『Five Nights at Freddy’s』、次回作は警備ホラーシミュレーションではなく“パーティー型RPG”に。今度は警備員を襲う側?

開発者のScott Cawthon氏は、『Five Nights at Freddy's』の次回作が警備員シミュレーションではなく、パーティー型RPGとなることを発表した。

『Five Nights at Freddy’s』シリーズの開発者Scott Cawthon氏は、次回作が警備員シミュレーションではなく、パーティー型RPGとなることを発表した。今のところタイトル名には『Five Nights at Freddy’s World』を予定しているという。ゲームの詳細はまだ語られていないが、簡単な概要と無料デモに関する情報が明らかにされている。

インディーホラーの若手ホープ、次回作はRPG

『Five Nights at Freddy’s』は、2014年8月から全4作がPCおよびiOS/Android向けにリリースされているホラーゲームだ。プレイヤーはピザレストラン「Freddy Fazbear’s Pizza」の夜間警備アルバイトとして勤務し、夜な夜な人間を襲う電気じかけのマスコットキャラクターたちの襲来に備えなければならない。低価格、チープながらもホラー感たっぷりの演出により、特にLet’s Play(実況動画)を通じて海外で爆発的にヒットした。インディーホラーゲームとしては異例のハリウッド映画化も決定している。

Cawthon氏はSteamの公式トピックにて、今年7月にリリースされた最新作『Five Nights at Freddy’s 4』をもって一連のストーリーは終了しており、『Five Night at Freddy’s 5』をリリースする予定はないと明言した。今年のハロウィーンには、『4』に向けた無料アップデートが実施される予定だが、こちらでも新たな物語が語られる予定は無いという。

一方でCawthon氏は『FNAF World』と呼ばれる最新作を開発中である。Cawthon氏がここ最近手がけてこなかったようなタイプの作品で、プレイヤーを怖がらせるようなホラーゲームではなく、ホラーのテーマを含んだ「ロールプレイングゲーム」になるという。プレイヤーは『Five Nights at Freddy’s』に登場した多数のキャラクターたちからパーティーを組むことになる。開発はまだ初期段階で、現在は敵キャラクターのモデルを制作中とされている。

過去作のキャラクターたちが登場するとなれば、ピザレストランの醜悪なマスコットキャラクターたちであることはほぼ間違いないだろう。従来の世界観から外れないのであれば、次回作ではFoxyやChicaなどでパーティーを組み、警備している人間を襲うようなタイトルになるのかもしれない。

Cawthon氏は「“アドベンチャー”キャラクターの新しいデザインを楽しんでほしい、僕はそう呼んでいるんだ」と、意味深なコメントも残している。

なお『FNAF World』は従来のシリーズ作よりも大規模な作品になる予定だ。無料体験版も制作中であり、当初予定していたハロウィーンには配信できないものの、完成次第リリースされる。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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