AUTOMATONにて連載中の『League of Legends』特集企画「Super LoL Rocket!!」。初心者向けの解説シリーズ第2回目「基本ルールと専門用語で戸惑わないために」では、『League of Legends』の基本的なルールと、それを理解するために必要な用語を解説した。第3回目からは、「君が操作するチャンプを把握するために」と題し、複数回にわたってチャンプの情報の「読み方」について紹介していく。テーマに応じて回を分けており、興味のある個所だけでもかいつまんで読んで頂ければ幸いだ。今回は「ロール編」と題して、チャンプの基本的な役割について紹介する。
始めたばかりのプレイヤーは、右も左も分からない状態であり、どうやって『LoL』に馴染むかが根本的な問題として常について回る。本稿では、まず自分の操作するチャンプを選んで情報を優先的に知り、実際に操作する段階へ早めに移行してゲームに慣れてもらいたい、という点を主眼としている。
- 『League of Legends』最初の一歩を踏み出すために
- 『League of Legends』基本ルールと専門用語で戸惑わないために
- 『League of Legends』君が操作するチャンプを把握するために ロール編
- 『League of Legends』君が操作するチャンプを把握するために スキル編
- 『League of Legends』君が操作するチャンプを把握するために パラメータ編
- 『League of Legends』 君が操作するチャンプを把握するために アイテム編
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チャンプ分類とタグ
チャンプの分類をわかりやすくするため、公式のチャンプ情報には"タグ"と呼ばれる各種の情報が付記されている。過去に存在したRecommended(推奨)というタグが付いたチャンプや、Difficulties(難易度)の低いチャンプを使うのが、確かにおススメではあるのだが、それで「楽しめるのか」というのはまた別問題になってくる。「『LoL』の理解を助けるような使いやすいチャンプをとにかく選ぶ」だけでなく、単にパッと見て気に入ったチャンプを使えば良いという選び方もある。
チャンプを選択する方法の優劣は置くにしても、操作キャラクターの中身を良く知る事が重要であるという点に異論は無いだろう。自分が使おうとしているチャンプが、一体どんな性能の代物なのかは知るべきである。最終的には体感するに越したことはないのだが、データの「読み方」がわかっていれば、その内容の吸収の速度は段違いになるはずだ。
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チャンピオンデータの参照元
まず、チャンプのデータの参照については、英語を読むのが苦でないのならば、北米の公式サイトをおすすめする。
確かに国内のユーザーたちにより記された日本語版Wikiでも、似たような内容のデータは参照できる。そちらを使っても良いのだが、最新バージョンに合わせて常にメンテナンスされている保証は無いので、その点には注意が必要だ。
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チャンプを選ぶ
はっきり言って、顔と名前で選んで何の問題もない。何と言っても「顔」は大事だ。『LoL』には非人間系の面構えも多く、多様な趣味の方にもちゃんと対応できる。まずは一体適当に選んでみてほしい。
これだ、というチャンプが決まったら、早速「選んだチャンプがどんなものなのか」を、各種単語とともに読み解いて行こう。
まず本稿では「ロール」について取り上げる。
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ロールとは
ロール(Role:役割)は、その名の通りチャンプの試合中における役割を示している。開発を担当しているRiot社が、チーム内でどのような役割を担うべくチャンプを設計しているのかは、そのチャンプに与えられたロールを見ることで大まかに理解できる。これはスキルや基本能力値などを踏まえて設定されているが、詳細なスキルやパラメータまで解説してしまうと、情報量が多くなり初心者は混乱してしまうだろう。そのため、今回はロールそのものの解説に留めることにしよう。
以前は今よりももう少しロールの種類が多かったのだが、統廃合の結果、チャンプのロールは以下の6つにまとめられている。競技シーンで良く選ばれている、各ロールを代表するものも併記するので、参考にしてほしい。
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Assassin(アサシン)
瞬間的にダメージを出す能力や、相手との距離を詰める能力に長けているロール。
