インディー開発者のAndriy Bychkovskyi氏は8月16日、鉄道建設ゲーム『Super Loco World』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。
本作は、鉄道網を構築して街に各種物資を届ける作品だ。列車の運行を上手く管理することが求められる一方で、建設部分に関してはシンプルなシステムが採用されているという。
『Super Loco World』では、ランダム生成された島を舞台に、住民のニーズを満たすべく資源や物資を運びながら、島を発展させ人口を増やしていくことを目指す。駅を建設すると、その周囲に村や産業地区ができる。そして各地に存在する資源を運び、工場で加工するなどして、村で必要とされているものを届けるのだ。
序盤の村では、食料や木材といった基本的なニーズが提示され、鉄道を走らせそれを満たすことができれば、より多くの種類の需要をもつ街へと発展する。これを繰り返し、産業地区を拡大させながら、対応するように鉄道網も構築していくゲームプレイとなる。
鉄道建設には、煩わしい要素が排除されたシステムが採用。線路は、筆で描くようにして自由に敷設することができ、また川を横切れば橋が架かり、交差部分の接続も適切におこなわれるなど、状況に合わせた調整を自動でおこなってくれる。いちいちツールを切り替えることなく、効率的な路線を描くことだけに集中できるわけだ。
一方で列車の運行に関しては、プレイヤーが細かく管理することが求められる。まず、ターミナル駅を建設すると列車を送り出して走らせることができ、物資を積む貨車の追加や取り外しもここでおこなう。そして各列車に対し、どのような速度でどの路線を通って、どの駅に向かうのかなどを指示して運行する。
序盤は、そうした運行管理を手動でおこなうが、やがて自動化させる必要に迫られるという。街が発展し、路線も複雑化して複数の列車を走らせるとなると、手作業では追いつかなくなっていくのだろう。運行の自動化のためには、さまざまな種類の信号が用意。たとえば、小麦を積んだ列車を左折させるものや、ある列車が特定地点にいる際にほかの列車を停止させるもの、あるいは特定の色の列車のみを駅に通すものなどがある。列車の種類や運ぶ物資などによって、異なる指示を送ることもできるようだ。
このほか、列車には燃料の要素があり、給油のための専用駅建設およびルート構築も求められる。給油にはお金が必要になるため、省エネの観点でも効率的な鉄道網建設が大事になるそうだ。なお燃料コストについては、設定でオフにすることもできる。
本作を手がけるAndriy Bychkovskyi氏は、ウクライナ在住のインディー開発者だ。これまでには、火星コロニー建設シム『Farlanders』や、ダンジョン探索ローグライクゲーム『Undervault』などをリリースし、高い評価を得ている。鉄道建設ゲームとしては、同氏は以前『Pixel Express』という作品を発表していたが開発中止に。そして同作のコンセプトを発展させ、またドット絵からローポリゴングラフィックに変更して、本作『Super Loco World』の開発に切り替えたという経緯がある。
『Super Loco World』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。