Steamストアページに存在する人気作品が紹介されるリストにおいて、新たに「話題の無料作品」というカテゴリが追加された。ゲーム開発者向けマーケティング情報などを提供するGameDiscoverCoの創設者Simon Carless氏が8月14日に報告している。
Steamのストアページ上には、ユーザーにおすすめタイトルを紹介するリストが存在。売上状況やプレイヤー数をもとにした「話題の新作」や、文字どおりの「売上トップ」、またウィッシュリスト登録者数によりリストアップされた「人気の近日登場」や、セール中の人気作を集めた「スペシャル」といったカテゴリから、目当てのゲームを探すことができる。
今回そのリストに、新たに「話題の無料作品」というカテゴリが追加された。このカテゴリには、無料でプレイできるゲームやアプリ、および体験版がリストアップされている。これまでにも、Steamの「無料プレイゲーム」や「無料の体験版」といった専用ページにて、それぞれの話題の作品などを確認できたが、「話題の無料作品」カテゴリではまとめて閲覧できる。
なぜ「話題の無料作品」カテゴリが追加されたのか、今のところValveからの発表はない。ただ、先月7月に実施された、Steamにおける体験版の扱いに関するアップデートが関係している可能性がありそうだ。同アップデートにより、開発者は「体験版専用のストアページ」を作成・公開できるようになった。従来は、ゲーム本編のストアページに体験版を入手できるボタンが用意されるのみだった。体験版専用のストアページでは、体験版に含まれるコンテンツの説明を用意でき、またユーザーレビューの投稿も可能だ（関連記事）。
上述したアップデート後、多くの開発者が既存および新規の体験版について専用のストアページを続々と開設。結果として、Steamストアの「話題の新作」カテゴリにて紹介されるタイトルが、体験版だらけという状況になってしまった。体験版が「話題の新作」にて紹介される場合があることは、もともとValveから発表されていたことではあったが、有料の製品版ゲームの露出が減る思わぬ弊害が出てしまった。
その対策として、今回「話題の無料作品」カテゴリが導入された可能性がありそうだ。これにより、「話題の新作」カテゴリからは体験版がほぼ消えた模様。無料プレイゲームについては、特に人気のタイトルが残るかたちとなったようだ。
