基本プレイ無料『サカつく2026』をやり過ぎて「自分に何が足りないか」わからなくなり落ち込むスランプ監督日記。それでも“選手の絡み”が尊くて、救い

『プロサッカークラブをつくろう!2026』を3か月間みっちりとプレイする連載企画の第5回。

プロサッカークラブをつくろう!2026』(以下、『サカつく2026』)は世界中のクラブの監督になることのできるサッカーシミュレーションゲームだ。プレイヤーは全権監督として経営に携わり、選手を育成してクラブを強化していく。本稿はそんな『サカつく2026』の「サカつくモード」を中心に、3か月間みっちりとプレイする連載企画の第5回となる。プレイ日記のルールや目標については第0回をご覧いただきたい(記事リンク)。

前回の連載第4回から世界各国で優勝を目指す世界編がスタートし、まずはオランダリーグでクラブを優勝に導くことができた(記事リンク)。前回学んだことは、就任1年目からクラブを優勝させることは簡単ではないということだ。クラブの選手層によっては1年目から優勝を目指すことが難しい場合もあるだろう。オランダでは選手のポリシーをムービングに合わせることや、フォーメーションコンボの活用が優勝につながったと考えている。オランダで目標を達成したため、連載第5回ではドイツリーグに挑戦。指揮するクラブは世界的な名門のひとつであるFCミュンヘンで、リーグ優勝はもちろんヨーロッパクラブ大会でも好成績を挙げることが求められるだろう。結果から述べると、筆者は前回のオランダリーグでの学びを発揮できたと思う。しかしそれだけでは名門クラブの監督として不十分であり、今回のリーグでは「監督としてのスランプ」を味わうことになった。

今季のクラブのポリシーは「カウンター」で統一へ

FCミュンヘンは世界で屈指の名門クラブであることもあって、就任時から一線級の選手が所属していて頼もしい。ポリシーは「カウンター」で統一されているし、選手の寸評は「世界で屈指」級の選手が複数人も存在する。中央もサイドもかなり高い能力の選手が揃っており、さすがはFCミュンヘンといったところだ。とくにRWのミカエル・オリーズはスピードとドリブルが優れており、成長期は過ぎたものの安定期であるためここ数年は継続して活躍できるだろう。

ただし、世界で屈指の選手であっても作中ではベテランになってややピークを過ぎている選手も散見される。CFのハリー・ケインは全盛期は間違いなく世界有数のストライカーではあるが、36歳になって能力の低下は避けられない。CBのダヨ・ウパメカノやAMのジャミー・ムスエラといったような主力も自らの老いとの戦いに瀕しているようだ。ベテランの活躍で勝利を重ねながらも、将来を見据えてのクラブづくりが求められることになるだろう。

このように、クラブ監督は、勝つためにはある程度割り切った物事の考えをしなければならない。勝つことでクラブをリスペクトすることにつながるし、勝つことこそが新たなクラブの歴史となるからだ。AMのネーメトをはじめとした、とてつもない潜在能力を秘めている選手も多い。今シーズンで私がクラブから求められるのは、将来有望な選手の育成とベテランを起用したタイトルの獲得だ。

使用したいフォーメーションコンボも決まっている。それは、ゲーム内イベントで獲得することのできた「シュヴァルツ・ゲルベン’16」だ。フォーメーション4-5-1でポリシーがカウンターのシュヴァルツ・ゲルベン’16は、発動時にチーム全員のコンタクト、走力、キック精度が80%アップという効果がある。銀のフォーメーションコンボとなると発動時の効果もなかなかなもので、発動条件を満たす場合は積極的に使っていった方がいいだろう。スピードが長所の選手が数多く在籍しているために、上手くハマればクラブの強化に直結しそうだ。

GKのカーワンは成長準備期間でもあるものの、キーポジションのオーソドックスGKのレベル2以上を満たしているのでスタメンで起用する。ほかのキーポジションにふさわしい選手は揃っているし、銀のフォーメーションコンボであるシュヴァルツ・ゲルベン’16を発動しやすいのは大きなアドバンテージだった。