「暗殺者」の名のごとく、飛びかかって一瞬でKillを取るという動きがメインとなり、相手チームの「火力は高いが耐久力の低い攻撃担当」を先手必勝で倒してしまうのが役目となる。当然ながら、自分も脆いので戦闘になった場合はやるかやられるかである。
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Fighter(ファイター)
相手が無視できないようなダメージをたたき出す能力と、タフさを併せ持ったロール。
一瞬で仕留めるAssassinよりも、足を止めての殴り合いが強いとイメージすれば問題ない。上手く立ち回れば、敵の攻撃を受け止め、さらに強烈な反撃で敵を打ち倒す事もできるだろう。とはいえ、能力的に搦め手に弱い事も多いので、猪武者のように突進だけする訳にはいかない。
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Mage(メイジ)
スキルによって高い魔法ダメージを与える事ができるロール。
チャンプによっては多少の支援・妨害系のスキルや、範囲にダメージを与えるスキルを有することも多い。中~遠距離戦に強く、物理ダメージに比べて防御が困難な魔法ダメージを主なダメージ源として、相手に確実にダメージを与えていく事に秀でる。ただし、耐久力は十分とは言えないので、敵との直接的な戦闘には注意が必要だ。
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Support(サポート)
味方を強化したり、回復させたりする支援能力に重きを置いたロール。
また相手への妨害手段に長けている事も多い。単体での攻撃力はほどほどだが、味方との連携で力を発揮するタイプとも言える。シーズン3以前は、試合への関与という観点から扱いが難しいロールだったが、シーズン4からは様々なゲーム上の変更もあいまって戦闘力が向上した。
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Tank(タンク)
相手の攻撃を受け止めるタフさを信条とするロール。
必ずしもHealth(ヘルス)が高いだけとは限らず、様々な方法でダメージを軽減し、受け止め、耐久力が高いとは言えない味方を守るロールである。Tankを敵に脅威だと思わせ、攻撃が集中してくれれば、Tankのいるチームは半分はもう勝利したようなものだ。逆に言えば、相手の攻撃を耐えるだけの耐久力を常に確保しないと、存在感を失ってしまう。
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Marksman(マークスマン)
射撃による通常攻撃を中心として、攻撃によってとにかくダメージを叩き出す事を念頭にしたロール。
かつては「Carry(キャリー)」と呼ばれるロールであったが、紆余曲折あって現在の名称に落ち着いた。ゲーム全体を通して打たれ弱いが、武器の揃った終盤には驚異的なダメージを叩き出すようになるだろう。勿論、戦闘中に真っ先に倒されてしまえば、その火力を発揮することは出来ない。自他ともに、その真価を引き出すには習熟が必要である。
とにかくチャンプを選んで知る
現在、公式に使用されているロールの紹介は以上だ。過去には「Jungler(ジャングラー、いわゆるレーン以外のJungleを回るロール」と、「Recommended(初心者に推奨するロール)」というタグも存在していたが、統廃合の結果なくなってしまっている。むしろタグの数が減り、おおむね分かりやすく整理されたとも言えるだろう。とくにJungleに関しては、様々なチャンプをJunglerとして試して欲しいというRiot社の意図もあるようで、現在は公式に「Jungler」とされているチャンプは存在しなくなった。
また、公式にチャンプに設定されているロールはあくまで「指針」であることには留意しておきたい。例えば幾つかのMageは「強力なダメージを与える能力も持ったSupport」として使われることがあり、とくにAnnieなどは、そのスキルで一気に大量のダメージを与える点を評価されている。Riot社の意図と、プレイヤーが実際にチャンプをどう活用するかは関係がない。実際の試合や大会を配信などで観戦する場合、そのチャンプが公式で記されたロール通りに運用されているかどうか、注目してみても面白いかもしれない。
もちろん、原則的には公式ロール通りの立ち回りや育成をしていけば問題ないし、実際にプレイするにあたって、今はそこまで気にする必要はない。選んだチャンプがこのロールだったとか、自分に合いそうなロールを持つチャンプを選んだ、でもどちらでもまったく構わない。とにかく、今回で自分のチャンプと、そのチャンプが持つロールを確認することができるようになっただろう。それを踏まえて、次回はチャンプのスキルについて解説していく。
[記事原案 ユラガワ @ Team Wired-Lynx]
[構成編集 岡野繁浩]