『ウマ娘』新育成シナリオ「走れ!メカウマ娘 -夢繋ぐ発明-」先行プレイ感想。ステイヤー志向待望、大逃げさえ可能な痺れる中長距離向けシナリオ

Cygamesは『ウマ娘 プリティーダービー』の新育成シナリオ「走れ!メカウマ娘 -夢繋ぐ発明-」を2024年10月29日(火)12時にリリースする。今回は新育成シナリオの先行体験会に参加する機会に恵まれたので、先行プレイ感想をお届けする。

Cygamesは『ウマ娘 プリティーダービー』の新育成シナリオ「走れ!メカウマ娘 -夢繋ぐ発明-」を2024年10月29日(火)12時にリリースする。今回は新育成シナリオの先行体験会に参加する機会に恵まれたので、先行プレイ感想をお届けする。なお、体験会でプレイした新育成シナリオは開発中のものとなるため、リリース時とは異なる点があることをご了承いただきたい。

『ウマ娘 プリティーダービー』は、実在する競走馬の名前と魂、その生き様を受け継いだウマ娘たちが織りなす物語を描いたクロスメディアコンテンツだ。ゲーム版は育成シミュレーションとなっており、プレイヤーがトレーナーとなってウマ娘を3年かけて育成する事となる。今回の育成シナリオは9番目の育成シナリオとなる。

『ウマ娘』リリース以降半年ごとに更新されていた育成シナリオだが、3周年を迎えた2024年2月以降、4か月毎更新に変更され、2月に「U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」、6月に「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」が実装されている。ここ2回追加されたシナリオはマイル/中距離向け育成、短距離/マイル育成に特化したものだったため、次は中距離/長距離向けの育成が来るのではと以前より筆者は想像していた。実際その想像は正解だったのか。新育成シナリオの内容を紹介しよう。

新育成シナリオのあらすじとその流れ

「走れ!メカウマ娘 -夢繋ぐ発明-」のあらすじは、過去の怪我で走ることができなくなったウマ娘のシュガーライツ、通称ライツ博士がトレセン学園を訪れるところから始まる。彼女は自身の意識を投影して操作するロボット「ST-2(サティ)」を生み出し再び走る夢を叶えたいと願っている。ST-2完成のために協力を仰ぎたいというライツ博士だが、開発途上のST-2は満足に動けるものではなかった。その状況を見てなお博士に協力したいという数人のウマ娘とトレーナーが集まることとなった。

新育成シナリオの中心人物、シュガーライツ


この出だしの通り、今回の目標は「メカウマ娘であるST-2が満足に走れるようになること」である。この目標達成のため、育成ウマ娘とST-2が一緒にトレーニングやレースを行い、ST-2を強化することとなる。育成の流れはトレーニングによる育成で研究Lvを上げ、半年ごとに研究Lvを評価。ST-2をチューニングするという流れを繰り返すこととなる。この流れのそれぞれについて説明していこう。

研究Lvとその評価を行うUGE(Upgrade Exam)について

強化の結果は研究Lvという数値の上昇で表示され、数値が上昇するほどトレーニング効果に+の補正が発生する。本育成シナリオの特徴として「メカギア」という表示が各トレーニングに付属する事があり、これがついているトレーニングを行うと研究Lvが上がりやすくなる。友情トレーニングにはメカギアが確定でついてくるため、なるべく友情トレーニングを踏むようにしよう、というのはおなじみの要素だ。

ウマ娘の左側にあるのが研究Lv。トレーニングについている歯車がメカギア。


この研究Lvを合計した値でST-2の成長度合いが判定される。1年目(ジュニア級)12月後半以降半年ごとにUGE(Upgrade Exam)という試験で成長度合いを測るのだが、評価は数値が高くなる事にB/A/Sに分かれている。S評価を目指して育成することになるのだが、どれだけ研究Lvを稼げばS評価になるか、についてはトレーニング中いつでも確認が可能だ。トレーニングの成果として、UGE終了後にはメカENというポイントが割り振られる。これを使ってチューニングと呼ばれるメカウマ娘のカスタマイズを行うことになる。これが今回の育成シナリオ最大のポイントだと筆者は考えている。

UGEは事前に蓄積した研究レベルで評価が確定する。この場合はS評価。


半年先を視野に入れたチューニングで効率的な育成を目指せ

チューニングは限られたポイントを9つのチップに割り振ることで研究Lvの上昇値に補正をかけることができるのだが、さらにチップが頭部・胸部・脚部の3つのコアに分類されており、そのコアに割り振る合計のポイント値によってオーバードライブ時の効果も得ることができる。オーバードライブとは、本シナリオのトレーニング中に蓄積するゲージ3つごとに1回発動できる特殊な状態のこと。オーバードライブ中は通常のトレーニングに加えてさまざまな効果を得ることができるのだが、その際チューニングで選んだ効果が発動する。チューニングはUGEが終了するごとに実行可能となるが、基本的にUGEの後にしか行えないということでもある。今後半年のトレーニングをどう行うかを視野に入れてチューニングを行うことになるだろう。

チューニング画面。ここで割り振った効果がオーバードライブ時に発動する。


相棒メジロパーマーとともに 育成の手触りは?