どうしても使ってみたかった河本鬼茂

クラブが1年間戦っていく前に考えておくことは多い。資金と給与予算の兼ね合いから既存所属選手を退団させる必要がある場合も出てくるし、ベテランになって能力低下の見えてきた選手は若手にポジションを譲っていく。そうした意味で、今年は即戦力というよりは、将来を見据えた選手を、以下のようにSP(スペシャル選手)として補強した。なお、FCミュンヘンのポリシーがカウンターであるため、前所属クラブでムービングばかりだった選手の引き抜きは行わなかった。

  • 河本鬼茂(CF)
  • モリーナ(RB)

河本鬼茂(以下、鬼茂)は、『サカつく』プレイヤーならお世話になったことのある人も多いだろう。間違いなくシリーズの各作品で日本ナンバーワンのストライカーであり、彼を自クラブに加入させる際の高揚感は特別なものだ。『サカつく』30周年記念キャンペーンにおいて配布された鬼茂を衰えの見えるケインの後継者としたい。鬼茂は「後半から途中出場すると決定力とスタミナが60アップする」というスーパーサブ的な能力をもっているので、基礎的な能力がそろうまでは後半からケインに交代させる形で起用するつもりだ。

シーズンを通して各選手の成績を振り返ってみると、ケインは46試合31得点9アシストでリーグ得点王とさすがの成績を残してくれた。その一方で鬼茂の48試合17ゴール3アシストはやや物足りなく感じるかもしれないが、成長過程でこの成績を残すのは立派である。実際のところ、鬼茂は1年間で爆発的に成長し、選手総合力が加入時の6165から7403まで上がった。

今シーズン終了時のケインの選手総合力が8483であるため、来シーズン中には選手総合力が逆転するかもしれない。日本人のストライカーが海外有名クラブの中心に、しかもケインの後継者になれるかもしれないという夢は長年にわたって日本サッカーを応援し続けてきたものにとっては甘美なる味わいだ。

ドイツリーグ制覇もヨーロッパ王者にはあと一歩及ばず

ベテラン選手が多かったものの、なんとか監督就任1年目でドイツリーグを優勝することができた。成績は34試合26勝5分3敗。無敗優勝とはいかなかったが、リーグではほぼずっと首位をキープしていたので安心してみていられた。シーズン中は鬼茂を中心に若手選手が成長していき、控え選手からスタメンへの刺激があったことも間違いないだろう。とりわけ、出場時間が減ってしまっても、得点王をきちんと獲得するケインの働きぶりには頭が下がる。

しかし、ドイツリーグで優勝できたのは選手たちのおかげとしか私には思えなかった。ポリシーをカウンターに揃えた戦術や鬼茂を後半から投入させて活躍させたことは私の発案によるものだが、それは新たな学びとは到底いえない。後半から投入することで活躍する特徴を持つ選手の起用は日本でクラブを率いているときから行っていた。つまり、監督である自分自身の成長が乏しくスランプ的なシーズンだったともいえよう。

自分がスランプではないのかと痛感したのが、ヨーロッパナンバーワンのクラブチームを決めるヨーロッパチャンピオンシップの決勝戦だ。スタメン総合力が格上の相手に私は普段と異なる方法で戦い、勝ちを手繰り寄せる策を思いつくことができなかった。自分たちのサッカーを貫くことはもちろん大切なことだが、相手を上回るという認識が欠けてしまっていたことが決勝で私の采配が冴えなかった理由に挙げられるだろう。

スコアだけでみると0-1の惜敗だったが、こちらは90分通じてシュートが0本。選手のひたむきにピッチを走り回ることによって善戦することはできたが、勝ちは到底見えてこない試合だった。それはドイツの名門というだけでなく、ヨーロッパチャンピオンシップの歴史でも輝かしい功績を残してきたFCミュンヘンにとっては充分な結果とはいえない。攻撃的サッカーを標榜しながらも、私が率いるクラブの攻撃が相手の守備を打ち破ることはできなかったというのは事実だ。これは単純に運の悪さによる敗北とはいえない。私にはまだ学ぶべきことがある。それを学ぶために私はFCミュンヘンの監督を辞職することを決意した。

