフトウェアとして配布している(上に挙げたゲームもFNAを使用して移植されている)。そして今回発表した2タイトルは新たにSteamworksに対応し、XNA Game Studioの最終バージョンがサポートしていたXbox LIVE機能を再現するという。これによって両タイトルはSteamworksを利用したオンラインマルチプレイや実績、ランキング機能に対応する。
『Charlie Murder』と『The Dishwasher: Vampire Smile』のWindows/Mac/Linux版は、ともに12月か2017年1月にSteamで販売開始される予定だ。