本先行体験会において筆者は育成対象としてメジロパーマーを選んだ。先にも書いたように「今回は中長距離向けの育成になるのでは、いやそうあって欲しい」という願いがあったため、長距離向けのウマ娘の中から1人を選んだわけだが、このセレクトになった理由は純粋に筆者の好みである。ギャルのように見えて根っこからお嬢様らしさが抜けていないところ、そんな家柄みたいなものから吹っ切れるのに時間をかける育成シナリオがトップクラスにお気に入りのため選ばせていただいた。



それに加え、せっかくなので中長距離向けの大逃げの育成をためしてみようと思ったところも大きい。長距離も走れて大逃げを取得できるウマ娘は他にもいるが、メジロパーマーは目標外レース1回で大逃げが取得できること、加えてクラシック期の育成に自由度が高いなどの理由もあった。

実際プレイしてみてどうだったか。能力値上限的には間違いなく中長距離向けの育成と言ってよいものだった。育成可能な能力値の上限値はスピード>スタミナ>パワー>根性=賢さといったところである。体験会の中で2回育成したのだが、双方ともに上限値相応の能力値での育成が可能となった。育成中に研究Lvを上げる際に注意しなければならないのは、上限値が存在していることだ。友情トレーニングが発生したからと行って同じトレーニングばかりを踏んでいると上限値の制限にひっかかってしまうことがあり、この辺りはベストなパターンを掴むために育成を試行したいところではある。

また、オーバードライブを使った効果の発動についても友情トレーニングに合わせて使う形でうっかりゲージを溢れさせてしまうことがあり、このパターンはできるだけ避けていきたいところ。そのオーバードライブの効果についてもメカENの割り振りをバランスの良いものにするか極端に寄せたものにするかが悩ましく、ここは奥深い要素だと思わされた。たとえば頭部コアに属する賢さチップにメカENを割り振ることで通常時の研究Lvやオーバードライブ時の賢さの能力値研究Lvの上昇量が増えていくのだが、頭部コアの賢さチップ以外にもメカENを割り振り、合計のメカENが増やしていくとオーバードライブ時に消費体力が半減するなどの強力な効果が得られるようになる。メカENはチューニングの度に振りなおすことが可能なため、これらをどの時期にどう割り振るかが育成最大のポイントになるのではないかと思わされた。

前育成シナリオである「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」と比較すると、一度上げると戻せない畑レベルとは違い、チューニングは半年ごとにやり直しが効くという要素は育成途中でも能力値のあげ方の修正が効くように思わされた。逆に、研究Lvの上限は野菜の数の上限と同じように見えて一度最大値まで行ってしまうと減らすことが出来ないため、どのトレーニングをどう踏んでいくかも考える必要があると思わされた。


ここまでいろいろと考えることが多いと書いてきたが、そのため育成に時間がかかるのではないか?と思われるかもしれない。部分的にそう感じたものの、慣れてくればスピードアップは可能そうであるとも筆者は考えている。大豊食祭も最初は試行錯誤していたが、ある程度育成をこなせば概ね30分~40分程度で育成できるようになったため、概ね同じような時間で育成ができるのではないだろうか。

目指せ大逃げウマ娘 目標は達成できたのか?

肝心の大逃げウマ娘の育成についてだが、スタミナの値は概ね満足できるところへ持っていけたと思うので、後は回復スキルをどれだけ積めるかになると思われる。今回はサポートカードの関係上複数回復スキルが積めなかったが、手持ちの環境でどこまで育成できるかは再度挑戦してみたいところ。とはいえ、大逃げウマ娘で実際にチャンピオンズミーティングでの勝利するのは大変難しいと思われる。それでもあえて挑戦してみたいのはやはり大幅にリードして勝利するビジュアルには何物にも代えがたい魅力があると思うからだ。筆者はウマ娘から実際の競馬を観戦するようになったのだが、リアルの競馬でも大逃げはなんとも爽快な印象を与えてくれるものだった。ウマ娘の世界でもそれが再現できればと思う人は是非挑戦していただきたい。

もちろん大逃げ以外にも中長距離向けの育成に向いたシナリオのため、ここ数ヶ月で実装された中長距離向けウマ娘を本格的に活躍させたい人には待ちに待ったシナリオと言えるだろう。今回の育成シナリオ実装で短距離~長距離すべての育成シナリオが揃った環境となったため、存分に好きなウマ娘を育成していただきたい。育成シナリオ本実装後、筆者は体験会ではプレイできなかった大逃げ向けのスキルを複数備えた[赤心のトナカイさん]メジロパーマーを育成する予定である。

『ウマ娘 プリティーダービー』は、PC/iOS/Android向けに配信中だ。

怪しい隣人
怪しい隣人

主にスマホゲームを中心に、サービス終了したゲームの情報を収集したり、開始早々ダメなことになっているゲームの情報を紹介するのが趣味です。サービス終了ゲーム死亡リストは1500件を超えました。年々ゲームが複雑になり、ダメさを判定するのに時間がかかるのが最近の悩みです。

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