河本鬼茂、異国地でオリーズと無二の相棒に

監督として自責の念に苛まれるなかで、クラブの大きな期待を背負う鬼茂が弱冠20歳で精神的に成熟している様子を見せてくれるのが楽しみとなっていた。クラブの中心人物であるオリーズにも物怖じせずに向き合い、友好的な信頼関係を育んでいる。鬼茂はオリーズからイタズラでスマホを隠されてしまい憤慨することもある一方で、オリーズのサッカーの実力には敬意を払っている。

それはオリーズにとっても同様で、鬼茂を認めているからこそ対等に扱ってくれるのだ。お互いにふざけ合いながらも、試合では最高の相棒だと確信しているコンビ関係は、異国の地で育まれてきた稀有な友情といっていいだろう。このイベントで、鬼茂とオリーズを同時に起用したくなった。

これらのイベントは「最高の相棒」と題されており、かなりの期間にわたって展開される。いくつものミッションを突破してお互いの仲が深まっていく描写が丁寧で、私のFCミュンヘンのセーブデータでは鬼茂とオリーズが相棒と呼び続けられることは間違いないだろう。イベントを最後まで完了することで「無二の親友」という功績を獲得し、イベントに登場した2人のスタミナが15上がった。選手同士がイベントで仲良くなる過程を眺める面白さはもちろん、育成上のメリットも得られる一石二鳥なイベントだった。

『サカつく2026』はイベントが豊富で、選手たちによる人間ドラマを監督として間近に目撃できるのが醍醐味のひとつだ。それは連載第1回からずっとそうであり、ヴァーディの体調不良からの不死鳥のような華麗な復活や、アンタンシェンの天狗化などの出来事は、今となっては素敵な記憶として私のなかに残っている。実名選手か架空選手かを問わずに、チームメイトとして繰り広げていく人間ドラマは本当に彼らの友情が存在するかのようだ。たとえフィクションだとしても、プレイヤーの箱庭世界での出来事はプレイヤーなりの歴史を形成してストーリーとして記憶することができる。

正直なところをいうと、日本人最高ストライカーの鬼茂がこれからも成長して、FCミュンヘンで地位を確立していくのをこれからも見続けていきたい。しかし、現時点ではマンチェスター・シティFCに勝つ方法が思い浮かばない。だからこそ、FCミュンヘンと道を違えて別のクラブからヨーロッパ王者を目指すのだ。

ヨーロッパ王者に至るまではさまざまなドラマが待ち受けているだろう。FCミュンヘンで鬼茂とオリーズが見せてくれたような人間ドラマも期待したい。最強を目指すことのほかに、愛すべき選手たちの交流を見られるのも、私が『サカつく2026』をプレイする理由のひとつである。

ヨーロッパナンバーワンの監督になるために、次は別の国で戦ってみようと思う。スペインのクラブの情報を調べていると、FCミュンヘンとは異なる形でヨーロッパのナンバーワンを目指せる選手たちであふれかえっていた。私がとりわけ興味を惹かれたのはマドリードFCだ。「その名を知らぬものはいない」の寸評で作中最強クラスを意味するGKのヤロンやAMディザンなど、その時代のスターになることのできる大器がそろっている。圧倒的な個の力をベースにしつつ、最高の戦術が学べる場所といえるだろう。ただし、これだけの戦力が揃っているためシーズンを通して無冠はありえない。私は監督としての進退を賭けてスペインで挑戦するつもりだ。

本稿の連載第5回で起用した選手の個人成績をまとめたGoogleスプレッドシートや得点シーンをまとめた動画も共有するので、よければそちらもチェックしてほしい。

プロサッカークラブをつくろう!2026』は、基本プレイ無料タイトルとしてPC(Steam/Google Play Games on PC)/PS5/PS4/iOS/Android向けに配信中。

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Ryuichi Kataoka
Ryuichi Kataoka

「ドラゴンクエストIII」でゲームに魅了されました。それ以来ずっとRPGを好んでいますが、おもしろそうなタイトルはジャンルを問わずにプレイします。

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